第1話 謎の竜
あなたは竜を信じますか?
あなたは竜使いになる自信はありますか?
第1話 謎の竜
僕は小さい頃、この世界のどこかに竜が存在していると思っていた。竜と友達になりたいと思っていた。だけど大きくなって竜は居ないんだと気づいた。
(もしも本当に竜が居たら楽しいと思うんだけどなぁ〜)
なんて事を考えながら僕は今日も学校に向かう。
ドォン!!
何の音だ!?
周りの人達は悲鳴をあげている。なんだ?一体何が起きて…
「グオォォォォォ!!!」
あれは…竜!しかも、とても大きな…
ん?もう1匹とても小さな竜がいる。
「お前!暴れるのはやめろ!」
小さな竜が大きな竜に訴えている。仲間なのか?
「グオォォォォォ!」
「攻撃はやめろ!」
大きな竜は小さな竜に攻撃をした。小さな竜は吹っ飛ばされた。
「うっ…。俺だけじゃ無理だ…。人間の力がないと…」
人間が必要なのか?
「あ!そこのお前!人間だな!力を貸してくれ」
「え、僕?」
「あぁ、そうだ。少し力を貸してくれ!」
「…よしわかった!良いよ!力を貸すね」
「なら、俺と握手してくれ!」
握手?
「早く!」
僕は小さな竜に手を出した。
「よし!握手だ!」
握手をした。すると、僕らは光をまとった。
「よし。これで契約ができた!パワーアップだ!」
えええ?契約?
「行くぞ!」
小さな竜はそう言うと大きな竜へ突っ込んで行った
「ブレイククロー!」
「グオォォォォ!!」
バターン!
小さな竜の攻撃は大きな竜に当たった。小さな竜は大きな竜を倒したのだ。
「ありがとう!お前が居なかったらあいつは倒せなかった。今日からお前は友達だな」
友達?竜と?
「なにキョトンとしてんだ?俺らはさっき握手をし契約した。お前は俺と友達になる。ん?知らないのか?」
「契約?友達?」
「そうか…知らないのか。今、竜が日本のあちこちにやってきて暴れている。俺はそれを止めに来た。だが竜はめちゃくちゃ強い。その為には人間と友達になる必要があるんだ。人間と友達になることで竜はパワーアップが出来る。お前には今日から竜使いをしてもらう」
「急すぎない?心の準備とかもまだ…」
「大丈夫だ。心配しなくてもお前ならきっと竜使いできるさ!」
「いやいや。僕ただの学生だし…。竜と戦うなんて…」
「なーに。慣れてきたら大丈夫だよ!あ、俺はルゥよろしくな。」
「ぼ、僕は礼斗」
「よし礼斗!今日から頼むぞ!俺の友達!」
こうして僕は竜使いになった。