この話は、3月に閉じ込められた者たちの物語である。
カレンダーを見てため息をつく。
チラ見しては、また、性懲りもせずに、
大きなため息をつく。
明日には、
By tomorrow。
そんな言葉はここには、
もう存在しないのかもしれない。
春と言えば、桜、
桜咲くとかも言うだろう。
だけど、咲いたままってのも飽き飽きするもんなんだ。
今の季節は、
そうだよ。
お察しのとおり。
3月だよ。
ただの3月じゃないんだ。
終わらないんだよ。
これがさ。
終わった試しがない。
そんなこと、あり得ない?
ここは、そんな事が起こる、
おかしな場所。
そんな、
場所で繰り返される、
狂った私のお話。
Good morning!
さわやかな朝だ。
一人暮らしが長い部屋で、
小さい声で独り言を言う。
テーブルには、
ブルーベリージャムを塗ったトースト、
ブルーベリージャムをかけたヨーグルト、
サラダ、温かいコーヒーが並んでいる。
自分で用意したものだ。
社会人ともなれば、
こんな事くらい出来て当たり前なんだ。
朝飯前だ。
会社に行くか。
そんな必要はない。
そして、そんな気持ちもミジンコ程もない。
だって、
いつもの3月22日と23日を繰り返すだけなんだからね。
いつか、24日がくるかも?
一度も来た事がないから、
そんな事は思いもしないし、
思いたくもない。
考える事すら放棄だ。
私だって、
今まで、ただ何もしてこなかった
訳じゃない。
色々やったし、
考えた。
神様の試練?天罰かと、
善行やボランティアも試した。
あと、
寺や神社にお参りとか、
不思議な能力を持つと有名な人物達にも
相談に言った事まであるぞ。
そりゃ、
1日を自分史上、一生懸命頑張った時だってあった。
会社の人に相談した事や親兄弟にだって。
だけれども、どれも効果なかったんだよね。参っちゃうよ。本当。
え?
命を断とうとしたこと?
そんなの、当たり前でしょ。
あるよ。ある。たくさんある。
だって、途中で数えなくなっちゃったけど、200年以上もいるんだから。
いわば、長生きして2回分の人生以上、
生かされてんだよ。
こっちは。
そりゃ、
頭おかしくなりますわよ。




