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71.メイド服とぬいぐるみ

 二度寝は最高。


 「えっと…では、これを使って早速買い物をしましょうか。」

 リリシアが修一から預かったメニューをサーラに見せる。


 「…これで買い物が出来るのですか…。便利ですね。」

 「ふふ、そうですね。まずは何を買いましょうか。」

 「給仕服と下着をお願いします。」

 「了解です。『給仕服』っと…わぁ、いっぱいありますね。」

 そこには、サーラが着ているヴィクトリアンスタイルのものから、左のそれの特徴を維持しつつフリルやリボンで華やかに装飾されたクラシカルスタイル、和風やチャイナ風など様々なスタイルが表示されていた。

 中には、フレンチスタイルと呼ばれる、短いスカートに胸元が大きく開いたものまであり、これに対して女性陣は、


 「なっ…、何ですか…このふざけた給仕服は…?」

 サーラは声を震わせ、

 「…流石にこれは着られませんね。スカートが膝までありませんし、み、見えちゃいそうです…///」

 リリシアが顔を真っ赤にして、

 「寧ろ見せるためにデザインされたものなんじゃないかしら。」

 イヴが楽しそうに言った。


 「……ご主人様のために、買うべきでしょうか?」

 「…一つだけ買っておきましょう。」

 顔を真っ赤にしながらもリリシアは買い物かごに入れる。結局給仕服は各一種ずつ、ヴィクトリアンスタイルとクラシカルスタイルを数セットずつ買うことになった。ちなみに、フレンチスタイルはリリシアの分も入れて2着カゴに入れられている。


 他にも、下着やシャンプー、ドライヤーなど必要品を買った後、サーラの目があるものに留まった。


 「髪留めも買いましたし、これで、必要なものは一通り揃ったでしょうか。…ん?どうかされましたか?…これはクマ?」

 そこに映っていたものは、クマのぬいぐるみ(テディベア)だった。


 「――あっ、いえ、なんでもありません。」

 慌てて取り繕うサーラだったが、

 「ふふふ、可愛いですね。折角なので買っちゃいましょうか。」

 「……い、いえ、ここまで買っていただいたのです。無駄遣いになります。」

 「そんなことはありませんよ。欲しいなら買うべきです…ってこれは修一さんが言うべきですね。怒られるようなら一緒に怒られますから、大丈夫ですよ。…あ、これも可愛い。これは犬でしょうか。」

 「…確かに可愛い…。」

 「ふふふ。ね?ひとつだけ買いましょう?」

 「…ぁりがとうございます。」

 はにかみながらも、こくりとうなずいた。


 「ね、リリシア。私にも何かスイーツを買って頂戴?」

 「ふふ、ごめんなさい、イヴさん。イヴさんには何も買わないように、修一さんに釘を刺されてしまったんです。」

 「えー!?何それ!」

 「ふふふ。ごめんなさい♪」

 「ちょ、ちょっとぉ…。」

 「…ふっ。」

 「サーラまで笑って…もういいわよ。マスターに直接文句言ってやるわ!」


 こうして買い物がなされた。

 サーラは買ったものを整理しに部屋に戻る。テディベアを大事そうに胸に抱いて、『…名前を考えないといけませんね…。』とつぶやきながら。

ご閲読ありがとうございます。


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