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13-7 光のサイン



 監禁部屋を脱出できたものの、救出に来てくれたトウゴたちを含め、6人の大所帯になってしまっている。姿が見えないエマはともかく、隠密行動は不可能だ。兵士たちに気付かれるのは時間の問題だった。


 美術品の飾られた閲覧通路へ差し掛かった

 そこですぐに、子供兵の1人が、呆気なくケイたちを発見する。


「脱走だ!」


 周囲の仲間たちへの警告。

 程なくして、通路の向こうから銃弾が飛来してくる。

 破壊されていく美術品の数々を看取りながら、トウゴが声を上げた。


「エマの偵察によれば、最寄りの出口は、ここから館内中央の“円形閲覧室”を横切った先だ! 反対側には兵士がワンサカいるらしい! ここを突破するのが1番の近道だ!」


「了解!」


 言うなりケイは、手中に原死の剣(アインセイバー)を生じさせる。レオが魂の錠(イデアじょう)を外してくれたことで、すでに戦闘能力は取り戻していた。銃弾の雨が襲い来る通路を、正面から駆けて、ケイは子供兵たちの前線へと接近する。


「早い!」


 非常識なケイの行動速度を目撃したレオが、目を丸くして驚愕した。


 (またた)く間に兵士の1人へ接近したケイは、すでに剣を上段に構え終え、あとは振り下ろすだけの体勢になっていた。魔導兵装という白金(プラチナ)の鎧を着た兵士たちは、ケイの攻撃速度にも対応して、回避運動を行うことがわかっている。だが本気で斬り付ければ、避けられないであろう。鎧の限界性能がどれくらいか、今はわかっているため、“当たる速度”で攻撃を繰り出すことは可能だった。


「くっ……!」


 だが躊躇(ためら)ってしまう。


 白石塔(タワー)の崩壊によって大切な人たちを失い、帝国騎士たちへ憎しみを向け、復讐のために戦っている子供兵たち。ケイたちへ恨みがあるわけでもなく、死すべき悪人であるわけでもない。ただ、甘い言葉と共に、復讐の力を与えてくれた魔人(ドワーフ)族に従っているだけなのだ。それを容赦(ようしゃ)なく斬り伏せてしまうことは、躊躇(ためら)われた。


 ケイは手中の剣を消失させると、代わりに拳を固めて殴りつけた。鎧越しとは言え、ケイの一撃は重く、兵士は最寄りの壁まで吹き飛ばされ、叩きつけられて気絶する。そのまま他の兵士たちも、同様に殴りつけて戦闘不能にしていく。


 ケイが前線の子供兵たちを攻撃している間、後衛のトウゴたちの背後から、駆けつけてくる敵増援の足音が聞こえていた。見えてきたのは赤髪。ケープマントを羽織って杖を手にした、魔人(ドワーフ)族の少年少女たちである。


「やべえ、(はさ)み撃ちかよ!」


『しかも増援は魔人(ドワーフ)族! 高度な魔術の使い手たちです!』


「おい! これを使え!」


 柱の陰に身を隠しながら、レオは足下へ、いくつかの弾倉(マガジン)を落とした。それを蹴って床を滑らせ、トウゴへ送りつけてくる。拾い上げたトウゴは、確認して驚いた。


「こりゃあ……“魔弾”じゃねえか!」


 魔術の現象理論(プログラム)が込められており、着弾を発動条件にしている弾丸。強力な効果なものほど高価で、1発が数百万で取引されることもある。魔術が使えない者へ、擬似的(ぎじてき)に魔術の力を与える。それこそが魔弾。レオの、商品である。


「商売道具は、切らしてたんじゃねのかよ!」


 初めて出会った時、たしかレオは“品切れだ”と言っていた。別にトウゴは、魔弾を買いに来た客ではなかったため、それほど気にしていなかった。ケイたちと合流する前に、トウゴとレオは、子供兵たちに没収されていた、自分たちの荷物を取り返していた。そのバックパックの中から、レオは魔弾を取り出しているのだ。ハンドガンに魔弾の弾倉(マガジン)を込めながら、レオは言う。


「あんなのは客払いのウソに決まっているだろ! この場面じゃ、商売道具よりも命が優先だ!」


 渡された弾倉(マガジン)を、トウゴも自分のハンドガンへ叩き込む。


「まったく、信用できる相棒様だな!」


 安全装置を外して、トウゴは皮肉した。


 駆けつけようとしてきた魔人(ドワーフ)たちの行く手へ、トウゴとレオは魔弾を撃ち込む。地面や壁に着弾した銃弾は、氷結の魔術を発現させた。まるで大花のように、着弾地点から氷の華が咲き乱れて、通路を埋め尽くす。それによって、魔人(ドワーフ)たちは足止めされた。


