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59.初他船

 ジャグジーお披露目。あの後、夜にもう一度ジャグジーに浸かりそのまま1戦、自室で2回戦しました。


 ジャグジーを色んな意味で堪能した翌朝。

 「どこかしこでおっぱじめないでよ。」

 クスクスと笑いながら、イヴが抗議してきた。

 「――すみませんっ///」

 リリシアが顔を真っ赤にして俯く。

 そんなに気にしなくてもいいのに。半分は冗談だろう。

 「ふふふ。ごめんね、冗談よ。正直私からすれば、室内だろうが屋外だろうが、ほとんど違いはないわ。」

 「そんなことだろうと思ったよ。」

 「マスターは全然動じなくて面白くないわ。…ごめんね、リリシア。」

 「いえ、私こそすみません…。」

 「それで、外はまた室内とは違って気持ち良かったのかしら?」

 「…えっとその…はい//」

 可愛い。


 昼食後、のんびりと過ごしていると、いつかのように電探に大きな反応が現れた。しかも今回は二つだ。

 「今回はなんだろう?」

 「んー…ちょっと待ってね。―――今回は、海上の物みたいね。」

 「海上?」

 「そう。」

 「っていうことは、船かな?少し近づいて様子を見ようか。」


 しばらく船を進めると、遠くに二つの船影が見え始める。といっても望遠鏡を用いてギリギリ見える距離なので、向こうに捕捉されてはいないだろう。


 筒をのぞいて見えたのは、二隻の対照的な船だった。――一つは髑髏を掲げた木造帆船、もう一つは剣に盾とご高承そうな旗を掲げた鉄船だ。

 「――あれは、ハノーヴァー王国の徽章ですね。」

 「ハノーヴァー王国?」

 「人間族の国です。大大陸の人間族国域にある西方の大国です。」

 「詳しいね。」

 「えへへ…いつか家を出るときのために勉強してましたので。お役に立てて嬉しいです♪」

 「魔物のことと言い、助かってるよ、ありがとう。」

 「それで…あれは争っているのかしら?」

 「おそらくは。」

 「大陸の情報が手に入るかもしれない。接触してみよう。それに、海賊の方はリリシアがお世話になったやつらかもしれない。もしそうだとしたら、たっぷりとお礼をしなきゃね。」

 「ふふふ。そうね。マスターの言う通りね。」

 「…ありがとうございます。でも海賊の方は…すみません、よく分からないです。」

 「大丈夫だよ。どうせ後でわかるから。」


 さらに船に近づく。距離にして30km。ここから先はオルカに水中から運んでもらうことにした。リリシアと二人でオルカの背びれに捕まる。

 「オルカ、よろしくね。」

 「お願いしますね♪」

 「キュキュー!」

 オルカはぐんぐんとスピードを上げ、時速60kmまで到達した。結界魔法で目を覆わなければとても開けられないだろう。周りの光景が飛ぶように後方に流れる。


 魔人族の恩恵か、呼吸は10分弱なら余裕で持つため、4回の息継ぎで船のすぐ下まで接近することが出来た。水上に顔を出し様子を伺う。しかし予想とは異なり船上の喧騒が聞こえない。

 「もう既に戦闘が終わったのかな。」

 「かもしれませんね。どうしますか?」

 「とりあえず乗り込んでみようか。オルカは待機しててね。」

 「キュイー。」


 結界魔法で階段を作り、海賊船の甲板へ隠密しながら侵入を試みた。そして、甲板の様子をみると、話し声が聞こえる。貴族だろう身綺麗な男と…メイド?

 「――よし、捕縛した海賊どもを我が船に乗せておけ。サーラ…帰ったか、敵頭の抹殺ごくろ――。」

 「―――ゴホッゴホッ…クラウン様…ご命令通り…賊頭は…抹殺しました。…ただ、ゴホッゴホッ…。」

 「――貴様、しくじったな?」

 「…申し訳ございません。死に際に巻き沿いを喰らいまして…。」

 「チッ…。使えぬ女だな…こうなるのならば無理やりにでも引ん剝くべきだった。……貴様、いつまでそこにいる?貴様など介錯する価値もない。毒が移るだろう?早く消えよ。それともストリップショーでもやってくか?」

 「――申し訳ございません…。今までお世話になりました…失礼致します。」

 ――どうも胸糞悪い現場に遭遇したようだ。

ご閲読ありがとうございます。


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