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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

龍の騎士団長の花嫁は、1年後に死ぬことになっている

作者: 香田紗季

読みに来てくださってありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

「ドラガン家にだけは、娘を嫁に出すな」


 この国の貴族なら誰もが知る話だ。ドラガン家と言えば王家に次ぐ家であり、代々騎士団長として王の代わりに戦いの先頭に立ってこの国を守ってきた由緒正しきお家である。

 誰もが羨むお家でありながらあのような話が広まっているのには、もちろん理由がある。

 ドラガン家が龍の血を宿しているからだ。

 龍の力を持っているからこそ一騎当千の働きができるのだが、その生命力は胎児の時から非常に強く、母体の生命力まで奪ってしまうのだ。

 出産と同時に、母体は全ての生命力を子に吸い取られ、死んでしまう。例外なく、必ず。

 それゆえ、ドラガン家に娘を嫁がせるのは、貧窮に喘いで娘を売った家だけ。事情を知った上で一年貴族の生活ができるならと納得した庶民の娘が嫁いだこともあったし、何らかの罪を犯して没落の憂き目にあった家が、娘をドラガン家に差し出すことで許しを得たこともある。


 今、次期ドラガン家当主となるディアミド・ドラガンの前で小さくなっている女は、税を誤魔化して私腹を肥やしていたことが発覚し、平民落ちを避けるためにドラガン家に差し出されたウィスカ家の娘、アシュリーンである。父親のウィスカ伯爵はあんなに太っていたのに、アシュリーンは痩せ衰えて目も虚ろ。これは何かあるだろうとディアミドが尋ねても、何一つ返事が来ない。

 あまりにも失礼な態度に周りにいた者たちから非難の声が上がった。だが、ディアミドはそれを止めた。


「1つだけ確認したい。お前は私の花嫁としてここに来たことは分かっているか?」


 僅かながらもアシュリーンの首が縦に振られた。


「お前の意に染まないものであることはこちらも承知している。だが、これは王命だ。誰にも覆すことはできない。今晩お前の部屋に行く」


 自室に戻ったディアミドだったが、どうしてもアシュリーンの様子が気にかかる。


「閣下、あんな娘に子を産ませるのですか!」


 誰よりも忠実な側近のコルムが納得できないと怒りを露わにしている。


「それより、アシュリーンの、ウィスカ家での待遇を調べてくれ。夜までにな」

「どうしてそんなことを気にかけるんですか? 私腹を肥やした男の娘ですよ?」

「コルムには、あれが私腹を肥やした男の娘に見えるか? どう見ても虐待されていたとしか見えないのだが」


 コルムは黙って部屋を出て行った。ディアミドにはもう1つ、気になることがあった。ウィスカ家は水の精霊の加護を受けた一族だったはずだが、アシュリーンから水の気配を感じられなかったのだ。

 龍の力の1つに、雨を呼ぶという力がある。水との親和性が高いことも、アシュリーンがディアミドに差し出された理由であったにも関わらず、その水を感じないのは異常だ。

 罪を犯した一族から精霊が加護を引き上げることは珍しくない。それにしても、水の気配がない。そう、痕跡すら感じ取れないのだ。

 それどころか、何か違う、見知らぬ加護を感じる。

 今夜アシュリーンに近づけば何か分かるだろう。


 ディアミドは女性から愛されたことがない。ドラガン家の若君だと分かれば、みな潮が引くように離れて行った。寂しくないと言ったら嘘になる。どうしてそんなに嫌われるのか、父から理由を聞いて、ディアミドは納得した。


「どんなに恵まれた容姿、才能を持っていても、子どもが産まれれば妻を必ず死なせるのだ。あまり他人を愛すると身が持たないからな」


 父が遠くを見る目をした。父は母を愛してしまったのだろう。ディアミドが生まれてから、子はもういるのだからお飾りの妻はどうかと釣書が絶えなかった父。そんな父を見て育ったディアミドは、自分に妻があてがわれたら、愛することなく優しくしようと考えてきた。


