温泉星とブラッド再登場
配送船《グローム77》。
船内の床一面に、金ピカの鍋がゴロゴロ転がっている。
オルト「……フィル、この鍋マジで配送先にいるやつか?」
フィル(ぬいぐるみAI)「はい。正式名称は**“銀河伝説の調理鍋・カニザール”**。超耐熱合金製で、宇宙温泉でも溶けません」
「なんでそんなもん配送するんだよォォォ!!!」
ミュラノン「わ〜〜〜! キラキラしてて可愛い〜♡ インスタ用に写真撮ろ〜!」
「お前、配送品を撮るな!遊ぶなァァァ!!!」
温泉惑星“ユデータ”
惑星ユデータは、地表の90%が温泉で覆われているリゾート星。
本来なら銀河中の観光客で賑わっているはずだった。
だが、上空から見えたのは真っ赤に泡立つ温泉と、暴走する巨大な影。
フィル「警告:温泉成分の変質により、敵エイリアンが“茹で上がり暴走形態”へ進化しています」
温泉から現れたのは、かつてオルトにラーメンスープをかけられ爆散した敵エース——
ブラッド・カーネル
「フハハハ……再生した俺の新ボディは“茹でガニ形態”だ!!」
「また来たよ変な奴!」
全身が赤い甲殻で覆われ、肩からは湯気が噴き出している。
背中には鍋型ブースターが取り付けられていた。
ブラッド「その“カニザール”は俺のボディと完全融合する調理鍋だ! 渡してもらうぞ!!」
「いや調理鍋ってお前の体どういう構造なんだよォォォ!!!」
オルトたちは鍋を守りながら、暴走ブラッドと戦闘開始。
しかしここでミュラノンが立ち上がる。
ミュラノン「こういう時こそライブで気分転換だね♡」
「気分転換いらないから!いやお前何で歌う気なんだよォォォ!!」
「とろけてぇ〜〜カニ〜〜〜〜温泉と一緒にぃぃぃぃ♪」
温泉全体が共鳴し、
・エイリアン → 温泉の熱でのぼせて昏倒
・ブラッド → 殻が蒸されてフラフラ
・Z → 湯気で液体が薄まって溶けそう
フィル「提案:鍋同士をぶつけて敵ボディを破壊」
オルト「配送品ぶつけるの!?!? いいの!?」
Z「もうやれ。配送員に未来はない」
オルトは叫びながら金ピカ鍋を振り上げた。
「うぉぉぉぉおおお!!! 配送魂だァァァァァ!!」
ガンッッ!!
金鍋“カニザール”がブラッドの鍋型ブースターに直撃。
衝撃で敵のボディは真っ二つに割れ——
ブラッド「ぎゃあああああもう少し出番が欲しかった!! またやられるとはぁぁぁ!!」
ブラッドは温泉の底に沈んでいった。
配送先の温泉リゾートの長老が満面の笑みで言う。
長老「伝説の鍋をありがとう! おかげで新メニュー“カニ鍋温泉”が始められる!!」
オルト「俺何の仕事してるんだっけ……」




