58.ジャグジーと炭酸飲料
ジャグジーデビュー!日焼け止めを塗らないとね()。
「あ、温かいです。」
ジャグジーの淵に腰掛け、お湯に足を浸けたリリシアが言う。
「あ~、気持ちいぃぃい。」
既に肩まで浸かった修一がため息とともに漏らした。
「なんだか年寄り臭いわよ。」
イヴが失礼なこと言う。
「ふ~、お湯に浸かるのは久しぶりですが、やっぱり気持ちいいですね。」
湯に浸かったリリシアも吐息を漏らす。彼女は貴族だったからか、沐浴の経験があるようだ。
「それじゃ、ジャグジーの本領を見せましょうかね。」
そう言って、修一は縁にあったスイッチを入れる。すると、ゴゴゴゴという音と共にボコボコッと気泡とジェット水流が噴き出した。
「きゃぁあ!」
このような事態を想像していなかったリリシアが、悲鳴を上げて立ち上がる。その拍子にプリッとしたお尻が眼前に現れた。眼福です。
「な、何なんですかコレ!?」
「あははは、これがジャグジーだよ。」
「もう!また意地悪ですね!?もうっもうっ。」
リリシアがお怒りだ。怒っていても可愛いんだから、美人はずるいよな。
――と言った具合に思考を脱線していると。
――バシャ!顔に水がかけられる。
「うわっぷ!?ちょ、こら!?」
「知りません!意地悪な修一さんなんて知りません!」
「ちょ、待っt――ブッ、ごめんて!」
しばらく、リリシアの猛攻を受け、顔面がふやけるくらい水を浴びた。
「マスター…?」
はい、ごめんなさい、嘘です。3発くらいで許してくれました。リリシアさん女神です。
「ふふふ。ちょっと楽しかったです♪それに、これも最初は吃驚しましたけど、慣れると気持ちいいですね。」
「でしょ?」
「ねえ、マスター。私暇なんだけど。」
「そんなこと言われてもなぁ。何か飲む?」
「そうねえ。何か新しいお酒はないかしら。暇を吹き飛ばすような面白いやつ。」
「OK、任せて。お酒じゃないけど暇を吹き飛ばすほど、刺激的な飲み物を出してあげる。リリシアも飲んでみる?」
「せっかくなので、いただきます。」
「楽しみね。」
リリシアとふたり、ジャグジーから上がりソファに腰掛ける。そして、修一は、アイテムストレージから、初披露となる炭酸飲料――コ〇・コーラの350ml缶を取り出した。
「それは?」
「コーラっていう飲み物だよ。少し気を付けて飲んでね。」
「へー。それじゃあ、いただくわね。」
「いただきます。」
「「――!?ゴホッゴホゴホ。」」
「ちょっと何よ、コレ!?」
「炭酸飲料だよ。シュワシュワするけど害はないから安心して。」
「そういう問題じゃ…ゴホッゴホッ。」
「でも味は美味しいでしょ。」
「…悔しいけど美味しいわ。まったく…ほどほどにしなさいよね。」
「いや、これはいたずらじゃないよ?」
「修一さん、タイミングが悪いです。」
リリシアが苦笑しながら言う。
「確かにそうか。ごめんね。俺は慣れちゃって普通に飲めるから、そこまでびっくりするとは想定していなくて。」
「まぁ、マスター普通に飲んでいるものね。」
「確かに慣れると、シュワシュワが癖になるかもです――グプッ。」
「あ、これゲップしやすくなるから気を付けてね。」
「そういうことは、もう少し早く教えてください//」
「ごめんごめn――。」
「――ゲプゥ。…失礼//」
イヴさん?はしたないですよ?
その日は、休憩を挟みながらジャグジーを堪能した。ライトアップされた湯に浸かりながら星空を見上げるのは、とてもロマンチックで、水に濡れた彼女はとても美しかった。
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