「よっしゃ! これで時間稼ぎくらいはできたか!?」


 トウゴが背後からの敵増援の登場を食い止め、胸を撫で下ろすのも束の間。よそ見をしていた間に、後輩が窮地に陥っていないかが心配になる。トウゴとレオは、前線で子供兵たちと交戦していたケイを振り返った。


「!」


 いつの間にか、子供兵たちの大半が、床に倒れて昏倒していた。死んではいない。いずれも、ケイに打ちのめされて悶絶、あるいは気絶している者ばかりだ。魔導兵装を着込んだ兵士を倒すのは、容易ではないはずだった。だが、次々と現れる増援の兵士ごと、ケイは、ものの数分で壊滅状態に追い込んでいるではないか。エマの話では100人近い数だと聞いていたが、見た限りでは、その3割近くが、この場で倒れているのではないかと思えた。


 冷や汗をかきながら、レオが険しい顔でぼやいた。


「すさまじい……あれが企業国王(ドミネーター)殺し。死の騎士の実力か……!」


「くっそ強え! デタラメに強くなってやがんな、雨宮……!」


 引き()った笑みで言うトウゴへ、いつの間にか(かたわ)らに立っていたアデルが言った。


「アイゼンという剣士の下で、剣術修行を受けていたそうです」


「らしいな。まったく。人ってのは変わるもんだぜ」


「そう言う、トウゴもだいぶ変わりました。昔は、そんな風に銃器の扱いに長けていませんでしたし。心霊スポットに1人で置き去りにされて泣きそうになっていました」


「大昔のこと言うんじゃねえよ、恥ずかしいだろうが!」


 オカルト研究部で、心霊スポットで1人検証をやっていた頃のことを言われているのだろう。それを察し、トウゴは少し赤面した。だが気を取り直し、咳払いをしてから真顔で言った。


「お前だって変わっただろ、アデル。今はアルトローゼ王国の王様だったよな。イリアが酔狂(すいきょう)で創立した財団が、今じゃアークの7大国の1つで、その頂点が、雨宮のスマホにくっついていた不思議花だなんてな。冗談みたいな世の中になったもんだぜ」


 アデルは寂しげに微笑んだ。人間らしく、微笑むという表情を見せるようになったアデルを見て、トウゴは内心でだけ驚いた。アデルは続けた。


「みんなが離ればなれになっていた2年の間、それぞれの性質や立場が大きく変わりました。ケイも、他と同じように変わったんです。ああして、とても強くなって戻ってきました」


 一際(ひときわ)、アデルは悲しそうに視線を細めて(うつむ)く。


「それに……。いなくなっていた間に、ケイはイリアとも仲良くなっていたようです……」


 トウゴは、心を許した友人の1人である。久しぶりに出会った旧友へ愚痴(ぐち)るような気持ちで、アデルは言ってしまった。


 一方のトウゴは、ケイとイリアの関係について、本人たちから聞かされている身である。アデルも自分同様に、そのことを知ってしまったのだと勘違いした。


「まあ、そうだな。ケインの時だったとは言え、イリアとは“既成事実(きせいじじつ)”も作っちまったわけだし。クソ真面目な雨宮としては、責任感じてんだろうさ」


「…………え」


 アデルの心臓が()ねる。

 不意を突かれた表情で、血の気が失せていく。


「ケイが、イリアと…………?」


「あれ? 知ってたんじゃねえのか?」


 見ていてわかるくらいに、アデルの色白い顔が、さらに青ざめていくのがわかった。ケイとアデルの関係がどうなっているのかを知らないトウゴは、怪訝な顔をするだけである。ウッカリ失言をしてしまった程度のこととしか、考えなかった。


