表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/92

27.サンドイッチとコーヒー

 朝、目を覚まし、美人とあいさつを交わす。微笑む。うん、元気が出る。


 朝食も和食派の修一だが、今日は負傷中の左手が使えないため、パンにすることにした。また、頭をすっきりさせるためにコーヒーが飲みたい気分でもあったのだった。


 【スキル】のアイテムストレージから材料を取り出し、BLTサンドイッチを作り、インスタントコーヒーを入れる。レタスやトマトは、水魔法のウォーターカッターを使って切った。はじめのころはまな板まで切らないよう加減するのに練習を要したが、今では完璧だ。

 コーヒーについては、本来ならインスタントのものではなく、ドリップコーヒーにしたいが、コーヒーミルどころか、コーヒーメーカーもないので、今は我慢となった。


 「ふぁぁ…とってもいい香りですね。」

 「コーヒーという飲み物だよ。少し癖の強い飲み物だけど、慣れると美味しいよ。」

 「ふふふ、楽しみです。」


 「ほらマスター早く。それは新しい飲み物ね?それも頂戴。」

 「はいはい。それじゃ、イヴはお先にどうぞ」

 騒がしいイヴ用に、一足早くサンドイッチとコーヒーを用意する。


 「ふふ、いただくわ。」

 イヴはそう言うと、サンドイッチとコーヒーを同時に吸収した。そして、

 「――にっがぁぁい。」

 自爆したw


 「あはははっ!」

 「ちょ、ちょっとマスター!これ何!?すっごい苦いんだけど!」

 「コーヒーだってば。その苦みが美味しいんだよ。」

 「なにそれ!信じられない!」

 「あははは。食い意地張るからだよ。」

 「もう!」

 「さ、リリシア、どうぞ」

 準備ができたので、二人食べ始める。

 「ふふふ。ありがとうございます。」


 リリシアが小さい口でサンドイッチにかぶりつく。口元を手で抑えながらもぐもぐする姿は小動物的でかわいらしい。

 「わぁ…おいしいぃ。こんなに柔らかいパンは食べたことないです。それにこのおソースも、まろやかだけど酸味があって奥深いですね。とっても美味しいです!」

 「気に入ってくれて良かった。よかったらコーヒーもどうぞ。」

 「は、はい…。」


 緊張した面持ちで、リリシアがコーヒーを啜る。少しだけ顔を顰めた。

 「……お、美味しいです。」

 「無理しなくていいから。本当は?」

 「…すみません。苦いです。」

 「はい、よく言えました。」

 笑いながら修一は、アイテムストレージから二つの小瓶を取り出した。


 「マスター、それは何?」

 「ヒミツ。」

 そう言いながら修一は、リリシアのカップに小瓶の中身をたっぷり入れる。


 「はい完成。もう一回だけ飲んでみてくれる?」

 「は、はい。」


 ちらちらとこちらを伺いながらも、リリシアが再びコップを傾ける。

 「――美味しい。美味しいです!」

 「ええ!?ホントに!?何で!」

 「本当です!甘くなりましたっ。でも苦くて…でも甘くて、とっても美味しいです!」

 「あははは。砂糖とミルクだよ。苦みを抑えられるしコーヒーによく合うんだ。」

 「すごいです、修一さん!」


 こうしてのんびりと朝食を楽しんだ。もちろん、イヴには砂糖・ミルクたっぷりのコーヒーをせがまれている。

 手を抜いた朝食ではあったが、リリシアも喜んでくれたし良かった。

ご閲読ありがとうございます。


誤字・脱字および誤用等ございましたらご指摘ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