精霊死亡
あれから何分たったのだろうか
俺は・・・頭をかいて暇そうになっていた
「う、ウソです。こんなにも力の差が・・・」
「ああ、俺もびっくりだよ」
改めて自分の力を思い知った
本気で殴れば空気が割れ、蹴れば斬撃が放たれる
本当に化け物になった気分だ
ちなみに全部の攻撃は当たらなかった
コントロールができない
いや、多分半日ぐらいかければコントロールできると思う
それほどに俺は化け物かしている
魔法は使わない
いや、このフィールド事態が俺の魔法だ
だから今の俺は魔法を使えなかった
でも使わなくてもわかる
もしも使っていたら・・・この精霊は跡形もなく消えていた
しかしだ、精霊も十分強いんだ
俺の攻撃に対して全部避けれたんだ
すごいんだ
ただ、力比べと俺に対しての攻撃は話にならない
「でだ、どうする?」
「わかってますよ。死ねばいいんでしょ?」
「ああ、覚悟はできたか?」
「ええ・・・もうどうでもいいです」
「そうか。なら始めるぞ」
「え?」
俺はそう言って右手で精霊の頭を掴む
そして、一気に魔力を吸収するイメージを頭の中でする
「あ、ああああああああああ!!!!!」
「悪いな。もうちょっと我慢してくれすぐに楽になる」
これは魔法じゃない
魔王の技 マジックドレインに似ている奴だ
あの時の魔王はマジックドレインで俺のライトニングアローを吸収した
けど、今使っている技は精霊の―――いや、どんな魔力も吸い取れるんだ
これが勇者と魔王の力の合体技 ドレインだ
まあ、これにも限界はある
俺の魔力をためる容量を超えると使えなくなる
今の俺は十分に精霊の魔力を吸い取れる
ただし、生きているものから吸い取るのだから吸い取られる側は激痛が走る
「あ・・ああ」
「お、気絶したか。ラッキー」
これを機に吸い取る速度を速めて・・・終わりだ
さて、これで準備は整ったな