表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夏物語

作者: 檸檬

【短歌十首】


ヒンヤリとした竹ゴザに寝転んでみる夢

竹林からの風




眩しすぎる光線を直視して

しばらく消えない黒い残像




ザーザーと降る雨音に身をまかせ

力を抜いて行く力を抜いて




足の傷を数えて

辿ってきた道のりを聞きながら撫でた川縁




精巧に出来た飛行機の模型をつくる

その手で 儚い時をかたち作ってきたひと




夏の雨粒をイヤリングにして

鈴の音を聞いていられる夜に




湯上がりふっくらホタルイカ

辛子味噌の黄色の衣を纏わせて




水面に心を写し合う

穏やかな川縁に来ればそれだけで




海割れていくような月光の煌めきの先に

浮ぶ方舟かな




夏物語を描いて行く

真っ白な光の上に雲の上に






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ヒンヤリした竹ゴザと竹林からの風、涼しげですね。 雨音に身を任せたり、川縁を足で撫でたり。その夏の雨粒をイヤリングにして、という言葉が印象的です。 心を写し合う水面に煌めく月光の彼方へと…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