「調べてきましたよ」


 コルムが戻ったのは、夕食後だった。コルムの話はディアミドの予想通りのものと、そうではないものがあった。


「少なくとも、メイド長だった女は、アシュリーンの存在を知らなかった。つまり、アシュリーンは伯爵令嬢として生活してこなかった」

「この15年、ウィスカ家の領地は豊作が続いていたし、あのウィスカ伯爵と夫人と息子たちは贅沢な暮らしをしていたはず。なぜアシュリーンだけが虐待されたんだろう?」

「私も調べますが、直接アシュリーン嬢に聞いた方が早そうですね」

「話してくれるだろうか?」

「愛さないけど大事にする、でしたか? 伝わればいけると思いますがね」


 その夜、ディアミドはアシュリーンの部屋を訪ねた。侍女たちが手入れをしたおかげで、だいぶ見られる姿になっている。


「お前のことを教えてくれないか?」


 だがアシュリーンは何も言うなと命じられているから言えない、と言った。


「誰に?」

「あの男」

「ウィスカ伯爵か?」


 小さく頷いたアシュリーンの言葉に、ディアミドは違和感を覚えた。そして、気づいた。


「あれは父ではないのか?」


 同じように小さく頷いたアシュリーンの頭をディアミドはそっとなでた。ビクッとしたが、それが殴る手ではなく撫でてくれる手と知り嬉しかったのか、アシュリーンはディアミドの手を受け入れた。


「話さなくていい。お前の記憶をたどらせてもらう。それなら、お前は『話していない』。そうだろう?」


 驚いたようにディアミドを見上げるアシュリーンに優しく微笑むと、ディアミドはアシュリーンの記憶を探った。時を遡るその力で、新しい記憶から順にディアミドはアシュリーンの記憶を見ていった。


 ウィスカ家の娘と偽り、ドラガン家に差し出して爵位を守ると伝えられたこと。

 ウィスカ家ではいつも領地の館の隅にある小屋に押し込められて、最低限の食事が運ばれるだけだったこと。

 みんなが幸せになれるからとそこでひたすら豊穣の祈りを捧げ続けていたこと。

 まだ幼児だったアシュリーンが、ウィスカ伯爵の持つ「精霊使いの指輪」で囚えられ、仲間たちから引き離されたこと……。


「そうか、お前は人ではなく、精霊だったのだな」


 頷いたアシュリーンをディアミドは優しく抱きしめた。 


「ずっと、あの指輪の支配から逃れられずに、それでもその小さな体で頑張ってきたんだな」


 アシュリーンは初めて自分のことを認めてくれる人に出会った。いつしかアシュリーンは泣いていた。


「泣きたいだけ泣けばいい。隣にいてやるから」


 やがて泣き疲れて眠ってしまったアシュリーンをベッドに寝かせると、ディアミドもその隣に潜り込んだ。龍の血を引くディアミドは、1週間眠らなくても問題ない。アシュリーンの寝顔を見ながら、ディアミドはアシュリーンが心穏やかに過ごすためにすべきことを考えた。


 翌朝、目が覚めたアシュリーンは、お勤めが果たせなかったとディアミドに謝った。


「気にするな。お前が憂いなくドラガン家の妻になるために、あの指輪をウィスカ伯爵から取り上げなければならない。それまで少し待てるか?」


 アシュリーンは頷いた。


「俺はお前を妻にすると決めた。だから、お前は俺を信じていてくれ」


 ディアミドは王にアシュリーンが精霊であること、ウィスカ伯爵が「精霊を支配できる指輪」でアシュリーンの自由を奪い領地に豊穣を与えさせていたこと、娘と偽ってドラガン家に差し出した上で減刑を図ったことを伝えた。

 王は大いに怒り、まだ王都にいたウィスカ伯爵を直ちに召喚した。

 ウィスカ伯爵は隠し事が明るみに出たのだと気づいた。長男オーエンに精霊の指輪を持たせると、ドラガン家に行ってアシュリーンを引き摺り出すように命じた。

 騎士たちの目をかいくぐって、オーエンはドラガン家に侵入した。水の精霊の力で姿を隠蔽すれば、呆気なくアシュリーンの部屋に入ることができた。

 アシュリーンは突然現れたオーエンに驚いて逃げようとした。元々オーエンがやましい気持ちで自分を見ていることがあると気づいていからだ。だが指輪の力で逃げられない。


「捕まえた」


 その時、昼食を運んできた侍女が扉を開けた。ノックの音に気づかなかったオーエンは、叫び声をあげる侍女の目の前でアシュリーンを抱き抱えると姿を消した。

 侍女からの知らせを受けたディアミドは烈火の如く怒った。しらを切るウィスカ伯爵の前で龍の姿になると、眼前で咆哮した。恐怖のあまり失禁して気絶したウィスカ伯爵を置いて空に舞い上がったディアミドを見送ると、王はウィスカ家の全員を捕らえるようにとの王命を下した。ディアミドの行為を正当化するためである。

