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11.脱ヒトそして魔法

 まさに、人間失格?


 ダンジョンを踏破した後、イヴから爆弾発言が出た。

 「…人間じゃない?」

 「あれ?言ってなかったかしら。呼び出したのはあなたの魂だけよ。元々の容姿を参考にしながら私が用意した体に魂を付着させたんだけど、普通の体じゃ世界の垣根を超えることに耐えられないみたいだったから、色々といじったのよ。構造や機能的には人間族より魔人族の方が近いわね。」


 予想だにしていなかった。

 確かに、()を引っ張ったと聞いていたし、マーケットの価格と比較しても呼び出すのにしては、随分とダンジョンポイントがかかっていた。召喚だからなのかと思って流していたが、こういうことだったとは。

 前々から思っていたが、イヴは重要な説明をいつも忘れる。


 「って言っても、人間族と魔人族はそれ程違いがあるわけじゃないから安心して。寧ろ、筋力や胆力といった基礎能力とか、魔法適正が高いことが多いからお得よ。」

 慌てたようにイヴは続けた。

 「…そうは言われてもなぁ。」


 まあ、吃驚はしたが、言われるまで気が付かったくらいだ。問題はないと思いたい。


 それに魅力的な言葉が聞こえた。

 「魔法適正が高いですと?」

 「そう、魔法適正。体内魔力や魔素の変換効率が高いっていうこと。要するに、魔法がより簡単により強力に使いやすいっていうことよ。」


 きたーー!これぞファンタジー。魔法が使えると聞いてテンションが上がらない奴はいないだろう。修一も例外なく舞い上がる。


 そしてその後、イヴに詰め寄るように魔法について聞きだしたのは言うまでもない。

 しかしまぁ、この話はダンジョン探索前に聞きたかった。


 *****


 最初の部屋に戻ってから、魔法についてイヴに聞きまくりそれについて学んだ。


 魔法とは、体内にある魔力を媒体に、呪文や魔法陣などの外部出力手段を通じて、森羅万象に働きかけ、事象に影響を与えるものであり、その種類は火や水を操るものから身体強化、概念に関わるものまで実に多岐に渡るのだそうだ。


 そして、魔力は空気中に漂う魔素を体内に取り込み抽出することで生成されるものであり、個人によってその最大保有量が異なり、また、魔素の変換効率および燃焼効率も異なるらしい。


 魔人になったことで魔法適正が上がったことだし、修一は早速魔法に挑戦した。


 ダンジョンの改革?そんなのは後だ。

 …度重なる後回しですみません。でも魔法、使ってみたいんです。


 まずはやはり、魔力操作からだ。イヴにコツを教えてもらいながら、転生小説の如く体内の気に意識を集中する。

 ものの数十秒で、鳩尾あたりに微かな熱を感じた。

 イヴの指示でそれを全身に巡らせるように意識する。


 (おぉぉ、これが魔力か。ほんのりと温かくて力が漲るようだ。)

 例えるならば、尊敬する人に褒められたり、好意を寄せている異性に思いが通じたりした時のように、気持ちが舞い上がり、世界の鮮度が一段階あがるような感覚だ。


 こんなにも上手くいったのは、魔人になった恩恵か。それとも前世でも、修行の一環として氣を操ることをしていたからか。

 どちらにせよ、うまくいったようで良かった。


 そして次はいよいよ実践となるわけだが、修一は、少々の火・水・風・土を操れるようになると、俗に言う生活魔法の獲得に尽力した。


 「せっかくの魔法なのに、生活魔法www。」

 …横でイヴに笑われながら。

ご閲読ありがとうございます。


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