デタラメなショッピング
「おいフィル……今回の配送、なんだこれ?」
配送船《グローム77》のコンソールには、シンプルな依頼が表示されていた。
【配送内容】
銀河ショッピング惑星“ギャラクシモール”で
VIP顧客の買い物を代行して配送
締切:2時間以内
オルト「オレ配送員だぞ!? 何で買い物代行なんかやらされてんだよォォォ!!!」
フィル(ぬいぐるみAI)「配送の一環です」
Z(液体金属)が冷静に呟く。
「…まあ、お前にお似合いの仕事だな。荷物より安い」
「黙れええええ!!」
銀河最大の商業惑星「ギャラクシモール」に到着。
惑星全体がデパートで、買い物客が人口の50倍。
入った瞬間からアナウンスが鳴り響く。
「いらっしゃいませ〜〜! 買え! とにかく買え!! 銀河最安値!!!」
通路を歩くだけで、次々と店員が飛び出してくる。
「そこのお兄さん! 銀河最高級の液体ベルトいかがですか!?」
「いらねぇぇぇぇ!!!」
「そこのイケメンさん! 銀河産の“自動ツッコミ装置”試してみませんか!?」
「そんなもん誰が——」
「いいからいいから」
パァン!!
突然、オルトの頭に「自動ツッコミ装置」が装着され、
オルトがZを見ただけで自動的にツッコミが炸裂。
「Zォォ〜何でお前の顔が液体になってんだよォォォ!!!」
Z「いや、それは俺のデフォルト…」
「わかってるけどツッコミ止まらねぇぇぇぇ!!!」
「酷い目にあったぜ!」
ようやく目的のVIP商品を手に入れたが、レジは銀河を一周するレベルの行列。
オルト「何だこの行列!!」
Z「…分析によると、レジが5つしかない」
「正気か!?未来の惑星で何でアナログなんだよォォォ!!!」
清算が終わってZがカートに商品を積みすぎたせいで、カートのAIが暴走。
「荷物過多を検知。排除を開始します」
「急に排除って無茶苦茶だろォォォォ!!!!」
カートはロケットモードに変形し、店内を猛スピードで暴走。
オルトはカートの後ろにしがみつきながら絶叫。
「これ絶対俺の仕事じゃねぇぇぇ!!」
Z「楽しそうだねオルト!」
カートが暴走し買った商品はすべて宇宙にぶちまけられた。
フィルの声が無情に響く。
「配送失敗です」
「うわあああああああ!!!!」
配送評価
配送品:全ロスト
評価:星1
タコ中佐のコメント:「買い物も筋肉だっ!!!」
オルト「もう銀河配送業やめるわ……」