「――――先輩!」


 ケイに呼び止められ、トウゴは視線をアデルから外した。

 見れば、子供兵たちをあらかた倒したケイが、遠くから声を上げている。


「アデルとアトラスの護衛をお願いできますか! オレはジェシカを探してから、すぐに戻ってきます!」


「おう、任せろ! って……()()()()だあ!?」


「頼みましたよ!」


 ケイは言うなり、通路の奥へ駆けていき、姿を消した。その背を見送った後に、トウゴは思わず、アデルの近くにいる、メガネの男を見やってしまう。


「……アトラス? 偶然、同じ名前なのか?」


「おい、トウゴ!」


 今度はレオが、呼びかけてくる。


「慌ただしいな!」


 見れば、通路を塞いでいた氷の塊が、炎の魔術によって溶解を始めていた。足止めしていた魔人(ドワーフ)たちがやっているのだろう。間もなく突破されそうであった。


「どうする……!」


「どうするも何も、圧倒的に戦力差があるだろ。雨宮が留守のままじゃ勝てねえな。幸い、雨宮が行き先の奴等の大半を黙らせてくれてる。ここは、出口へ向かいながらの撤退戦といこう」


 言いながらトウゴは、眼帯を外した。

 布地の下から、輝く青水晶の瞳が(あら)わになる。

 それを見た途端、レオは驚愕する。


「お前、まさかその目は……!」


「魔術の使い手が相手だと、銃だけじゃキツい。雨宮が戻ってくるまでは、踏ん張らねえとな」


『私も、お手伝いしますよ!』


 トウゴは不敵に笑んだ。




 ◇◇◇




 館内の偵察に出ていたエマは、ジェシカが連れて行かれたことを知らなかったため、その行き先を突き止めていないという。だが、エマとジェシカは“姉妹通信”という、お互いを結ぶ特別な回線で繋がっているため、おおよその位置は特定可能なのだと言っていた。広い館内で、ジェシカがどこにいるのかは不明だが、おおよその方角と距離だけは聞いている。


 館内の案内地図板を見て、エマが示したのは、円形閲覧室と呼ばれる中庭から、少し南に逸れた通路にある小部屋だ。スタッフ用の控え室か何かだろう。途中で立ち塞がる兵士たちを打ちのめしながら、ケイは博物館内を素早く駆け抜け、目的の場所へ辿り着く。


 ケイたちが監禁されていた部屋と同じく、魔術の(じょう)で閉ざされた扉。ケイはそれを、原死の剣(アインセイバー)で容易く両断して蹴り開ける。開いた扉の向こうには、予想通りにジェシカが(とら)われていた。魂の錠(イデアじょう)で両手を拘束され、その場にヘタリ込んで俯いているようだった。


「ジェシカ、無事だったか!」


 駆けより、慌てて様子を確かめる。

 なぜかジェシカは、俯いたままで返事をしない。


 視線はどこか虚ろで、宙を泳いでしまっている。注意散漫になっているようだ。(とろ)けた表情をして、方を僅かに震わす、荒い呼吸をしている様子である。


 かなり遅れて、ジェシカは呼びかけられたことに気が付いた様子だった。

 潤んだ眼差しで見上げてくる。


「…………ケイ?」


「どうしたんだ、ジェシカ! 何かされたのか!?」


 ケイに肩を掴まれ、揺すられる。

 その振動で、なぜかジェシカは一気に上気した表情をする。


「やめ……揺すらないで……! 今、全身がものすごく敏感で……!」


 荒い呼吸で、ジェシカは真っ赤になって答える。


「アイツ等に……クスリ打たれたの……。十分な効果が出るのを待つって言われて……それからずっと、ここに閉じ込められてて……どんどん、その……変な気分になってきちゃって……」


「クスリだって!? 十分な効果が出るのを待つって……いったい何のクスリだよ!」


 ボソボソと喋るジェシカの声がよく聞こえず、思わず肩を掴む手の力が強くなってしまう。朦朧(もうろう)としているジェシカへ、ケイは懸命に声を掛け、さらに身体を揺すった。


「ダメ、ダメダメ! 今、アンタに強く触られたらアタシ!」


 未知の感覚に(さいな)まれたジェシカは、歯を強く食いしばる。


「イッ――――!」


 直後、まるで電流を流されたように、ジェシカは背を()()らせてビクビクと身体を震わせる。ガクガクと、腰と膝が震えていた。程なくして、ぐったりと力なく項垂れてしまう。火照(ほて)った身体は湯気立つように熱を帯び、下腹部の奥の小さな器官が、グツグツと煮えたぎるように激しく痙攣(けいれん)する。恋した男からもたらされる、幸福な快楽に満たされた。


「ふぅっ! くぅぅあぁああぁぁ!」


 形の良い眉を(ひね)り上げ、紅潮した、だらしない表情になってしまう。ブルブルと、うずくまった小さな背中を懸命に震わせ、ポロポロと涙をこぼした。ヨダレまで垂らしてしまう。ジェシカの座った床が濡れ始めた。我慢できず、漏らしてしまった様子だった。普通に漏らしたのではない。何か、粘性(ねんせい)のある体液が混じっているように見えた。


