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2話 転生してみると

説明回です。

side太一

太一です。異世界に転生して早3年が経ちました。この世界の言語もなぜか最初からわかっていたので良かったです。多分あの変な女神様がやっといてくれたのでしょう。そして、新しい名前ももらいました。名前はコーダと言います。この世界では貴族以外は家名はないのが当たり前らしい。


僕はまずは、この世界のことについて知るために本を読むことにしました。この世界はノーランというらしい。世界には3つの大陸があり、3大国家が1つずつ大陸を収めているらしい。僕が生まれたのはカノ大陸というところ、ここはカノ王国が治めている。他の2つはアノファ大陸とコトサ大陸と呼ばれている。それぞれ大陸の名をとった王国が治めており、特に戦争などは起きていない。


そして、この世界には6つの巨大な塔がある、各大陸に2つずつあり、中は天然のダンジョンになっており、まだ塔の最上階に到達した者はいない。はるか昔に突如地面から出てきたらしく、まだなぜあるのかすらも謎らしい。しかしダンジョンの中からはかなりの物資が産出され、階層が上がるにつれて希少なものが出てくるので、皆こぞって塔の攻略を行なっている。

「コーダ」

攻略を行なっている者は攻略者と呼ばれており、ひと財産築いた者もいるという。正直そういった人生にも男として憧れてしまう。


そして、重要なことが1つ。この世界には魔法がある。これが異世界に来て1番驚いたことである。

「ねぇ、コーダってば」

一般人でもほとんどの人が使えるようだ。魔法は位階によって分けられており、ほとんどの人は第1〜第3位階までしか使えない。属性も分かれていて、火、水、風、地、光、闇、無の基本7属性からなっている。派生させていくと複雑になっていくようだ。基本1人1属性に適性がでる。ただし無属性の魔法は全員が使えるらしい。

「もー!コーダってば!」

そして、さっきから話しかけて来ているのが俺の双子の姉である。


ーーーー


side愛里

愛里です。3年があっという間に過ぎて、体も自由に動かせるようになりました。前世とは違って身体も弱くないので、活発に動くことができて感動しっぱなしです。そして新しい名前ももらいました。名前はナナといいます。名字がないと不思議な感じが最初はしましたが、もう慣れました。


剣と魔法の世界に転生したということで、わたしは生まれてすぐから、魔法を使ってみようとしました。最初のうちはなにもできなかったのですが、小説で得た知識と、そしてお母さんが魔法を使っているところを見て学び、1歳になるころには魔法を少しだけ使えるようになりました。


そして!

わたしには可愛い双子の弟がいます。コーダっていうんですが、もうほんとうにかわいいんです!青空のようなライトブルーの綺麗な髪、海のようなブルーの瞳と異世界感がすごいです。わたしはライトブラウンの髪に、少し赤みがかったブラウンの瞳とあまり異世界感があるかはわからないですが、わたしは結構気に入っています。


弟にも魔法を教えてあげました。コーダもすぐに使えるようになって、特に異世界人の補正はなかったのかとガッカリしました。2人で魔法を使っていると、急に体がだるくなって、2人で寝ちゃうこともよくありました。でも、日に日に魔法が使える時間も増えていって、小説とかによくある通りだと驚きました。


3歳になる前くらいからか、コーダが本を読むようになりました。コーダは1度集中するとのめり込むタイプらしく、構ってくれなくなるのが寂しいところではあります。


しかし、コーダが本で得た知識をわかりやすくわたしに教えてくれるのはありがたい。元から勉強が苦手なのもあってお堅い本を読むことに抵抗のあるわたしには助かっている。話の中でわたしの興味を引いたのは攻略者という人たちがいることだ。6つの謎の塔の最上階を目指す。女の子であるが、異世界での冒険にはすごく憧れている。できればなってみたい。そのためにも今から魔法の練習頑張らなくちゃ!

今もコーダは本を読んでいる。


「コーダ」


試しに声をかけてみたが反応がない。今回もそうとう集中しているようだ。


「ねぇ、コーダってば」


再度声をかけてみるが反応がない。ちょっと悲しくなってきた。


「もー!コーダってば!」


「なに?ナナ姉」


「一緒に魔法の練習しよ!」


最近は2人でライトという第1位階の無属性魔法を使って遊…、練習している。これはお母さんがよく使っている魔法で何かに当たっても被害が出ることはないので練習にはもってこいなのだ。小さな光が浮かぶ魔法なのだが、大きさを変えたり、鬼ごっこのように動かしたりしている。


「そうだね、今日はまだやってなかったし練習しよっか」


「あっ、でもその前に」


そういってわたしは頬をコーダの前にだす。すると、コーダは軽くキスしてくれる。これはわたしが無視されて不機嫌になった時に、コーダから頬にキスしてくれたことがキッカケでするようになった双子でのコミュニケーションの1つである。なぜしたのかコーダに聞いたところ、コーダは若干慌てながら、「お父さんがお母さんにしてるところを見たから、真似てみた」と言っていた。


それからはわたしが頬をだすとキスしてくれるのが決まりごとのようになっている。中身が高校生のわたしには癒し効果絶大です!


それからは体がだるくなるまで魔法の練習をして、2人で眠った。


ーーーー


両親の日記

双子達は元気に成長していっている。コーダは本を読んで勉強が好きなのかもしれない、ナナはよく遊んでいるところを見るから活発な子なのかもしれない。

それに双子は魔法の練習をしているみたいだ。普通の子達はそんなことしない。そもそも魔法を使うことすらできないだろう。私たちの子は天才かもしれない。

今回も読んでくれた方、ありがとうございます。

説明回って意外と難しいですねー。

感想、誤字脱字の指摘などあれば是非お願いします。

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