クッキング!!
そして、数時間後
俺の前に元精霊と3人の勇者が倒れた
完全に疲労だ
魔法の使い過ぎ、剣の振り過ぎ、銃の撃ち過ぎなどなど
まあ、倒れた
当たり前だなこれは
初日でちょっと飛ばし過ぎたかも知れない
ちなみに疲労は回復魔法で回復しない
回復するのは傷や魔力ぐらいだ
魔法は体力を多少使うからまあ、疲労が伴ってしまう
はあ、仕方がない
4人全員がこんな状態ならなにもできないな
俺は飯の用意をすることにしたが・・・
どこにあるんだ?
食材
「なあ、食材ってまさか」
「ええ、調達しないといけません」
寝転がっている元精霊が言う
立てなくなるまで魔法使うなよ!!
仕方ないな
俺はこのフィールドを消滅させた
近くには草原しかない
「はあ、まじかよ」
町の気配を探って見つける
・・・完全に数十キロ先だ
行くしかないよな?
俺も腹減ったし
俺はもう一度フィールドを作って自分だけ外に出る
そして・・・
「行くか」
町に出て食材を買う
・・・お金の心配はいらなかった
前に来たときに預けていた場所にまだあったのでそれを使った
一応、全部金は全部受け取ってきた
円にしてしめて8億円
・・・これが、これが換金できるなら!!
微妙に涙目になった俺であった
「よ~し、食材買ってきたぞ~~」
「・・・食材?飯じゃなくて?」
元精霊が疑問に満ちた目で俺を見る
ちなみに、転がっておらず座っている
・・・しまったな。こいつの服ぐらいは買ってきてやったほうが―――いや、作ったほうがいいか
そっちの方が防御力高くなりそうだしな
「作ったほうがいいだろ?」
「・・・?作る?私が?」
勇者様たちは寝ているのでまあ戦力外と考えたのだろう
だから自分が作るのって感じの目で俺を見つめる
「いやいや、さすがに俺が作ってやるよ」
「・・・米だけ研ぐとか?大丈夫です。なんとか料理ぐらい・・・」
ふらつきながら立つ
俺は肩を押して強制的に座らせる
「大丈夫だって。食えるもん作るから」
「・・・まずいのはちょっと」
「おいしいのつくればいいのか!!?」
そして、俺の料理が―――クッキングが始まった
いや、男は料理できないとかそんな偏見はあるかもしれない
だけどな!!俺は1人暮らしをやっていたんだ!!
男の手料理ってもの―――見せてやる!!
そして、数分後
俺の料理が完成した
「な、なにこれ?」
「知らないのか?」
俺は普通にカレーを作った
ちゃんと色は茶色だ
匂いもカレーだ
とろみがいい感じに出た
「カレー?じゃない。カレーじゃない!!」
「なぜそこまで否定する!!?」
どこだ!?
どこがおかしいんだこのカレー
味見もした!!
うまかった
「まあ、食べてみろ」
「「「ええ~~~?」」」
白衣の勇者以外が不満声を出した
いや・・こっちがええ~~?なんだけど
米もちゃんと用意したので皿に盛る
そして、カレーをかけて完成だ
「はい。食べるぞ」
「「「・・・いただきます」」」
ぱくりっと食べた
さあ、どんな反応をする!?
少女たちの反応は・・・
全員が全員同じような表情をした
「おいしい!??」
「だからなんで疑問なんだよ!!」
「いや、完全にまずいっと」
「ひどいな!!」
まあ、そんなこともあって食事は終わった
ちなみに、カレーの中にはちゃんと疲労回復のアイテムをいれました
それを見られていたみたいだった
「(今度から見られねえようにしないとな)」
そんなこと思う俺であった
そして、一日が終わった
寝るところはこのフィールドにベッドを作った
まあ、魔法を使いっ放しになるけど俺だしなんとかなった




