1勇者=4魔王
「ここはどこだ!!!!」
俺は完全にわけのわからない場所にいる
いや、テントの中で寝ていた
横には3人の少女と精霊がいる
しかし、場所は変わっておりテントから出ると草原が広がっている
空には鳥がいるし、遠くの方には・・・モンスターも見える♡
あと、感覚を研ぎ澄まして遠くの方を探るとなにやらあやしい気配を感じる
どんな場所だよ!!!
「う、う~~ん」
ちらっと黒髪の少女の素足があらわになった
俺は反射的に目をそらす
駄目なんだ
俺は少女のこういうのが駄目なんだよ
大学生にもなってロリコンとかよく言われる
なんでもそうだ
俺は少女の・・・女性として駄目な部分を見ると反射的に目をそむける
この症状を俺はこう読んでいる
ロリ禁止条例と・・・
「あれ?早いですね」
テントの中から精霊が出てきた
俺は後ろを振り向かずに気づく
ていうか、見たらアウトだ
あの精霊も・・・まあ、ロリの範疇に入ってしまうからな
「ていうか。お前精霊界に帰らなくていいのか?」
「ああ、そのことですね。大丈夫です。私は精霊界を追放されているので・・・」
「追放って、何やったんだよ。大体のことは目を瞑ってくれるはずだろ?」
「無理なことをしたので無理でした」
「・・・そうか。っで聞きたい。ここはどこだ?」
「言ってませんでしたね。ここは魔界です」
「・・・魔界ってこんなにのどかだっけ?」
「数年前くらいに魔王の方針で変わりましたよ」
「へえ、良い魔王だな」
「ええ、ただし今年いっぱいで殺さないといけないですけどね」
あれ?
今結構物騒なことを言ったぞ
今年中に殺す?
一体どういうことだ?
「順を追って言いますね。まず魔王と言うのは10年単位で変わらないといけない。要するに勇者に倒してもらわないといけないのです」
「10年?ていうことは・・・」
「はい。あなたたちが倒した後の魔王です」
「そうかよ」
魔界と言われても懐かしい感じはしない
未練も何もない
あの時の俺は弱かった
強かったけど弱かった
だって、気づけなかったからだ
勇者の本当の目的に・・・
「でもって勇者なのですが・・・」
「ここで探すんだろ?」
「いや、違います。あの3人です」
「3人?多すぎるだろ?」
「そうです。でも3人が勇者です」
「根拠は?」
「全員の紋章を確認しました」
「・・・そうかよ。ならめんどくさいことになっているな」
「はい。3人がかりでやっと魔王を倒せるレベルの魔王です」
魔王と言うのは強さが決まっている
勇者の約4倍の力を持っている
だから勇者は仲間を見つけて一緒に戦う
それが普通だ
・・・あの勇者を除いて
ついでに今回の場合はやばいかも知れない
単純計算で魔王の実力は12倍されている
数字的には駄目だな負けだ
「そう言えばどうやって帰れるんだ?」
「いやいや。助けてくださいよ」
「ええ~~?俺的にはもう関わりたくないんだけど」
「私達だけじゃ無理だってわかってるでしょ?」
「・・・だからだろ?前世代のやつは関わらないほうがいい」