「じぇ、ジェシカ……?!」


 これまでに経験したことがない強烈な感覚に脳を焼かれ、ジェシカは気絶してしまった。

 そのまま、糸が切れた人形のように、ケイの腕の中へ倒れ込んできた。


 意識を失ったジェシカの身体は軽く、持ち上げるのは簡単だった。

 ケイはジェシカを抱きかかえ、部屋を出ようとする。


 何となく、ジェシカの反応から、ジェシカに投与されたクスリの素性に察しがついてしまった。だからこそ気まずくて、少し赤面して言った。


「……本当に実在するんだな、そういうクスリ」


 気を取り直す。


 おそらくジェシカは、かなり危険な状態に陥っていたのだろう。だが、気絶する前に言っていたことから察して、最悪な事態は(まぬが)れたようだ。もしもケイたちの脱走が遅れ、もう少し来るのが遅ければ……ジェシカの尊厳(そんげん)は、魔人(ドワーフ)の男たちに酷く傷つけられていたのかもしれない。クスリの強烈な効き目からしても、ジェシカに抵抗する力など残されていなかっただろう。最悪、壊されてしまっていたかもしれない。


 そんなふうにジェシカを扱おうとした者達に、ケイは怒りを(たぎ)らせた。




 ◇◇◇




 博物館の出口を目指し、ケイに遅れて円形閲覧室へ駆け込む。

 ガラスドームの天井の向こうは夜空であり、砕けた月が浮かび上がっている。


 背後から迫り来る魔人(ドワーフ)族は、トウゴたちを狙って遠距離魔術攻撃を仕掛けてきていた。遮蔽物に身を隠しながら移動し、飛来する灼熱の炎塊や、斬り裂く疾風の攻撃を避ける。


「アデル、頭を低くしていろ!」


「わ、わかりました」


「魔術攻撃のオンパレードかよ! 帝国の魔導兵(ウィザード)部隊を相手にしているみたいだぜ、こりゃ!」


『危ないです!』


 行き先から現れた、子供兵たちの増援が発砲してくる。飛来する銃弾を、エマが発現させた風の防御壁が絡め取り、無力化した。


「っぶねえ! 助かったぜ、エマ!」


「どうするんだ、トウゴ! 後方の魔術部隊だけじゃなく、前方のガキの兵隊たちも増援が来ている! また挟み撃ちの構図だぞ!」


「わかってるよ!」


 わかってはいるが、手に余る。


 追いかけてくる魔人(ドワーフ)たちの魔術追撃をいなしながら、行き先から迫り来る子供兵たちの発砲を(しの)ぎきるのは不可能である。自分が脱出するだけなら、魔眼の力を使えば容易(たやす)いことだが、アデルとアトラスを守りながら、出口まで誘導しなければならないとなると、話は違う。


「敵の数が、こっちのキャパオーバーだ! 雨宮が戻ってくるまで、籠城(ろうじょう)戦しかねえ!」


 言いながらトウゴは、中庭の中央にあった、円形の受付カウンターの中へ飛び込んで身を隠す。そこから援護射撃を行いながら、アデルやアトラス、レオが駆け込めるチャンスを作ってやった。全員でカウンターの陰に隠れ、そこで銃撃戦となる。


「隠れたところで、長く保たないぞ!」


「わあってる! 文句言わずに、撃って撃ちまくれ! 今は、それしかねえよ!」


 氷結弾で氷壁を作りながら、飛来する銃弾や魔術を防御する。エマも、風の防御魔術を使って、トウゴたちの身を守ってくれていた。そのため、少しの間なら、この圧倒的な人数差を凌げそうではあった。だが、せいぜい数分が限界だろう。トウゴたちの持ち弾の数には、限界があるのだ。


 命ギリギリの鉄火場の渦中で、アデルはふと、奇妙なものに気が付いた。


「……あれは、何でしょう」


 戦いに集中しているトウゴとレオは、アデルが指さす先を、よく見ている余裕がなかった。だが、アトラスは注目してくれる。2人が見つめる先。円形カウンター中央の床に、緑色に輝く十字の模様が浮かび上がっていた。


 それは月の光を浴びて輝く、蛍光(けいこう)の紋章である。


「まさかこれは……リーゼ殿の残した“痕跡の続き”なのか……?」





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