36.ペット
調べたらオルカはメスでした。シャチは母系社会なのでありがたい。
以下、オルカのステータス。
【名前】オルカ
【種族/クラス】ティージエル(シャチ)/ダンジョンモンスター
【称号】-
【レベル/総合ランク】1/C
【体力】C
【魔力】E
【筋力】A
【耐力】C
【俊敏性】B
【器用】C
【運】A
【魔法】-
【スキル】任務遂行①、
【スキル】任務遂行はダンジョンモンスターとして、与えられた任務を実行させるための一種の枷であるらしい。船内で飼えるわけではないし、ある程度鍛えたら自由にさせてやりたいと思っているが、あって困るものではない。
人間族では一般的に、総合ランクBあれば傭兵が国のお抱えになる程度であることを鑑みるに、なかなか悪くないステータスだと思う。因みに、人間族が素質抜きで総合ランクBになるにはレベル70以上は必要だそうだ。
「魔力値だけやたら低いんだけど、上げる方法って何かある?」
「魔法を使ったりすれば自然に上がるけど、恣意的に上げるのだとしたら魔石を与えるといいわよ。」
「そうですね。同様に魔石を使うと武器や防具もパワーアップできます。ただ、過分に与えてしまったり、強力なものをあげすぎたりすると自壊や、魔獣化や呪具化してしまいますのでご注意くださいね。」
「なるほど、二人ともありがとう。」
自壊と聞いて少し躊躇したが、魔石(小)なら問題ないだろうと言われ、試しで与えてみた。
バリバリ喰らい『キュキュー!』と一鳴き。愛いやつだ。一つじゃ流石に変化は現れなかったが、魔力0スタートの場合も考え様子を見ることにした。未知の成分を体にいれるわけだから慎重に行きたい。ステータス値0はランクEと表示されるのだろうか。Fとかだったら分かりやすかったのだが。
「それで次はどうするの?折角ならあの大きな武器も試してみてよ。」
「ん?ああ、スナイパーライフルね。確かにそろそろ実戦訓練と行きたいところだけどその前に、もうひとつ紹介したい子がいるんだよね。」
修一はそう言い、メニューから一羽の鳥を呼び出した。全長35cmほどの海鳥で、大きさとしては鳩程度だろうか、頭・足・翼の先が黒く、胸から腹が白、羽の他の部分はうすい灰色ときれいな配色をした鳥である。細く鋭いくちばしや燕尾形の翼と尾羽は細くとてもスマートだ。
「アジサシの紫雲だ。」
【名前】紫雲
【種族/クラス】パートピアース(アジサシ)/ダンジョンモンスター
【称号】-
【レベル/総合ランク】10/D
【体力】D
【魔力】E
【筋力】D
【耐力】E
【俊敏性】C
【器用】E
【運】B
【魔法】-
【スキル】任務遂行①、感覚共有①
「これまた可愛らしい鳥ね。どうしたの?」
「さっきマーケットで買ったんだよ。」
「へぇ…そうなの。でも何でわざわざ?オルカがいれば十分じゃないの?」
「――情報のため、ですね?」
「リリシア大正解。この子には大陸に飛んでいってもらって、リリシアの友人の情報を探ってもらおうと思って。そのために、【強化】で【スキル】感覚共有も獲得させたし準備は万端かな。」
「…ありがとうございますっ。」
ということで、早速リリシアに友人の情報を紫雲に伝えて貰い、一に死なないこと。二に任務の遂行。三に任務に著しく影響しない範囲ならば好きにするよう指示し、飛び立たせる。小さめな体からは想像できない力強さで飛翔し、瞬く間に影は小さくなりまもなく見えなくなった。
「綺麗だったわね。」
「はい…。修一さん、本当にありがとうございます。」
「いいって、約束だからね。ただ、ダンジョンポイント結構使っちゃったししばらくは自粛しないと。」
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