表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アデル・オブ・シリウス ―原死の少女 天狼の騎士―  作者: うづき
8章 人王降臨戦争

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

142/479

8-25 剣聖



 ジェイドに案内され、ジャングルの中にあった滝壺(たきつぼ)へ飛び込んだ。

 水底へ向かって潜ると、崖方向の壁面に、横穴が見つかった。

 コンクリートらしき白色の壁で形成された、四角い穴だ。


 それは人工的に造られた“水路”に見えた。


 横穴の中を、しばらく真っ直ぐに泳いで進む。

 水路は傾斜していたようで、行き先にはやがて、水面が現れた。

 そこから顔を出した先にも、まだ水路は続いている様子だ。

 泳いできた水路は、途中から坂道の通路へと変わり、ケイたちはそこを歩き出す。

 外の光が届かない場所だが、周囲は夜光草(やこうそう)によって照らし出されている。


「ここが……」


「地下神殿だ」


 先導して歩くジェイドの隣で、ステラが応えた。

 だがステラのその表現では、ケイは()に落ちなかった。


「神殿って言うけど……近代的な何かの施設って感じがする。神々しい感じじゃなくて、無機質な……水質処理施設の水路みたいに見えるんだけど」


「察しの通り、実際には神殿じゃない。詳しいことはわからん。だがまあ……おそらく、1万年以上も前に、この辺を統治していたニグレド国が有していた、何らかの研究施設じゃないのか? いつの時代か知らんが、人間たちが造った、何らかの施設なのは間違いない」


「研究施設? ここが?」


「推測だがな。内部の構造は、地下へ向かって、かなり広く造られている。昨年、ここを発見したばかりで、まだ全てのフロアを調査しきれているわけじゃないが、私たちが見て回れた限りでは、研究設備、あるいは医療設備のようなものが放置されてる部屋が、数多く見つかっている。動力は残っているようだが、どうやら魔術を使った制御が必要なようでな。私たち獣人(ラース)には魔術が使えないから、動かすこともできん。つまり何に使用されていた機材なのか、サッパリわからなかった」


「おい、こっちだ」


 ジェイドが指さす先。水路の壁にボルトで固定されたハシゴが現れた。そのハシゴが続く先の天井は、煙突状にくり抜かれていて、上層へ続いている様子である。


 ハシゴを登り、突き当たりの鉄蓋(てつぶた)を押し開けた先は、広い格納庫のような場所へ出た。数機の飛行機を保管しておけるくらいの、天井の高い広大な広間だ。


 そこには、すでに多くの人狼血族(ウルフブラッド)たちが集まっていた。見たところ、傷病者や、女や子供。戦えそうにない者たちばかりである。薄暗い広場の中央で、獣脂のランプ灯を設置しており、その明かりで照らせているのは、限られた空間だけだ。心許(こころもと)ない明かりに集い、不安そうな表情で、身を寄せ合うようにしている。


 悲痛な顔をしている人狼血族(ウルフブラッド)たちを見て、ジェシカは、胸を痛めながら言った


「ここが、避難所ってわけね……」


「なるほどな。入り口からして、たしかにここなら、簡単には見つからなさそうだ」


「いいか、ステラ。お前はここで皆と一緒にいろ。わかったな?」


「……」


 ジェイドに釘を刺されたステラは、悲しそうに視線を地へ伏せた。


 ステラを連れて、避難者たちのグループに歩み寄っていく。

 その途中、ステラがケイを呼び止めた。


「アマミヤ、あれを見ろ」


 ステラは、格納庫の奥の暗がりを指さす。


 避難者たちが集まっている中央よりも、さらに奥の方向。そこにも獣脂のランプ灯がいくつか設置されており、人狼血族(ウルフブラッド)たちが集まっている様子だ。別のグループだろうか。よく見れば、そこにいる集団は奇妙だ。


「なによ、アレ。祭壇(さいだん)?」


 ジェシカが眉をひそめている。


 言う通り、白い布をかぶせた大きな祭壇があり、偶像(ぐうぞう)らしきものが置かれている。その周囲に集まっている人狼血族(ウルフブラッド)たちは、像にひれ伏すようにして、祈りを捧げていた。


「この施設が、地下神殿と呼ばれるようになった由縁(ゆえん)だ。信心深い人狼血族(ウルフブラッド)の連中が、ああして祭壇(さいだん)を持ち込んでな。今では教会代わりに、ここを使用している」


