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Z特別任務(裏の顔)

任務概要(極秘)

任務名:E-77影追任務

目的:帝国内の研究施設に潜入し、“流体制御デバイス”の設計情報を確保する

状況:銀河連邦が公式には関与していない情報戦

同行者:なし(単独任務)

偽装状態:配送船《グローム77》のメンテナンス中に離脱



Zはオルトたちと共にいた港から姿を消した。

もちろん無断ではない。タコ中佐の個人チャンネルから出た極秘指令だった。


帝国領・シャルト=シエン研究区画


セキュリティは完璧。

物理バリア、思念波検知器、そして「流体生命体対応センサー」。


だが——Zはそれすらも欺く。

「形は欺き。知覚は遅れ。意志は静かに潜る」

それがZの流体哲学。


研究施設の換気ダクトを模倣しながらZは内部へ。

誰にも気づかれず、音もなく、監視網をすり抜ける。


研究室の端末へ接続。

指からコードを形成し、帝国の暗号を分解していく。


Z(心の声)

「……なるほど。これが“制御式流体拘束装置”か。未完成。だが銀河連邦にとっては危険因子」


???「ようこそ、Zさん。あなたが来ると読んでましたよ」


Zが振り向くと、そこにいたのは——


グラム=ツァイト准将

完璧主義サイボーグ、帝国の情報将官。


グラム「あなたのような存在に興味があります。我々は“秩序の中の流動”を求めている」


Z「秩序の中に閉じ込められた流動体は、やがて腐る」


グラム「では、銀河連邦の自由は腐らないと?あなたは流れていく先を決めずにただ、漂うだけの存在だ」


Z「漂いながら、選ぶ。選ばずに従うのは機械の道理。私は違う」



数秒の沈黙。

そして、Zの指が光る。ダウンロード完了。


Z「これで充分だ。私は配送員。必要な“パーツ”を運ぶのが役目だ」


グラム「……届け先が、“混沌”でないといいですね」


Zは流体となって、再び闇に溶けていった。


数時間後・《グローム77》内・再接続


オルト「おいZ、お前いなかっただろ今!!また勝手に抜け出してたな!?」


Z「メンテナンスの間、船体裏のカビを除去していた。見落としだな、オルト」


オルト「そのカビ除去に何時間かかるんだよ!?てかウソだろ絶対!?」


フィル「Zのログ、一部改ざんを検出。……が、上位アクセス権限のため不問処理されました」


オルト「上位!?誰だよその上司!!タコ中佐か!?いや、絶対タコだろ!!筋肉か!?筋肉で黙らされたのか!!」


Z「筋肉には……流体で抗う」


オルト「それどんな哲学だよ!?」


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