邪魔
今回の配送
配送先:銀河連邦・ロヴィス工業衛星
荷物:高精度アーム付き宇宙溶接装置 × 3(産業用)
ルート:帝国との緩衝宙域ギリギリを通過(燃料節約コース)
配送時間:残り45分
注意:帝国が「偵察」名目で衛星軌道上に艦を展開中
フィル「警告:帝国の偵察艦《ツヴァイク7》より通信」
オルト「は?通信?何が来るってんだ……」
Z「また帝国の“理論上合法な嫌がらせ”タイムだろう」
モル「マジっすか~!?帝国の艦って、なんか見た目いかつくてオレ好きっすよ。ロゴとかシャレてるし!」
オルト「お前、敵国のセンス褒めるな。ややこしい!」
画面が切り替わり、ふわふわした見た目のウサギ型宇宙人が映る。
愛らしい姿とは裏腹に、その目は黒光りした陰謀の塊。
ビーノ「あらあらあら。これはこれは……銀河連邦の配送船さん。ちょっとだけ通信チェックにお付き合いくださいまし?」
オルト「ああ、これはもう面倒なタイプだ……!」
ビーノ「いえいえ、何もしてませんわ。ただ……あら?積荷の中に“帝国製ワッシャー”が混ざっているように見えますけど?」
Z「製造国は“宇宙合同工業”で帝国の元請けじゃない。輸出認可も出ている。何の問題もない」
ビーノ「でも〜、うちの法律では“形状が類似”してるといろいろ調査対象なんですのよ〜?」
モル「マジすか!?そのレベルっすか!?歯車に顔が似てたら逮捕とかある系すか!?」
オルト「落ち着けモル!お前の顔はどの歯車にも似てねぇ!」
⸻
ビーノ「ふふ、では臨時検査と称して、ちょっとだけワープ妨害フィールドを展開しま〜す。止まる必要はありませんわ。飛べないだけですのよ〜」
オルト「それ止まってるってことだろぉぉぉ!!!」
Z「理論上、飛行は可能。物理的に阻止されるだけだ。詭弁の域に達している」
⸻
フィルが迂回ルートを提示するが、燃料ギリギリ。
モル「マジやべぇっすよ!あのウサギ、外見ふわふわなのに中身がシャープすぎてトゲトゲしてるぅ!」
オルト「まじであれ“帝国製”の言葉の刃すぎるだろ!」
Zが冷静に対応。
Z「ビーノ少尉。帝国法第927号に基づく通信干渉は、境界線の23%を越えると“交戦扱い”となるが?」
ビーノ「あらやだ、ほんの22.7%ですわよ。ぴったり、合法☆」
オルト「どんなギリギリで生きてんだよ!!あとその☆が腹立つわ!!」
結局、フィルが隠しサブブースターを起動し、強行突破。
フィル「合法ギリギリには、実力ギリギリで対抗」
Z「皮肉の量を最大出力で返したな」
モル「マジっすか!?超燃費悪いっすけど、気持ちいい突破っすね!!」
オルト「であいつ何しに来たんだ?ただの嫌がらせ?」
配送結果
荷物:無事お届け(帝国の嫌がらせにより2分遅延)
評価:星4.8
コメント:「帝国のフワフワな小動物と対峙する精神力に感服」
オルト「誰が小動物と会話したいんだよおおおおおお!!」




