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魔王登場?


「一体何をしたんだ?」


発信機をたどって着いた先には子供とケンカしている3人の勇者とそれを止めようとしている元精霊がいる

完璧に理解不能

ていうか、子供は女の子で1人なんだけど勇者が3人

しかも、泣かしているし・・・

一見、怪我はないようだから大丈夫だと思う

だけどな・・・


「だって、その子が・・・」

「はいはい。帰ってゆっくり聞いてやるよ」


3人の勇者に転送魔法を唱えた


「少しは頭を冷やしておけ」

「え?ええ!!」


ったく

勇者が3人がかりでも小さい子を泣かすなよ

俺は小さい子に近寄る


「もう、大丈夫だよ」

「あ、ありがと・・・」


頭を撫でて心を和らげる

泣いていたから警戒されるかと思ったけどそうではないみたいだ

でも、なんだかな

違和感を感じる

この子から・・・


「あの・・・」

「ありがとな、あいつら止めて」

「いえ、そうじゃなくて・・・その子、魔王です」

「はっ?」

「いや、その子が魔王ですって」


?マークが頭の中でたくさん出た

待て、こういう時だ

こういう時でこそ、状況分析をするんだ!!

まず、今の俺の状況だ

俺は時給8000円でバイト中だ

その内容はあの女勇者3人(幼い)を立派な勇者にすることだ

そして、今その宿敵の頭を俺は撫でている?

いやいや、そんなわけないじゃん


「う・・・ぐすっ」

「おー!!よしよし!!」


さらに泣きそうなため俺は抱きしめながら頭をなでる

違うよな?

ていうか、魔王が泣き虫なわけがない

でも、法則的には合っている

勇者が女なら魔王も女

数の違いや、年齢の違いもあるけど・・・


「違うはず・・・違うはず・・・」

「いや、その子が魔王ですってば」


後ろから声が聞こえたが無視だ

待てよ

この子を魔王じゃないと証明する方法がある!!


「ねえ、お嬢ちゃん。お母さんたちは?」

「いないよ?ひとりでここまで来たの。おかあさんたちじゃなくて大人の人は遠くにいる」

「どこに?」

「え~~と、魔王城?て言うところにいる」


はい!!ジ・エンド!!

この子魔王です!!

え?ええ?

ちょっとまってくれよ

よくわからなくなってきたぞ

今の魔王は市民たちから好意の目見られているんだろ?

でも、基本的には魔王は姿を見せない

他のやつらがやっている?

ああ!!もう!!どうでもいい!!


「一人で帰れる?」

「うん」

「よし、じゃあこれあげるから頑張って帰ってね」


そう言ってポケットから飴玉を渡す

ちょうど一個あった


「ありがとー。ばいばい!!」

「ばいば~い!!」


ひらひらと手を振ってわかれる

その一部始終を・・・


「なにやってるんですか?」


元精霊に見られていましたけど(笑)



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