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アイドルは爆発的に輝く

今回の配送


配送先:ミュラノン・ライブ会場(帝国領・ドームステーション99)

荷物:ステージ機材一式(照明・音響・重低音ユニットなど)

配送ルート:帝国領内の中立宙域を通過

配送時間:残り40分

注意:機材の一部が“歌声で共振するタイプ”なので、大声厳禁


《グローム77》船内


オルト「なあZ、これって前も運ばなかったか? ライトが勝手に踊るやつ」


Z「はい。第8回“ミュラノン銀河ライブ”にて。あのときは音響ユニットが爆発しましたね」


オルト「荷物が踊るってどういう状態だよ」


Z「技術的には“振動式応答型光波連動装置”です。要は、うるさくすると爆発します」


オルト「⁇どうしてそれを俺達に回す!?」


ミュラノン(通信画面に登場)

「やっほー!オルトくん、Zくん、お願いね〜♡」


オルト「またお前か!いや今回は帝国の輸送船使えよ!俺達は銀河連邦の輸送船だぞ!」


Z「現在、帝国輸送艦隊の80%が修理中!前回の“爆音照明暴発事故”でです」


オルト「軍事機密穴だらけだろぉぉ!」


オルト「ついでにお前のライブ、兵器扱いされてるぞ!」


ミュラノン「へへっ♡ 今回の音響ユニット、ちょっとだけ、旧型帝国製なの〜♪」


Z「旧型……つまり、気圧・温度・振動、どれでも暴発する不良品」


オルト「誰が爆弾抱えてライブすんだよ!!」


配送中、積載スペースからガタガタという音が。


オルト「……今の音、まさか起きたんじゃねぇよな」


Z(パネル確認)「起きてはいませんが、震えてます。いや正確には“リズム刻んでる”ようです」


オルト「まさかこの船、歌ってる音を感知したか……!? おいZ! 口ずさんでただろ!?」


Z「……ミュラノン大ヒット曲“銀河の彼方でLove Explosion☆”ですね」


オルト「何でお前が地味にハマってんだよ!!」


Z「問題発生。機材のひとつ、“自動演出制御スモークマシン”が感圧誤作動しました」


オルト「感圧!? 何踏んだ!? おれ!? オレが踏んだの!?」


Z「床圧センサーに反応した模様。体重計にもなりますね。少佐、増量傾向です」


オルト「今それ言う!? こんな状況で体重の事!?太ってもないのに?」


到着!ドームステーション99


煙と音波をなんとか抑えて無事着陸。


ミュラノン「わーい!時間ぴったり〜!ありがと〜♡」


Z(淡々と)「このミッションで私たちの寿命は確実に3日は縮みました」


オルト「いやもっとだよ!毎回なにか爆発してんだよ!」


ミュラノン「えー?ライブってさ、命を削って輝くものなんだよ〜?」


オルト「お前だけ削れ!俺たちを巻き込むなぁぁぁぁ!!」


配送結果報告


配送品:無事お届け

評価:星5

コメント:「やっぱりグローム77は頼れるわ〜!もうこの二人にしか頼めない♡」


オルト「やだ、指名制とか地獄の始まりじゃん……」


Z「光栄です、とは言いません。全然光栄じゃないので」

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