忠犬N 2
犬は味の濃いものが大好きです。
僕は犬である。
種類はミニチュアダックスフンドである。
僕は食べる事が大好きだ。テーブルがかなり低いので、よく上に置いてあるご飯を隙をついてパクリと食べている。
だが、これが成功するのは、ママ(飼い主 母)が1人で食事をしている時だけだ。
だが、お兄ちゃん(飼い主 長男)が一緒の場合は、成功率が大幅に下がる。
ある晩、晩ご飯にお好み焼きが出たが、この時もお兄ちゃんが一緒だった。
僕は挑戦した。
お兄ちゃんに気が付かれないようにこっそりと、ママのお好み焼きに口を近づけていった。
だが、あと数ミリで口を捕まれた。
「バカな!気付かれていただと!?」(犬語)
僕はありえないと思った。何故気付かれたのか分からなかった。
長男「こらN!勝手に取るな!」
怒られてしまったが、僕は簡単には諦めない。
今度はテーブルの下から奪い取ろうとしたが、また防がれてしまった。
長男「仕方がないな、ちょっとやろう」
お兄ちゃんは、お好み焼きの小さい破片(ソースが殆ど付いていない)を僕にくれた…………が、そんなものに僕は全く納得していなかった。
僕はお好み焼きの破片を口に入れた瞬間、ママの足の上を経由してテーブルの上に飛び掛かった。
長男「お母さん、タオル持って来たよ!」
僕は、ママに身体を拭かれていた。
テーブルの上に飛び掛かった時に、水の入ったコップを倒し、こぼれた水が身体中に掛かってしまったのだ。
僕はママに拭かれるという屈辱に顔を歪めながら(Nは、身体を拭かれるのが大嫌いです)次こそは成功させると決意し、寝床(母の布団)に入った。
この作品は事実を若干の脚色をしています。
人間の食べ物はカロリーが高いので、出来るだけあげない方が良いです。