グレイ襲来!
銀河連邦・補給基地ステラ
宇宙港の整備ヤード。《グローム77》の下でオルトとZが脚を組んで暇を持て余していた。
オルト「なぁZ……今日の配送キャンセルってマジなのか……?」
Z「確認済みだ。理由は“昨日の荷物が爆発したため、依頼主が静養中”とのことだ」
オルト「静養で済んでるのが奇跡だろあれ。てか静養って……え、医療船に?」
Z「火ダルマでスピンしてた映像、フィル保存してあるか?」
フィル「既に保存済」
オルト「なぜ保存する!!」
そこへズカズカと足音とタコ足が響く。
タコ中佐(筋肉バカ)「オルト少佐ッッ!!!補充要員を連れてきたぞッッッ!!!」
オルト「まただよこのテンション……で、補充要員って誰だ?」
タコ中佐の後ろから、
銀色のつるんとした肌、妙に大きい黒目、スリム体型のグレイ型宇宙人が陽気に現れる。
モル「よっす~! オレっす、アレイ=モルモルっす!通称モルっす!マジっすか~!配送やべぇって聞いて来たっす~!」
Z(目を細め)「“やべぇ”どころではないが、来てしまったか……新たな犠牲者が」
オルト「なんでテンション高いんだこのグレイ。配送やべぇって聞いて来るやつじゃねぇだろ普通」
モル「マジっすか~!?いやオレ、トラブルとか燃えるタイプっすから!てか船、これっすか? ヤバくないっすか?オーラ出てるっすよ?」
Z「あれは燃えた跡だ」
モル「マジっすか!?焼き入れ済み!?ヤバッ、運命感じるっす!」
オルト「いま感動してるの、火災跡だからな?」
フィル(通信)「新登録データを受信しました。……アレイ=モルモル……ええと、“銀河連邦の脳筋局出身”って出てますが……本当ですか?」
モル「マジっすマジっす!筋トレと配送の両立がモットーっすよ!つか船内にベンチプレスあります?」
Z「なぜ筋肉が配送員の基準になっている……」
オルト「タコ中佐のせいだろ」
タコ中佐「その通りだ!!配送と筋肉は同義!!鍛えれば惑星をも超える!!!」
Z「……恒星ではなく?」
モル「マジっすか!?宇宙でも筋肉は裏切らねぇ……ってことっすね!?了解したっす!!」
オルト(ため息)「こいつ、テンションで銀河渡ってるな……」
Z「さて、新たな“配送事故要因”が一つ加わったことは確かだ」




