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5.メニュー

 牛丼、天丼、ランチや定食…日本のワンコインご飯はサービス精()というひとつの神が生み出した奇跡です。

 皆さん、努々お忘れなきよう。私、修一は身を以って感じました。


 食事の件で未だに笑っているイヴに突っ掛かっていると、

 「それじゃ、さっき言ってた操作盤?作ったら?」

 魅力的な提案をされた。


 「操作盤を作る?」

 「そう。作りたいものをイメージしながら、私に手をかざしてみて。マスターとして登録してあるし、それで思念が伝わると思うわ。」

 「…思念が伝われば作れるのか?」

 「出来るはずだけど正直、分からないわ。誰かと契約して、ダンジョン運営を任せるなんて、前例にないもの。」

 「イヴがそんな(前例のない)ことをした理由が気になるけど、まあいいや。お願いするよ。」

 「了解。手をかざして頂戴。」


 (操作盤をイメージか。

見た目はやはり、マンガで見た感じがイメージしやすいか。半透明のスクリーンなあの感じ…。

 それと、機能としてはコンピュータが理想。元の世界とネットが繋げられたりしたら最高なんだけど…。)

 そんなことを考えながら、修一はイヴに手をかざし、イメージを広げていく。


 数分経ったころだろうか。

 「もういいわ。」

 と、イヴの声。


 「結構時間かかったな。」

 「そうね。マスターがイメージした、コンピュータ?が緻密すぎて時間がかかっちゃった。でも、お陰で私もパワーアップしたわよ。」

 「パワーアップ?」

 「そう。色々効率化したみたいで演算能力とか処理速度とかが軒並み上がったみたい。こんなものを作っちゃうなんてすごいのね、マスターの世界は。操作盤もおそらくできてるわ。イメージしてた起動アクションを実行してみて。」


 修一は、右手を前方にあげ、空を切るように上から下に軽く振る。

 すると、半透明なスクリーンが目の前に出現した。

 うん、操作盤というより、RPG(ロールプレイングゲーム)のメニュー画面って感じだな。


 *****


 操作盤もとい――メニューは非常に使い勝手が良いものだった。

 修一が自分でイメージしたものだから当たり前と言えばそれまでだが。


 今、目の前には、半透明で長方形の極薄スクリーンが表示されており、タップやスワイプで操作できる。簡単に言えば、半透明で宙に浮いたタブレット(横置き)のようなものである。また、設定によって大きさや透明度等が変更できるようになっているようだ。


 機能としては、某パソコン業界窓社のE〇celのシートのようなタブが画面上部に5つあり、それぞれ【デッキプラン(船内マップ)】【編成・強化】【マーケット】【ガチャ】【倉庫】となっているようだ。

 そして、タブのさらに上部にコアの状態や敵性反応の数、現ダンジョンポイント総数が表示されている。


 「コア状態良好。敵性反応なし。…ん?1500DP?」

 「DPっていうのは、ダンジョンポイントのことよ。」

 「へぇ、なるほどね~。」


 …え?…なんで1500しかない。5000(初期)500(ご飯)()4500DPあるはずでは?


 「そりゃ、操作盤に1000DP、私のパワーアップで2000DP使ったから――。」


 …イヴにはお仕置きしておきました。イヴ(水晶玉)をぐるぐる回るように放ってはキャッチを繰り返してやった。

 今後のための先行投資として、必要だったのは分かるが、赤字になっていたらどうするんだ、全く。メニューはまだしも、コア(イヴ)の成長に2000DPも使いやがって。


 イヴはお仕置きが効いたのか、ぐったりとしている(あくまで雰囲気)。


 「何はともあれ、ダンジョンポイント不足をどうにかしよう。」

 「…どうにかするってどうするの?」

 イヴが恨めしそうに、しかししっかりと尋ねてくる。意外と真面目な性格なようだ。


 「やり方は色々あるが、まずやることは――断捨離だ。」

 「断捨離?」


 修一は、メニューで【デッキプラン】を開き、不敵に笑って言った。

 「そう、断捨離。」


 こうして修一による、ダンジョン改革が始まった――

 「…と言いたいところだけど、今日はもう寝る。」

 「えぇーー!?」


 どこか締まらない男であった。

ご閲読ありがとうございます。


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