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ぼっちのオタクに美少女がお近づきになった件  作者: ユズリアカスミ
第一章 
2/16

第二話 お嬢様の押しが強い。

「良かった〜貴方に振られたらどうしようかと思って……」

「僕が星月さんのことを振るわけ無いじゃないですか」

「ちょっと〜敬語やめてよ。あと、星月さんって言うのも。柚乃って呼んで!」

軽いな、ノリ。

「えっと…じゃあ、柚乃、さん……」

「呼び捨てはキツかったか〜。まぁいいわ」

「で、何故告白したのですか、僕に」

あ、敬語になっちゃった。

「あなた本当に敬語ばかりね。ふふっ、まあいいわ。」


「あの…此間、って言っても結構前なんだけど、あなたの机にぶつかっちゃった時の事覚えてる?」

「あぁ、はい。辛うじて」

4月、クラス替えが終わって新しいクラスになり、友達作りに皆が躍起になっている時だ。

僕は友達なんていなくていいので、ラノベに没頭していた。

「その時、私貴方の本落としてしまったでしょう?」

机の上に積んでいたラノベがぶつかった反動で落ちた時のことか。星月さん、じゃなくて柚乃さんが拾ってくれたんだよね、確か。

「あの本、私も好きなの…」

「えぇ!?あのシリーズ好きなの!?あれヒロインめっちゃ可愛いし主人公もイケメンだから良いよね!」

「あら、いきなり元気になって。」

そりゃあそうなるに決まってるでしょ!

だって僕が好きなラノベを知ってる人がいたんだよ!?

しかもまさかの相手が柚乃さんだし!

「誰推し?」

「推し、とは…?」

あら、流石お嬢様。

オタク用語?の推しは知らない様で。

「推しって言うのは、一番好きなキャラの事だよ。」

「あーそうなのね。教えてくれてありがとう。私は香山穂花さん推しよ!」

ほのちゃん推しかー。ほのちゃんは、ショートボブで元気な子。

「僕は海江胡桃ちゃん推しかな」

くるみんは、黒髪長髪でおしとやかな子。

僕はそういうのがとても好き。

「くるみさんなのね…私とはま反対じゃないの…」

黒髪で長髪は一緒だけど、明るい雰囲気を纏っている柚乃さんとは確かにま反対のイメージだ。

「え!あ、柚乃さんのことも好きですよ!」

柚乃さんって意外と落ち込みやすいな。

「好きなの〜。ふふ、ありがとう!」

機嫌直すの早い。


「お嬢様。お迎えに参りました」

「あら、鈴木さん。少し待ってもらえる?」

「わかりました。」

流石お嬢様。車でのお迎えが来ている。

なんでだかわからないけどその鈴木さん?の目つきが僕に対して物凄く怖い気がする…

柚乃さんはそんなことお構いなしにぐいぐい来るなぁ。

「ね、理音くん!ラリン交換しない?」

ラリン?あぁそんなアプリが携帯に入ってたな、そういえば。

メールよりも手軽に連絡出来ることで有名なラリン。

僕には父親と妹の連絡先しか入って無いけど…

あ、母親は僕が中2の時に亡くなったんだ。


「じゃ、これ読み込んで。」

まさか僕のラリンに女子の連絡先が入るなんて。

「あれ?貴方クラスのチャット入ってないの?」

いやクラスチャットとか初耳なんですけど!


あ、友達いないからしょうがないか。


「えっと、ゆのっていうので合ってますか?」

「はい、貴方は…りおんですね?」

「はい。」

「なにか合ったら連絡するね。では。」

柚乃さん、最後も美しい。

「また今度。さようなら。」


ここまで読んでいただきありがとうございます!

続きが読みたい、興味がある!みたいな方がいれば、評価の方お願い致します。

ユズリアのモチベーションに繋がりますので…

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