「信心深いとか、教会って……獣人(ラース)たちに宗教があるなんて話し、アタシは聞いたことないわよ。じゃあこれも、数多くある密教の一種ってわけ?」


「他教の存在を、ロゴス聖団の連中は認めていないからな。表立って新興宗教をやっている連中は、皆、聖団の“異端(いたん)狩り”に遭う。このアークで、言語(ロゴス)以外に何かを信仰しようと思えば、必然的にコッソリやるしかない。私自身に信仰はないが、ああいう熱心な連中もいるわけだ。ジェシカは、その格好からして聖団の一員だろう? なら事情に察しは付くはずだ」


「まあ……ね」


 ジェシカは、少し歯切れ悪く応えた。

 その態度の理由は、ケイにはよくわからない。


 祭壇の背後には、巨大なリング状のオブジェクトが設置されていた。構造や大きさからして、外から簡単に持ち込めるものではない。おそらくあれは、人狼血族(ウルフブラッド)たちが持ち込んだものではないだろう。そのリングの中央付近に、偶像がくるような位置取りで、祭壇は設置されていた。祈っている人々から見れば、まるで信仰対象が、背後に巨大な後光を背負っているような姿に見えているだろう。


「ステラ、あの像は何?」


「信仰対象だ。アークの全種を救うと言われる伝説の存在。人の王だ」


「!」


 ケイとジェシカは、驚いた。


「ここでも、また人の王……。あの天然機人(エルフ)から聞いた伝承以外に、獣人(ラース)たちのお伽噺(とぎばなし)にも登場して、しかもここでは、信仰の対象にもなってるわけ?」


「帝国の人間社会には存在しない伝承みたいだけど、他種族の中では知られた伝説って言うのが、なんだか奇妙だよな……。あれが、始祖が言ってた救世主なのか」


「アタシとエマは、今まで同種と暮らしてこなかったから知らないけど、もしかして魔人(ドワーフ)族の間にも存在する話しだったりするのかしら」


「始祖から人の王について聞いてるのか。なら私の説明はいらないな。ああして救いを求めて祈り続けているようだが……。それで、この酷い現実が良くなるとは、私には思えんよ」


 ステラの手厳しい意見を聞いて、ケイは複雑な気持ちになってしまう。


 ここに集まった人々は、みんな救われたいのだ。自分の力が脆弱(ぜいじゃく)であることを知っていて、仲間が殺されている現実を変えることができないから。それができる何者かに(すが)りたいのだ。自分の力だけでは変更できない大局を、誰かに動かして欲しい。


 そうした弱者たちの願いなら、ケイだって胸の内に持っている。

 ステラの言う通り、意味のない願いかもしれないが、否定はしたくなかった。


「あ、ジェシカ!」


「アマミヤと、ジェシカだよ!」


 避難者たちの中から、知った顔の人狼血族(ウルフブラッド)の子供が駆け寄ってくる。子供たちはジェシカやケイに抱きついてきて、嬉しそうな顔をしていた。


「ガキんちょたち、無事だったのね!」


「良かった」


「わ、ちょっと! 引っ張るんじゃないわよ!」


 子供たちに懐かれているジェシカは、まとわりつかれてしまっている。

 そのまま手を引かれて、どこかへ連れて行かれてしまった。大人気である。


 ジェイドは周囲の人狼血族(ウルフブラッド)たちを見渡して、悔しそうに歯噛みした。


「くそ……避難人数が少なすぎる! これしか来てねえのかよ……!」


 ケイも同じことを考えていた。見た限り、ケイが滞在していた集落の人数くらいしか、集まっていない。森には他にも多くの集落があると聞いていたが、そこからも女子供が集まっていたとしたら、これでは少なすぎるだろう。


 苦い思いで、ケイは同意した。


「ここに来るまで、女や子供の死体もたくさん見てきた。……避難が間に合わなくて、辿り着けなかった人狼血族(ウルフブラッド)も多かったんだろう。残念だ……」


「……」


 ジェイドは頭に血が上っている様子で、ギリギリと歯を食いしばっていた。

 なにも言わず、その場に背を向け、元来た道を戻ろうとする。

 その背を、ケイが鋭い口調で呼び飛べた。


「待てよ。どこへ行くつもりだ」


「決まってる! 外に行って、1人でも多くの人間をぶっ殺してきてやらあ!」


「……無駄死にだ」


 ケイに否定されたことで、腹を立てたのだろう。

 ジェイドはケイの胸ぐらを掴み上げて、間近から睨み付けてくる。

 だがケイは冷静な態度で、ジェイドへ言い聞かせた。


「言っただろ。あとは大会が打ち切られるまで、ひたすら逃げ回り続ける。それが1番、犠牲が少なくて済む方法のはずだ。伝令たちには、すでにその情報を拡散するように頼んだ。ならオレたちは、ここに留まって、帝国人たちに発見されてしまった場合に備えるべきだ。子供たちを守る役に(てっ)するんだよ」


