55.67フィート級グロリアス=グロストン号(後編)
グロリアス=グロストン号を38フィートから67フィートに増築した。参考にしたのは、”A〇IMUT 66 M〇GELLANO”と”同 60 f〇y NEW”だ。
二人は船の散策を再開する。
キャビンの少し螺旋した階段を下り、船内の細長い廊下に降り立った。
「船首方向から順に説明すると、正面に噴進魚雷を収納するための武器室、左舷側にはオープンスペースと、階段を挟んで個室が一室。右舷側には大きな部屋が一室あって、船尾方向正面がオーナールームになっているよ。トイレ・シャワー室は、左舷の個室と右舷の大部屋、オーナールームに一つずつの計3カ所ある。
左舷の個室の広さは、リリシアのご希望通り、シングルベッド・机・箪笥が設置できる程度の小部屋で、右舷の大部屋はそれの大体2個分だね。」
「はい、了解です。」
「それで、自室はどこにする?」
「そうですね。左舷の部屋にします。」
「いいの?空いてるんだし、広い方にすれば?」
「いえ、そこはお客さん用に取っておきましょう。そんなことより、修一さんのお部屋も見たいです。」
「…わかった。リリシアがそういうならそうするね。」
「えへへへ。」
ごまかされたようだがまあいい、オーナールームの扉を開ける。まず目に入るのが、左手に横向きに置かれたクイーンサイズのベッドだ。その右側には対面ソファと小机があり、寛げるようになっている。トイレ・シャワー室はベッドの奥にあり、扉を開けて右手に便座、左手にシャワー室がある。
「あと、ここは一番はじめに紹介した倉庫につながっているよ。何かあったらリリシアも使っていいからね。」
ソファの奥にある扉を指しながら修一が言う。
「はい。お気遣いありがとうございます。」
「よし、船内はこんな感じかな。」
「――ここが、フライブリッジだよ。風が気持ちいいね。」
「わ~!いい景色です!」
最後に二人はフライブリッジに上ってきていた。
「あれ?ここもキッチンですか?」
上がって正面に見えるカウンターを見てリリシアが尋ねる。
「いや、ここはバーだよ。お酒専用のキッチンといった感じかな。」
「なるほど…。ここでお酒を飲んだら確かに美味しそうですね。」
「そうだね。今度試してみよう。」
「はいっ。あれは、浴槽…ですか?」
続いて、アフト方向にある8人が同時に入れそうなほど大きなそれに興味を示す。
「良くぞ聞いてくれました。あれはジャグジーだよ。」
「ジャグジー…ですか?」
「まぁ、浴槽と言えば浴槽なんだけど。どんなものかも含め使い方は、今度実際に使いながらにしよう。その前に水着を買わないといけないしね。」
「…?」
フライブリッジにはその他に、船首方向に運転席とソファが設置されており、カウンターチェアだけでなくソファでお酒を楽しめるようになっており、ジャグジーの奥にはリクライニングチェアを2つ置きリラックスするためのスペースが設けてある。
こだわりとしては、L字のバーカウンターの短辺がジャグジーの左部に接合しているため、ドリンクの受け渡しが可能となっているが、その出番はまだ先だろう。
「――詳しい説明はまた追々するとして。以上が、新生グロリアス=グロストン号の全容かな。」
「ありがとうございました。すごく広くなりましたね!」
「確かにゴージャスな船になったわね。改修おめでとうマスター。」
「おめでとうございます!」
「ありがとう。それじゃ時間もちょうどいいし、夕食にしようか。」
と言うことで、船の改修および探索が無事終了した。
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