 逃げ出そうとしていた伯爵夫人や息子たちとともに地下牢に繋がれたウィスカ伯爵だったが、あの指輪があるかぎりなんとかなると信じている。オーエンがうまくやれば、だが。


 攫われたアシュリーンは、オーエンの手により伯爵領へと向かっていた。水の精霊に隠蔽を解いて欲しいと願ったが、「それができたらこんなやつらと一緒にいない」と言われてしまった。水の精霊も、指輪に支配されていたのだ。


 馬車の隅で震えているアシュリーンに、オーエンが猫なで声を出した。


「もうあの化け物に抱かれたんだろう?」


 オーエンのぎらつく目に気づいて逃げようとしたが、指輪の力で体を動かすこともできない。オーエンの手がアシュリーンの体に触れた。昨晩ディアミドに抱きしめられた時には感じなかった嫌悪感で鳥肌が立った。

 気持ち悪い!

 アシュリーンは気づいた。ディアミドは信じられる人であり、この男はそうではないのだと。アシュリーンは指輪の力に全身全霊の力で反抗して叫んだ。


「ディアミド様、助けて!」


 突然馬車が突風に煽られ、横倒しになった。アシュリーンは頭を打ちつけたが、投げ出されたオーエンよりは傷が浅そうだ。


「アシュリーン、怪我は?」

「大したことありません」

「先にこいつを片付ける。アシュリーンはその中で待っていてくれ」


 投げ出されたオーエンの目の前に、巨大な龍が降り立った。


「俺の花嫁を攫った挙句に、手を出そうとしたな?」


 恐怖のあまり腰が抜けて立てないオーエンに、ディアミドは指輪をこちらに渡せば今すぐ殺しはしない、と告げた。オーエンは指輪を抜こうとするが、手が震えて抜けない。


「仕方のないやつだ」


 人の姿になってオーエンの指から指輪を抜き取ると、ディアミドは剣を抜いてその剣先をオーエンの眉間に突きつけた。


「お前にはどんな罰を与えようか? 生きたまま精霊たちに食わせたら、今までお前たちに虐げられてきた精霊たちは喜ぶだろうな」


 その言葉に反応したように、オーエンの頭を水の塊が覆った。息ができなくなったオーエンは必死に水の塊を払い除けようとするが、全く離れない。


「そろそろやめないと死んでしまう。まずは人の法で裁き、その後精霊の審判を受けさせれば良いだろう?」


 水の塊が消え、オーエンがかはかはと咳き込んでいる。


「逃げようとすれば水の精霊がいつでもお前を殺す。分かったな?」


 オーエンは返事すらできずにその場に倒れ伏した。


「アシュリーン、怪我を見せろ」


 馬車から出されたアシュリーンの頭に血が滲んでいるのに気づいたディアミドは、まるで叱られた大型犬のように項垂れた。


「お前に怪我をさせるつもりはなかったんだが……すまない」

「いえ、このくらいなら自分で治せますから」


 アシュリーンの手が患部に触れると、虹色の光が溢れてたちどころに怪我を治してしまった。


「お前の力はすごいな」

「私は修復の力があるのです。だから、大地の傷を修復させて豊穣をもたらすよう命じられていました」

「アシュリーン、助けに来るのが遅くなってすまなかった。一緒に帰ってくれるか?」

「ドラガン家以外に私の居場所はありません」 


 ディアミドは再び龍化した。その背にアシュリーンを載せ、オーエンは尾で巻いて王都に戻った。


 ウィスカ家は精霊を無理やり使役していた罪により、精霊王に引き渡された。あちらのルールは分からないが、人の法で裁かれた方がよほど優しいものだったはずだ。


 アシュリーンを悩ませるものはなくなった。だが、今度はディアミドがアシュリーンに子どもを産ませたくないと言い出した。


「子を産んだら、アシュリーンが死んでしまう」


 そう言って同衾を拒絶したのだ。アシュリーンはディアミドに頼んだ。


「あなたのおかげで、私は自由になれました。私だっていつかは必ず死ぬわ。でも死ぬ前にあと1つ、どうしても叶えたいことがあるの」

「なんだい?」

「1人の人を愛し、その人から愛されたい。私はあなたが好き。その大好きな人から愛されたい。だって、誰からも愛されたことがないんだもの」

「アシュリーン……」

「それにね、私は人間じゃないわ。私の精霊の力を試してみない?」


 顔を背けて手を強く握り込みながら、ディアミドは弱々しく「駄目だ」と言った。


「アシュリーンと確実にいられる方法を取りたい。そのためなら」