「それはテメエがやれば良いだろうが……! 俺は、逃げ遅れた奴等を助けに行く! まだ助けられるかもしれねえ、生き残りたちがいるはずだ! そいつらが逃げられるように、人間どもを蹴散らして、戦線をぶっ壊してきてやる……!」


「よせ! すでに周りは敵だらけなんだぞ! これ以上、この避難所を出入りする姿を見られるだけでリスクだ! 敵に潜伏場所を教えることになりかねないだろ!」


「見つからなきゃ良い! もしも見つかったら、発見者は全員殺しちまえば良いだろ!」


「どうやってだ! 透明人間にでもなるつもりかよ! わからないヤツだな!」


 意見が合わず。ケイとジェイドはいがみ合う。

 互いの顔を睨み付けて腹を立てていると、ジェシカの驚く声が聞こえてきた。


「ちょっと、これって!?」


「……?」


 子供たちに連れて行かれたジェシカは、いつの間にか祭壇の付近にいた。

 祭壇の背後に設置されている、巨大なリング。

 それを指さして、ジェシカはケイを呼びつける。


「ケイ、こっち来て! もしかしたら――――」


 何かを言おうとしたジェシカだったが、すぐに言葉を呑み込んだ。

 またもや驚いた顔をして、ケイたちの背後を指さし始める。


「………………ケイ?」


 振り返ると、そこには知った顔の3人組が立っていた。

 ケイたちと同じく、水路を通ってきたのだろう。全身ずぶ濡れの様子である。


 長い銀髪。頭部から赤い花を咲かせた少女。

 大弓を背負った、フードマントの機人(エルフ)

 そして、獣耳を生やした少年だ。


 赤花の少女は、ケイの顔を見るなり駆けより、飛びついてくる。


「ケイ!」


 少女の華奢な身体を受け止めながら、ケイは驚愕する。


「アデル……! それにリーゼ、ザナ?!」


「どうしてこんなところに、ケイが! ああ、また会えて良かった!」


 固くケイを抱きしめて離さないアデル。

 その背後から、リーゼとザナが歩み寄ってきた。


「やっぱり。ケイとジェシカは、無事だったんだね。信じていたよ」


「リーゼたちも無事みたいだな」


 遅れてアデルは、ケイの着ている服の左腕が、空っぽになっていることに気が付いた。腕がなくなていることを知ったアデルは、青ざめてケイを問いただした。


「ケイ、その左腕はどうしたのですか!」


「ジェシカを助ける時に、色々あってな……」


 慌てて駆け寄り、合流してきたジェシカも、息を切らせながらリーゼを指さして言う。


「リーゼだって! その右耳は、いったいどうしたって言うのよ!」


「こっちも、2人とはぐれた後に色々あったんだよ。お互い、(つの)る話しがありそうだね」


 再会を喜ぶケイたちの横で、ザナも喜んでいた。


「ジェイド兄さん! ステラ姉さん!」


「ザナ!」


 ジェイドはザナを抱きしめ、これまで見せたこともない、嬉しそうな顔をしていた。


「無事だったんだな、この野郎! 死ぬほど心配させやがってよ!」


「おい。アマミヤから聞いたぞ。たった1人で、始祖のために薬を買いに行くなんて。無謀がすぎる……!」


「ごめんなさい……。僕、足を辛そうにしている父さんを、見ていられなくて……」


「子供の人狼血族(ウルフブラッド)が、人間の街に単独で忍び込むなんざ自殺行為だ! 2度とこんな危険な真似するんじゃねえぞ!」


 いつまでも、再会を喜び合っている状況でもない。外では、いまだ人間と獣人(ラース)の戦闘が繰り広げられていて、この避難所も、いつ見つかって襲われるかもわからないのだ。気を抜いてはいられない。


 リーゼは周囲の様子を観察した後に、ケイへ尋ねた。


「予期せず、こんな死地で再会するなんて。これはいったいどういう巡り合わせなのかしら」


「オレたちは、しばらく人狼血族(ウルフブラッド)の集落で世話になってたんだ。そのうちに、この戦いが始まった。戦いを止めることはできないけど、この避難所に逃げてきてる人たちを守ろうと思って、ここに来たんだ」


