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特訓&バイト開始


勇者のパーティーには絶対に必要な役がいる

それは回復役だ

これがいなかったら長旅などもやたらとしんどくなる

そういうわけで絶対に必要だ

昔の俺だってそうだ

10年前の俺でも回復できるやつをいれていた

けど、それは選べる場合だ

今俺が教えている3人の勇者は残念ながら回復魔法を・・・唱えることができない

だからこそ・・・俺は営業外のバイトを頑張らないといけない

雇い主を・・・回復役に育てないといけない

俺が魔王と戦った時は自分一人で何とかしてきた

だけど、今回は元精霊という仲間がいるし、勇者が3人もいる

これくらいで魔王は倒せるはずだ

誰もが得をしない戦い

それが、勇者と魔王の戦いなのだがな


「で、なんで私は生きているのです?」

「あ?誰も殺すなんて言ってないだろ?」

「いや、死ねって言ったじゃないですか」


精霊の服から一般人Aみたいな服装の元精霊が言う

そう、俺が魔王と勇者の力まで持っているのになぜ精霊の力を欲しがったか

理由は一つ

仲間がいるからだ

この世界で仲間を見つけ出すのは0に等しいだろ

だから、身近の人物

精霊界を追放されたこいつを仲間にした方が手早いんだ

でも、あのままではいけない

魔王と勇者の戦いには精霊が入ることができないのだ

しかし、その生涯はなくなった

俺が精霊の力を完全に吸収した

これで準備が整ったのだ

ちなみ死ねっていたのは精霊としてだ。こいつとしては死ななくてもいい


「さて、どうする?今から始めるか明日からにするか」

「のんきなものですね。あと1,2か月で魔王倒さないといけないのに」

「・・・え?」

「え?じゃないですよ。あと1,2か月ですよ?」

「ちょっと待ってくれ。10年だろ?確か俺があいつを倒したのは少なくとも3,4か月は・・・」

「ありませんよ。私の記憶が正しいなら後、1,2か月しかありません」

「・・・よし、早く始めるぞ」


予想外の出来事がいま起きた

3,4か月あると思っていたのが、1,2か月だ

半分

なんでそんなになるまで放っておいたんだよ!!!

いや、多分、俺がみたいなのが来なかったからか

わざわざウソまで書いて・・・


「はあ、とにかく勇者様たちは俺が実戦形式にやるから、あんたは俺のダミーと戦ってくれ」

「ダミー?」

「ああ、数キロさきに100体ほど作ったから」

「それを倒すんですか?」

「いや、壊せ。遠慮なくな」

「え?でも倒すだけならまた戦うことも・・・」

「そんな心配はしなくていい。今のお前は魔力の質をあげないといけないんだ。遠慮なんかするな」

「わかりました・・・3人をよろしくお願いします」


ぺこりっと頭をさげてから向かった

さて、こっちはこの3人を回復させてから特訓するか

正直一か月以内に、全員の力を4倍近くにするのは難しい

そんなマンガみたいに強くなれるわけがない

俺みたいに即席の魔力強化ができないんだしさ

そんなことを思いながら3人を回復させた魔力なども体力もすべてを・・・


「ん・・・」

「あれ?私達・・・」

「ZZZ」


まあ、1人はまだ寝ているけど気にしない

ちなみに寝ているのは白衣の子

2丁の拳銃を大事そうに持って寝ている

そういや、なんでこの子だけが二つも武器を持っているんだ?

剣は一つ、本も一つ、なのに銃だけは二つ

なんかあるのか?

いや、考えないでおこう

それは俺が気づくことじゃない

この子達が気づくことだしな


「さて、起きたな?」

「ちょっと待ってもうひと―――」

「起きた」

「よし、じゃあ特訓をするけど文句とかあるか?」

「はい」

「却下」

「え!?文句とか言えるんじゃないの!?」

「言えるわけないだろ?今言ったのは・・・そう、形式みたいなものだ」

「形式・・・なんだろう、今ものすっごくムカついたんだけど」

「おっ、ちょうどいいじゃねえか。お前の特訓の内容は俺に対しての攻撃だからな」

「へえ、じゃあすぐにでもやっていい?」


ゆらりと体を揺らしながら金髪の少女は言う

なんだ!?

ただならぬ雰囲気を感じたぞ?


「いや、ちょっと待てほかのやつらもいっぺんにやる」

「一緒に?」

「ああ、お前らは3人だろ?連携や合体魔法などが使えるんだ。使わない手はない」

「そういうことですか」


俺の言葉に今まで黙っていた黒髪の少女はうなずく


「だから、攻撃するのも一緒にして、防御するのも一緒にするわかったか?」

「「「わかった」」」

「いや、返事は一緒じゃなくていいぞ?」


面白いやつらだな

思わずクスっと笑ってしまった


「それじゃあ、特訓開始だ・・・全力で来い!!」

「「「はい!!」」」


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