危険な種
今回の配送
配送先:銀河連邦・ステラ研究ラボ
荷物:超希少【ゼロG冷凍種子パック】(※揺れ厳禁、温度変動厳禁)
配送時間:残り15分
注意:輸送失敗=銀河連邦農業全滅
配送船《グローム77》内
オルト「おいフィル!!なんだこの配送品は!?
“揺らすな、温度は±0.1℃以内”って、こんな緊張感ある仕事やってられるか!」
フィル(配送AI)「配送品の安全性は最優先事項です。揺れたら即爆散」
オルト「爆散すんのかよォォォ!!」
Z(冷静皮肉屋)「さすが銀河連邦。配送員の命は優先度に入ってない」
オルト「お前も冷静に皮肉言ってる場合か!!」
ガコンッ!! 配送船が突然傾く
オルト「うおおおおおい!?何だ今の揺れは!?」
フィル「警告:配送船に微小隕石衝突」
Z「微小って言うには船体がグニャッといったぞ」
オルト「ちょっと待て!冷凍種子の温度計、赤く光ってる!!」
Z「残念ですね。もうすぐ全銀河の農業が終わります」
オルト「やめろぉぉぉ!!フラグ立てるな!!」
フィル「緊急回避行動を提案:船体を急回転させ外圧を分散」
オルト「バカか!?荷物ぶっ飛ぶだろ!!」
Z「安心しろ。急回転しても少佐の脳内処理速度は変わらない」
オルト「今ツッコミの刃が俺の心に刺さったぞォォォ!!」
フィル「冷却ユニットの出力低下。種子の保存温度が限界値に接近」
オルト「ダメだダメだダメだ!!もう俺の寿命が尽きる!!」
Z「少佐、落ち着いてください。深呼吸です」
オルト「酸素よりプロの配送員を寄越せェェェ!!」
Z「残念ながら、今いるのは“少佐”です」
オルト「なんで俺がこんなヤバい配送してんだよォォ!!」
配送船《グローム77》、ステラ研究ラボの格納庫に到着
ラボ職員「おおっ!ゼロG冷凍種子が無事だ!」
オルト「俺の精神は全然無事じゃねぇけどな!!」
ラボ職員「おぉ!ゼロG冷凍種子パックだ!ありがとう、すぐに設置作業を…」
オルト「はぁ?設置作業?俺らは配送員だぞ!」
フィル「少佐、契約内容に“必要なら設置支援を行う”と記載があります」
オルト「そんな文言見てねぇぇぇ!!」
Z「少佐、あなたが契約書を読むわけないでしょう」
オルト「確かに読んでないけども!!」
ラボ職員「このパックは超精密な温度制御室に運び入れてください」
オルト「よーし、Z!お前運べ!」
Z「冷静に考えてください。私は液体金属ボディ、運搬中に凍り付きます」
オルト「じゃあ俺?体力と精神ゼロだぞ俺!!」
フィル「少佐は筋力数値が連邦基準で最低クラス。荷物を持ち上げる確率、2%」
オルト「どこで勝手に俺の筋力測定したァァァァ!!」
搬入中…冷凍室のドアが突然ロック
ラボ職員「冷凍室のセンサーが不調です!少しの衝撃でも暴走します!」
オルト「待て待て何でそんな危険な部屋に入れようとするんだよォォォ!!」
Z「つまり、少佐の扱い方と同じですね」
オルト「俺は危険物扱いかァァァァ!!」
オルト、重い種子パックを担いで冷凍室に突入)
オルト「ぬぅぅぅぅおおおおお!!!」
Z「少佐、冷静に。あなたの筋肉はそんなに信用できません」
フィル「心拍数400超え。少佐、心停止まで残り3分」
オルト「カウントすんなぁぁぁぁ!!」
ギリギリ気合いで設置完了
ラボ職員「設置完了!種子も無傷です!」
オルト(その場に倒れ込み)
「はぁ…はぁ…やっと終わった…」
Z「まだ評価が残っています」
オルト「やだ怖い」
配送評価
配送品:無事設置
評価:星4
コメント:「配送員が設置まで手伝ってくれて助かりました。ただし声がうるさかった」
オルト「声だけで星マイナス1かよォォォォ!!」




