70.二度寝
天ぷらパーティーからの酒酔い、からのリリシアとの一晩中ロマンス、そして翌朝のメイドのご奉仕←今ここ。
リリシアも起きたので、二人でキャビンに上がる。朝食のいい匂いが鼻に届いた。
「おはようございますサーラさん。準備ありがとうございます。」
「おはようございます。リリシアさん。」
はじめサーラはリリシアのことを様呼びしていたが、リリシアの激しい抵抗に合い、さん付けで収まった。…立場が逆の論争もあったが、こちらもさん呼びで落ち着いていた。
朝食を食べ終えた修一らは二度寝に入った。
サーラをライバル視したリリシアの甘えん坊化により昨晩はほとんど寝ていないのだ。最初は独占欲からの行動かと思ったが、流れのままに受けてしまった翌朝のサーラの性的なご奉仕を全く気にした様子はなかった。ライバル視と表現したが、敵意はなく、競うような様子もない。
要領を得ない修一だったが、これは、偏に文化の違いだった。龍族はその寿命の長さ故、決まった夫婦の形がなく、一夫多妻や一妻多夫などに対してリリシアには抵抗感がないのであった。寧ろリリシアの家族は仲が悪く、つらい幼少期を過ごしていることもあり、積極的に仲良くなりたいと思っていた。イヴをはじめサーラとも、互いに敬い支え合うような関係になりたいと憧れているのだった。
「二度寝なんて、イケないことをしてる気分になりますが、気持ちいいですね。起きたら何をされますか?」
リリシアが問う。
「サーラの買い物を済ませようかな。服とか色々必要だろうから。」
「なるほど、確かにそうですね。私と違って手持ちもないでしょうし。」
「リリシアも、何か必要なものがあったら一緒に買うといい。」
「はい。特にこれと言ってありませんが。」
「そっか。まぁまずは寝よう。おやすみ。」
「おやすみなさい…ぎゅっ。」
*****
太陽が天高く座す頃、二人は目覚めた。
「ふぁ…おはよう。」
「おはようございます。」
二度目の挨拶を交わし、キャビンに上がる。サーラはソファに座りイヴと談笑していた。聞けば、最初はソファに座ることさえ固辞していたらしいが、イヴが説得してくれたらしい。
(こういうところのフォローがうまいよな、イヴは。)
「サーラ、服とか必要なものを買おう。」
「…おはようございます。買う…とは?」
「あーっと…ダンジョンポイントで買い物が出来るんだよ。」
「そうなのですか。…では安物で構いません、給仕服と下着を少々お願いします。」
「いや、普段着とかも買っておいて。…リリシア、手伝ってあげて?」
「はい、わかりました。」
「…いえ、そこまでしていただかなくても…。」
「遠慮はいらないわ。メイドなら、身なりを美しくして主を楽しませるのも仕事の内よ。必要経費なんだから遠慮しちゃダメよ。」
イヴからのナイスな援護が入る。
「そういうことで。リリシア、お願いね。化粧水とか、ドライヤーとか、どんどん買っていいから。」
「はい!」
こうして、リリシアとサーラの買い物がスタートした。
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