「まさか、子どもは他の女に生ませるって言うの? 信じられない! これから浮気をしますって宣言するなんて、もういい!」


 アシュリーンが泣きながら部屋を出ていくのを、ディアミドは止められなかった。コルムがあーあ、とぼやいた。


「いいんですか? 邸から出ていかれましたよ? また悪い男につかまって、今度こそ奥様、()()()()てしまうかもしれませんよ?」

「駄目だ、迎えに行く!」


 走り出した主人の後ろ姿を見て、何人もの使用人たちが思った。

 このヘタレが、と。


 アシュリーンはその頃、川縁で泣いていた。結局誰からも愛されないのだと悲しくてならなかった。精霊の国に戻れば、この心のうろは埋められるだろうかと考えていた時だった。


「来るか?」


 誰かがアシュリーンの心の声に答えた。


「水の精霊だ。指輪のせいでお前を守ってやれず悪かったと思っている。もしお前が望むなら、精霊の国に戻してやろう。お前は小さい頃に攫われたから、精霊の国の入り方を知らない。違うか?」

「精霊の国の入り方? 知らないわ」

「来るか? すぐにでも連れて行ってやるぞ」


 アシュリーンは迷った。もし黙ってディアミドの前から姿を消せば、ディアミドが世界を滅ぼすのではないかと一瞬思い、そんなことはないと思い直した。

 だって、私以外の女を抱く気なんだもの。

 アシュリーンの耳に、ディアミドが自分の名を呼びながら走る声が聞こえた。


「ディアミド……」


 まるでここにいるとわかっていたかのように、ディアミドは真っ直ぐにアシュリーンの元にやってきた。


「アシュリーン、俺が間違っていた。やはり俺にはアシュリーンしか愛せない。だから、お前が死ぬ事になっても、お前との子供がほしい」

「ドラガン家に出された時には、もうその覚悟はあったのに」

「和解できたな? アシュリーン、精霊の国に行きたくなったらいつでも我を呼べ」

「ありがとう、水の精霊様」


 その夜から、2人は同じ寝室で眠るようになった。やがてアシュリーンの妊娠がわかると、ディアミドはわかりやすく狼狽し、アシュリーンを過保護に守り、常にそばにいようとした。来月は産月だという時にちょっかいを出してきた隣国の兵を一瞬にして1人残らず国境から10キロ以上吹き飛ばし、1人サッサと龍化して帰宅してしまった。 

 アシュリーンが産気づくと、このまま二度と会えない可能性があるのだからと立ち会い出産をした。苦しむアシュリーンの手を握り、ひたいの汗を拭い、献身的にアシュリーンの出産を支えた。

 当然だ、俺の子を産んでもらうのだから。

 オギャーというか泣き声に、ディアミドは赤子ではなくアシュリーンを見た。父の話では、産声をあげるのと母体が命を失うのは同時だと聞いていたからだ。


「アシュリーン?」

「生きているわ、ディアミド」


 アシュリーンが龍の子を産みながらも生きている。


「アシュリーン、ありがとう。本当にありがとう」

 

 それからディアミドは人目も憚らず妻子を大切にした。そして、同じ母から生まれた兄弟を持つ龍の子の父となった。それだけではない、男児しか生まれなかったドラガン家に、初の女児まで授かった。


「お前が来てくれて、そして俺の背を押してくれなかったら、俺は3児の父にはなれなかっただろうな」

「ディアミドは幸せ?」

「ああ、これ以上ないほどに。お前は、アシュリーン?」

「愛されたいとあなたに願って、それがこんなに大変なこととか思わなかったけれども、それも合わせて幸せよ」

「そうか」


 嫁入り1年で死ぬはずだったアシュリーンは、その後50年生きた。精霊としては短い一生だったが、子どもの頃に力を使いすぎたこと、そして龍の子を3人も産んだことで、力を使い切ったのだろう。

 ディアミドはアシュリーンに遅れること1月であの世に旅立った。2人がまた仲良くしているかは、あの世に行かねば誰にもわからないことだ。


読んでくださってありがとうございました。

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[気になる点] タイトルと内容に齟齬がありますね。 本文中にはドラガン家は王家に次ぐ家(貴族)としか書かれておらず、ディアミド個人もどこにも騎士団長だと書いてありません。ですのでタイトルから「騎士団長…
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