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ぼっちのオタクに美少女がお近づきになった件  作者: ユズリアカスミ
第一章 
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第五話 玄関出たらそこには……

これからなんか一言だけ日常のことを前書きに書いていこうかと思います。

興味が無かったら飛ばしてくださいね!



好きな男子に連絡を入れて図書館にでも行きたいのですが、その人を誘う勇気がありませんでした。

「おはようございます、理音くん!」

朝、久しぶりに深音と時間が被ったから一緒に家を出たらなんと柚乃さん!?

「ねぇ…誰、この人。」

そっか、深音は知らないもんね。

「この人は、昨日話したように、僕になんか告白して来た人だよ」

「あぁ、あの。」

「ごめんな、柚乃さん。深音が冷たいのは普段の事だから。」

「いや、別にそんなこといいんだけど…。もしかして、妹さんと一緒に登校する所だった?」

「うん…」

「お兄ちゃん、この人と一緒に行っていいよ」

「深音、ありがと。じゃあな」


「折角お兄ちゃんと一緒にいられる数少ない時間なのに…」

深音のその呟きは、誰の耳にも入らなかった。


「それでさぁ、なんで僕の家の場所知ってるの?」

「え、あ…いや……」

「お茶を濁さないで。」

「えっと……調べました…」

はい!?調べた!?

「調べたって?」

「あの、理音くんと朝登校したくて、家の前で待ってたんです!でも、家の場所がわからなかったので、親に頼んで調べてもらったんです!」

わぉ職権乱用…

「なんでそこまでして僕と登校したいの?それなら言ってくれればよかったのに…」

「え?あ、言ったら一緒に登校してくれたの!?」

「もちろんだよ!」

「なんだ…そうだったんだ……」


ってか、あれ?付き人の人いなかったっけ?


「じゃあさ!明日から、一緒に登校しない!」

「話変わるんだけどさぁ、昨日お迎えに来てた人とかっていないの?」

「あぁ、あの人は私が塾とか習い事とかある時だけお迎えに来てくれるんだ」

「へぇ、そうなんだ。あ、僕なんかでよければ、ご一緒しましょう。」

「ありがとう!」


そう言った柚乃さんの顔は、本当に喜んでいるようだった。





「そ、そろそろ学校だから、ここからは1人ずつ行かない?」

僕の家から学校まで、結構近いからすぐ着いちゃうんだ。

「えぇ……ここでお別れ……?」

「だって…柚乃さんだってこんな僕なんかと騒がれたく無いでしょう?」

「私は、理音くんとなら別に良いけど?」


僕が嫉妬の視線を感じたくないからなんて言えないしなぁ…

どうしよう。


「あーもう、じゃあいいよ、一緒に行こう!」

「え?いいの!やったぁ!」

柚乃さんの喜んだ顔を見たらどうでも良くなっちゃった。


「ほ、星月さんが男子と一緒に登校してるよ!」

「あの人誰……星月さんと釣り合って無くない?」


あのぉ……聞こえてるから、やめてください……

面と向かってじゃなくて、聞こえるように言ってくる陰口が一番傷付くんですよ…


「ちょっと!理音くんのことバカにしないでよ!」


柚乃さん!?なに言ってるんですか!?


「「え、あ、星月さん…ごめんなさい。」」


すぐに謝るあたり、良い子なのかもしれない。

まぁ、多分星月さんが怒ったからだと思うけど。


「こちらこそ、ごめんなさい。少し言い過ぎてたかもしれません。でも、次からはやめてくださいね。」


柚乃さんが謝る必要は無いと思うけど……

あと敬語がいかにもお嬢様…


「教室まではやく行きましょう」

「あ、うん」

すごく柚乃さんが毅然としてるからかもしれないけど、なにも言ってくる人はいない。

視線が少しきついだけだ。

「おはようございます!」


教室に行ってすぐ、柚乃さんは挨拶した。

これがカーストトップの朝なのか。

みんなの目が点になってる。


「なんで、えっと……その、この人と登校してきたの?」


あーこの女子僕の名前覚えてないな。

僕も覚えてないから良いけど。


「この人ってひどいな、美丘は。岡崎だろ?な!」

さっき柚乃さんに単刀直入に聞いたのが美丘さんか。


ってか、僕岡崎じゃないし!岡本だし!

なんか、名前間違えて覚えられてる方が傷つくわ…


「もう!楓も大和君もひどいわ!この人は岡本理音くんよ!」

「「ごめん、岡本…」

「え、あ…大丈夫、です……」

コミュ力には期待しないでもらいたい。

予期せぬ会話は無理なんだ。

しかもこの人たち名前すらさっきまで知らなかったし。

えっと?美丘さんと大和くんだっけ。

「じゃ、じゃあ僕はこれで……」


戦略的撤退。


「ねぇ、なんでその…岡本?と登校してきたの?」

「昨日、付き合うことにしたのよ」

「えぇ〜!嘘でしょう!?」

「ほんとよほんと。」


なんだその僕が告白したみたいな言い方!

ま、まぁいいんだけど。

柚乃さんとこういう関係になれただけで嬉しいし。

僕に友達がいなくて良かった。

こうやって囲まれること、無いし。

みんなの視線はめっちゃ感じるんだけどな…


「はやく席ついてー!」

先生の鶴の一声。

普段なら授業始まるから嫌だけど、今日に限ってはとても嬉しい。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました!

続きが読みたい!とか応援したい!とか思ってくださる優しい方がいれば、評価やフォロー、コメント等お願いします!


誤字や、間違った言葉の使い方とかしてたら、それの報告もお願いしますね……


では、また何処かで会いましょう……


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