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白衣の勇者の能力&前勇者のドラゴンマジック+魔王再び

あとは、白衣の勇者と金髪の勇者だけなんだが・・・

使い物になるのか?

そんな疑問が大量に生まれている

いやだってさ、確かに強力そうだ

ただ、それを使えるとは話は違う


「やりますよ?」

「・・・はじめてくれ」


元精霊の合図で白衣の勇者は銃を構える

銃を使うやつか

この子は見た目で判断したら魔法なんだけどな


「バゥレイ、リロード、リロード・・・カスタム」


いきなり周りを撃ちだして弾をなくした?

その後に再装填・・・そして、両手を上に掲げて銃を改造か?

これも長そうだな

そう思った時だった


「ロック・・・オン。ライトニングブレッド発射」

「!!!」


轟音と共に雷が俺に襲ってくる!?

速い!!

魔法を唱える暇はない

俺は袋から剣を取り出した

そして、また血が出る


「しまった!!」


直撃を受ける

痛みが全身に走る

死ぬ?

いや、すぐに回復できるはず・・・あれ?


「怪我がない?」


頭を直撃でくらったはずだ

痛みも全身にはしった

でも、外傷はない

魔法攻撃?

いや、俺が一瞬死ぬと思ったほどの痛みだ

外傷が0なんてことはない

なら・・・なんだ?


「なあ」

「わかりました?」

「なんとなくだけど、ダメージがないことだけはわかっている」

「雷親父の沈黙・・・これがあの子の能力です」


なるほどな

怒られると恐いけど殴るなんてことは雷親父はしない

でもって、あの子は黙って怒るから雷親父の沈黙か

わかりやすい

わかりやすいけど

ダメージがないって言うのはちょっと・・・

足止めだけか


「さて、あとは1人なんだが・・・」

「いやよ!!私は絶対に見せない!!」


完全に怒っている

挑発して出させるか?

いや、多分意味がない

こうなったら―――


「あきらめるか」

「え?」

「いや、別に今すぐに見なくてもいいしな」

「いいですか?家庭教師としてちょっとは知っておいた方が・・・」

「いいよ別に、強くする方法は別に変える気はないからな。今のままずっとする」

「あなたが言うんだったら反対はしませんけど・・・」


元精霊はなんだか不満そうな顔をしてこちらを見る

なんでそんな顔をしているのかは俺には分からない

さて・・・どうしよう?

今更だがチョコを作る方法はない

だが、それ以外は用意することはできる

用意するべきは用意しないべきか

やっぱりここは用意しないほうがいいよな

けど、他の物を用意はしよう


「ちょっと出かけてくるは」

「いってらっしゃい」


なぜか金髪の少女だけがいってらっしゃいと言ってくれた

あれ?

もしかして期待されている?

無理なものは無理なんだけどな

俺はまた町に行く

晩飯のためではない

甘いものを買いに来たんだ

一番良いもの探している

だが、探している最中別のものを見つけてしまった


「どうも・・・」

「まじかよ」


魔王再登場

さっき飴をあげたはずなのに・・・

いや、もしかしたらあれからすぐにまた来たのかもしれない

あの時泣きそうになっていたのは3人の勇者に襲われたからだからな


「今度はどうした?」

「あのお礼をしに・・・」


・・・あ~

なんでこんな子が魔王なんだ?

勇者の方があってないか?

いや、こういう争いごと自体あってないだろ!!

自分で自分に対してつっこむ

おかしいだろ

こんな子が・・・世界を半分壊せるほどの力を持っているなんて


「いいよ。お礼なんて」

「え・・・?」


俺は手をひらひらと振っていらないと言った

するとこうだ

目元に涙を溜めた

あれ・・・?

これってピンチじゃないのか俺・・・

いくら俺でも一瞬で半周は・・・できるけど

全員を助けるのも・・・できるか

なにもピンチじゃないか


「泣くんじゃない」

「だって・・・」

「確かにだ、お礼を断られるのは辛いことかもしれない。でもな」


俺は息を吸う


「自分の思い通りにいかなかっただけで泣くな!!」

「ひっ!!」


俺は少し大きめの声で怒る

周りは俺を不思議な顔で見ている

いや、俺を疑惑の目と恐怖の目で見ている


「う・・・うあ・・・うああああああああ!!!!!」


泣き始めた

すぐに能力が発動されるはずだ

魔王ちゃんの体が光りに包まれると同時に大きな水の塊が頭上に現れた

どっちが先だ?

いや、どっちが先でもやることは変わらない


「問題はこの剣を握れるかだな」


俺は改めて布を被せて持っていた謎の剣を握る

痛みがまたはしる

痛い、けど握ることはできる


「前勇者の本気見せてやるか」


魔王の技 精霊の技は使わない

俺は勇者の力だけを・・・使う

そして、能力も・・・


「はああああ!!!!」


俺はまず頭上の水の塊をなんとかする

確かに大きいあれが破裂してさらに雷が落ちてきたらひとたまりもない

でも・・・それだけだ


「炎の竜よ!!我の意志に従え!!」


体が炎の竜を水の塊にぶつける

蒸発をするだろうな

あれに勝つ自信はある

俺はあれを炎の竜に任せて魔王ちゃんの方向に歩く


「うああああ!!!!!」

「剣の腕は鈍ってないよな?俺・・・」


俺は魔王ちゃんに包まれている光りを―――切った

この剣のおかげか俺の腕のおかげか、魔王ちゃんを傷つけずに切る成功した

問題は次だ

あの光りは爆発の元

でもこれも多分対処できるはずだ


「氷の竜よ!!光を凍らせろ!!」


一瞬にして、光りは・・・光を失った

代わりによくわからない凍ったものが残った

さて・・・ラストだ

どこに落ちるかわからない雷

でも、地面に落ちる前に相殺することはできる


「炎の竜、氷の竜・・・雷と相殺しろ」


いまだに残っている竜たちに命令を送る

竜たちは天へと駆け上り・・・光とともに消えた

これで終わりだ


「うあああああああああ!!!!!!!」

「・・・泣くな」


軽く頭を叩く

魔王ちゃんをこっちを恐怖の目で見ている


「うあ、だってだって・・・」

「泣きたい気持ちはわかる。でもな・・・今後それ以上に泣きたい時があるんだよ。今、そんなぐらいで泣くな」

「・・・・・」


うつむいて俺の顔を見ない

難しい話をしたかな?

いや、子供相手に泣くなって言うことが無理な話か

俺は最後に頭を撫でてやった


「あ・・・」

「いやか?」


首を横に振って否定した

さっきまで泣かしたやつに撫でられているにも関わらず・・・

そして、俺は確信した

やっぱりそうか。俺には・・・


「貴様!!何している!!」


横から声が聞こえたからすぐにやめて逃げる

まあ、やることはやった

俺は逃げながら右手を見る

撫でてやった手だ

そして・・・世界の命運を握る手になる


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