44.二人の朝
後書きにて、ちょっとした報告?があります。
お付き合いいただけると、嬉しいです。
リリシアの思いを受け止め、大切な絆となった。
意識が覚醒する。日が昇ってしばらく経っているようだ。あの後、リリシアと一晩を共にしたが、龍族の底力を見た。
左腕が痺れていることに気づきそちらに顔を向けると、そこには女神が寝息を立てていた。一夜を経て瑞々しさが増し、神秘的な美しさを湛えていた。”精気を吸われる”は決して比喩表現ではなかったようだ。
長いまつげや薄い唇を眺め続けること約5分、体感的には20秒、彼女がゆっくりと目を開ける。
「おはよう。」
「―――ふぇ?…きゃぁっ。」
寝顔を見られていたことに気づいたのだろう、リリシアが顔を真っ赤にして毛布を頭までかぶり、顔を隠そうとする。しかし、修一も一緒に寝ているため、同じように毛布がかかりその意味を果たすことなく終わる。
「おはよう。可愛い寝顔だったよ。」
修一は再度挨拶する。一言を加えて。
「…おはようございます。うぅ…修一さんは意地悪です…。」
「ごめんごめん。」
笑いながらリリシアの頭を優しく撫でた。シャンプーのおかげか、元々綺麗だったその髪は最近益々艶やかになっている。
「えへへ。…あの、腕は大丈夫ですか?」
「少し痺れてるけど大丈夫。リリシアは?はじめてなのにあんだけやったけど。」
「えーと…、その…少し違和感はありますが、大丈夫です。」
「そうか。」
そう答え、慈しむようにまた彼女の頭を撫で始めるのだった。
二人笑いあう。
優しい朝だった。
*****
「二人とも昨晩はお楽しみだったようで。」
キャビンに上がるとイヴが待ってましたとばかりに揶揄ってくる。
「おまっ。まさか、覗いて!?」
「流石にそんな野暮はしないわよ。…良かったわね、リリシア。」
「はい、イヴさん♪」
どうやら知らないところで彼女たちは通じ合っているようだ。
(こうなった場合男に勝ち目は皆無。黙っていよう。)
朝食にパンを食べ、これからの予定について話し合う。
「それで、これからどうするの?二人は十分に強いみたいだけれど。」
「そんなことはないよ。この前は雑魚ばかりだったから何とかなったけど、まだまだ経験もレベルも足りてない。」
「それに、私が強くなればダンジョンポイントも多く貯まるんですよね?」
「そうだね。レベルアップのおかげで一日あたり7000DPくらい増えたからさらにレベルが上がればダンジョンポイントが潤うね。大陸に行く前にグロリアス=グロストン号の改修は必須だから、ポイント効率は重要になる。」
「なるほどね。と言うことはこれからやることは…。」
「焦らず、気が滅入らない範囲で鍛えていこう。急いで貯まる額ではないし、のんびりといこう。」
「ふふふ、そうですね。」
「それじゃあ、ブラックジャックをしましょうよ。次こそマスターを叩きのめしてあげるわ。」
「ブラックジャック…ですか?」
「えっと、ブラックジャックっていうのはね―――。」
こうして、昼間でのんびりとブラックジャックをしながら過ごした。弱いくせに博打打ちのイヴと運ステータスDの修一と、ガチャの女神リリシア…。勝敗は言わずもがなですね。
「なんで勝てないのよ~!」
イヴの嘆きが響いた。
ご閲読ありがとうございます。
誤字・脱字および誤用等ございましたら、ご指摘ください。
お読みいただいた通り、前話と今回のお話しの間にて、ノクターン要素がありました(執筆はしてますが投稿はありません)。
そのことについて皆様のご意見を承りたく思っております。
端的に言えば、『ノクターン方面も読んでみたいか』です。
活動報告にて、詳細説明&アンケートのようなものを実施させていただきます。
皆様のご意見等いただければ、幸いです。よろしくお願いいたします。




