51.おあずけ
剣術、冬しか出番がない。しばらくは一刀しかないのでもう少しお付き合いください。
夕食にしよう。もちろん、今日はブリ祭りだ――。
と思っていると、分析魔法が『状態劣悪。魔素病を患っているため、食せば感染する危険大。』と仰る。は?
「…こいつ、魔素病とかいうやつで食べられないって…。」
「「え?」」
「何それ!私聞いてないんだけど!」
「俺だって聞いてねーよ!魔素病ってなんだよ!?」
「えーっと、魔素病は、魔素を過剰に体内摂取することによって脳内が侵食される病気です。体内処理できない過剰魔素は毒物になりますので、食べるのはやめておいた方がいいですね。」
「「うっそ~。」」
お腹がすっかりブリ気分だった修一らは消沈し、夜ご飯は簡単に食べて終わった。もともとは、青魚が食べたくて釣りをしたのに…。仕方ない、この借りは今度必ず返す。
「マスターがあんな罰当たりなことしたからよ。」
まさかの俺のせい?
「リリシア、またお願いね。マスターじゃ釣れないだろうから。」
「ふふふ。頑張ります!」
「いや、今度は俺が釣るし!」
「ふふふ。期待しないで待ってるわ。」
チクショウ…。
因みに、魔獣や魔物自体は食べられる。魔力が強いほど美味しいとのことなのでいつかは挑戦してみたいが、サハギンは見た目的にも魔力量的にも美味しいとは思えないのでパスだ。
夕食後は、部屋でゆっくりと過ごした。普段は船内キャビンで過ごすが、ここ数日リリシアも修一の部屋で眠るようになったため、曖昧になっているのだ。シャワーを浴び終えたリリシアが修一にもたれかかる。
「なんだか難しいお顔をされていますが、どうされたんですか?」
「ん?そんな顔してた?そろそろ船の増築、改修をしたいなと思って、どんな風にしようか考えていたんだよ。」
「船を大きくなさるのですか?」
「まあね。まだまだ小さいから波に揺られやすいし、この前ガチャで引き当てた武器も配備させたいからね。それに、リリシアの友人とか、誰かを泊めることになったら部屋も全然足りない。」
「是非、招待したいです。」
「任せて。リリシアはこんな設備が欲しいっていうのはある?大きな部屋が欲しいとか。」
「んー、思いつかないです。お部屋もいただけるだけで十分です。できればですが、なるべく修一さんと一緒に過ごしたいので、そんなに大きくなくていいです。」
「そういうことなら喜んで。一応聞くけどイヴは?」
「私は特にないわ。一応アドバイスとしては、今動力に使っている魔石に外の魔石を吸収させれば強化、小型化ができるわよ。」
「そうなんだ。良いこと聞いたよ、ありがとう。」
「いいえ。素敵な船にしてね。」
今の船は十分に快適だが、やはり手狭な感じは否めない。やはり改修は必要だな。
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