20.必殺技はチョコレート
イヴのキャラ、思ってたのと違う…。これがキャラは生きているということか(たぶん違う)。
キャラが魅力的なものってそれだけで一つの強みですよね。私もそんなものを書きたいです。
ブラックジャックで負けたイブが拗ねました。
「そろそろ機嫌なおそーぜ。」
「……。」
反応がないので、仕方がない、秘密道具を出すしかない。
その名も、チョコレート。
本当のところ食べたくて買っていただけなのだが、こういうときにはおあつらえ向きではないだろうか。小分けされたチョコレートをふたつ取り出し、机の上に置く。
「ごめんって。反応が可愛いもんだからついね…。これあげるから許してくれないか。とっても甘くておいしいよ。」
そう言ってから、テーブルに出したそれのひとつを修一が食べる。
ほのかなカカオの苦みと蕩けるような甘さが口一杯に広がる。久々の甘味が、ものすごく美味しい。時化でささくれていた心がほぐれるようだ。
「うん、美味しい。」
そして、修一が食べてから少しして、チョコが泡になった。
「……わぁ、なにこれ美味しい…。」
お、イヴが反応した。
「まだあるけど、もう1個いる?」
「…もう5個頂戴。」
「りょーかい。お茶はいるか?」
「……いただくわ。」
これは回復の兆しが見えてきたな。流石ですチョコ先生。女子には効果抜群、最強の必殺技だ。
「…これは一体なんなの?」
チョコレートとお茶を堪能してしばらくした後、イヴが尋ねてきた。
「チョコレートっていうお菓子だよ。甘くておいしいでしょ。」
「うん、とっても。またよろしくね。」
…おぉ、意外と素直な反応が返ってきた。普段の様子からして『悪くないわね。』とか言いそうなのに、よっぽどチョコレートが気にいったのかな。
「ふっふっふー、もう負けないわ。さっきの続きをしましょうか。」
「え、まだやるの?」
「もちろん、私が勝ち越すまでやるわよ!」
こうして、機嫌の直ったイヴと、日が暮れるまでブラックジャックで遊んだ。他のゲームでも遊びたかったが、イヴが断固として譲らなかった。
尚、その後の戦績については語るまい。
*****
「そういえば、味覚ってどんな風に感じてるの?」
雑談に交えて、修一が尋ねる。
「味覚?」
「そう。実体がないからどうやって味を確認しているのかなと思って。見たり聞いたりはモニター越しでもできることだから何となく想像できるんだけど。」
「なるほどね。それは、吸収して得た情報を基に私の時空間で再現しているの。」
…出た。理解を超えた異世界の設定。最近は慣れてきたと思ったけど全然そんなことなかった。
「再現度はかなり高いわよ。ただ、同量にしか再現できないのと、一度吸収しちゃうとデータがリセットされちゃう点は不便よね。」
とのことらしい。
正直話の半分も呑み込めなかったが、そういうものだと諦めた。
それよりも、先日よりコアの機能についてまとめていたいと考えていたし、いい機会だと思いイヴに色々と尋ねてみることしよう。
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