「そうだったんだ。なら、私たちと同じだね。ザナにこの場所まで案内されて、避難所を守るためにやって来たんだよ。ここでケイたちと再会することができたのは、完全に予想外だったけど」


「幸運だったわけか……」


 始祖と話した後、この集落を離れて逃げていたら、ケイはアデルたちと、合流できていたかわからない。今になって考えれば、偶然にも正しい選択ができたのかもしれない。戻ってきて正解だった。


 ――――アデルが声を荒げた。


「ケイ、危ない!」


 最初、何が起きたのか理解できなかった。

 お互い、すぐ近くにいたケイとジェイド。


 その中間に――――()()()()()が立っていた。


「!?」


 至近距離に忽然(こつぜん)と現れた1人の男。

 ケイもジェイドも、慌てて跳躍(ちょうやく)し、距離を取る。

 リーゼとジェシカも、いきなり現れた男に驚き、後退した。


「アデル! 下がってろ!」


「ステラ! ザナ! 他の人狼血族(ウルフブラッド)たちと一緒に離れていろ!」


 余裕のない口調で、ケイとジェイドは警告した。

 咄嗟(とっさ)にできた対応は、そこまでである。

 珍しく、神妙な顔をしているジェイドが、ケイを見向きもせずに話しかけてきた。


「……おい、クソ人間」


「わかってる」


 現れた謎の男を、ケイは凝視するように観察した。


 長い黒髪を結い上げている、緑眼の壮年(そうねん)男。細面の表情には、穏やかな笑みを(たた)えている。黒いネクタイに、黒い喪服の礼装。その上から、雨よけのフードマントを羽織っていた。腰には、日本刀を収めた(さや)を提げている。(たたず)まいは、穏やかで静かな印象である。


 その存在は、目の錯覚などではなかった。

 たしかに実体を持った男が、その場に生じている。

 だがいったい、いつ現れたと言うのだろう。


 かなりの至近距離まで近づかれていた。

 それなのに、音も、息づかいも、気配も。何も感じなかった。

 無から生じた有であるように。周囲を漂う空気の一部であるように。

 ただ瞬く間に、姿を見せたのだ。


「普通じゃない……!」


 ケイは、腰の(さや)から赤剣を引き抜く。

 ジェイドも獣化し、ツメを生やして唸り声を漏らす。

 リーゼとジェシカも、2人の後方で臨戦態勢に入っていた。


「君が、雨宮ケイ。それと、その一味だね?」


 落ち着いた明瞭な声色。

 男は微笑みを絶やさず、涼やかにケイへ尋ねた。


 不気味である。


 男からは、敵意も殺意も放たれていない。

 それどころか、友好的ですらある態度だ。

 ただひたすらに静かであり、穏やか。


 それなのに――――ケイの全身には鳥肌が立っている。


「これは珍しい。人間、機人(エルフ)魔人(ドワーフ)獣人(ラース)。いがみ合う者たち同士の組み合わせパーティーか。しかもそれが、獣人(ラース)を守るために、人間と敵対している。こんな奇妙な構図を見たのは、初めてだ」


「……アンタは誰なんだ」


「帝国側。君たちから見れば敵さ」


 男は(さや)から、ゆっくりと日本刀を抜き放った。


「雨宮ケイ。君の噂は、淫乱卿(いんらんきょう)から聞いた。年甲斐(としがい)もなく(うず)いてしまったよ。強者(つわもの)と聞けば、(いど)まずにはいられない。我ながら、こらえ性がない性分でね。暗愁卿(あんしゅうきょう)に誘われて、すぐに快諾したよ。君さえ死ねば、この大会の目的はおおよそ達成らしい。そんなこと、私にはどうでも良いがね」


 ケイの背後で、ジェシカとリーゼが震え上がっていた。

 真っ青な顔をしながら、2人は泣き出しそうになりながら呟く。


「この人の顔、知ってる……! シュバルツ家当主……!」


「冗談じゃないわ……あの“剣聖”が、こんな地方の競技大会に参加してるなんて……!」


 男は微笑みながら宣告する。


端的(たんてき)に言って私は、()()()()()()()


 帝国最強の騎士。

 相対する者全てに、穏やかな戦慄(せんりつ)をもたらす。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よければ「ブックマーク登録」「評価ポイント」をお願いします。
作者の励みになります。

また、ランキングタグも置いてみました。
この連載を応援いただけるのであれば、クリックしていただけると嬉しいです。
小説家になろう 勝手にランキング

©うづき, 2021. All rights reserved.
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