表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弟と共にまた生きていこうとおもいます  作者: シルヴィヌ
愛のための醜さよ
1/38

緑がいっぱい その一

徐々に文章量を多くし、ボリューム抜群の内容にして見せる!!!

だから、読むのを止めないで……


 

 まず一つ言っておくと僕と孔明くんは違う世界から来た。

 なぜなのかと言うとそれは僕にも分からない。

 何故か白い世界で神様のようなというか、そのままの通りの存在なのだろうが、その存在にこの世界に行って、いい人生を送れと言われてこの世界に送り出された。

 その時、僕は一つだけ神様に要望を出してこの世界に来た。

 そして、今僕の同行者で僕よりずっと前に亡くなった弟の孔明くんがいる。

 僕は前の世界では人間で孔明くんとは種族が違う。


  そして孔明くんは、耳を後ろの方にペタンとつけながら、5㎝ほどの長さの草が生える草原に降り立った。

 孔明というのはサモエドという元の世界で言うところの『犬』という種族に属している存在のことで、今空から綿毛が舞い落ちるかの如く、降りてくる者のことだ。


(´;ω;`)「Hien-Hi-Hien」


(ああ、孔明くんが高いところ怖いとないている)


  上空には青色の空が広がっており、後ろの空の光景が見えるほど透明で水面の様に揺らぐ円状の穴がある。

 その光景はまるで、水底から丸いガラスを通して、水面を見たかのような印象だ

   あの穴から、まるで気球が着陸するかのように孔明くんが降臨したのだ。

   僕は自身と孔明が出てきた空間の穴を見る。


(いや、穴というよりは、UFOに近いのかな?)


  というのも、真下からみると、丸い水たまりが浮いているように見えるからだ。

   その光景が昔映画で見た光学迷彩機能のあるUFOの様にみえるのだ。


(にしても、孔明くんのもふもぉふは何という・・・神様には孔明くんに僕の器を使ってほしいって頼んだからおそらく、僕は神様の忠告通り、魂だけの状態なんだろうな……でも、そのおかげで、その分可愛ゆくなっている)


  僕は孔明くんの頭のもふもぉふの中に全身ならぬ全霊を入れた状態でフモフモフをしている。

 どうやら魂だけの状態でも、触ることができて感じることができるようだ。


(孔明くんのもふもぉふはこんな感じだったのか、70年前くらいにお別れしたからなぁ)


 『もふもぉふ』というのは、孔明くんの立派で可愛らしい純白のけのことであり、愛情をこめて『もふもぉふ』と呼ぶのだ。

 すると、孔明が頭を右へ左へ力いっぱいに振るい、孔明くんは振るい落とされてしまった。

 そして、落ちた孔明くんに興味があるのか・・・いや、絶対にあるといえる態度を示している。

 孔明くんはその朝日を反射する黒い鼻を僕にに近づけてききた。


(☆。☆)「スンスン、ふんふん」


 ふんふんのときにもっと鼻を近づけてきた。


(あっ、これは・・・)


 いやな予感を僕は感じた。

 その理由は孔明くんがこういう行動をするときのことを思い出したからだ。

 そう、それはある夜のことで、僕が風呂から上がり、孔明くんをムゥニッムゥニッ(構おうとしているだけ)と触ろうと、孔明くんがいつも寝転んでいる場所に駆けつけると・・・・それは起こった


 ____________________過去回想___________________


「きいぃよおおおぉぉぅおめえ

 ぇい!!!」


 いきなり、声を上げたこの風呂上がりで髪が濡れている青年は17歳の頃の僕だ。

 注意してほしいが『孔明!!!』と叫んでいるのだ、パジャマ姿で……

 風呂から上がった(???)は孔明をナデナデをしようと雄たけびを上げる。

 ただ撫でるのではなく、孔明に対してウザったらしい構い方をするので、別称として『ナデナデ』である。

 しかし、そんなナデナデをしているような事態ではなくなってしまった。


 (☆。☆)『―――ガシ、ズリリ……スンスン、フンフン』


 孔明が何かを押さえ、引きずるようにして近づけ臭いを嗅いでいるのが(???)の目に入った。


「?」


 孔明が足で押さえている何かの正体を確かめようと、孔明の足を掴み持ち上げると悲劇は起こた。

 いや、孔明が〖それ〗を見つけて掴んでいる時点でもう悲劇は起こっていたのだ。


 …………………カサカサ


 孔明の足を持ち上げようとした時と足に押さえつけられていた何かの足がそんな擬音を想起させるような動きをした。


「きゃあういああいおああ!!!孔明!!ダメ!!!!!!離して、ダメ、離す!離す!ママー!!来てっ来てっ!」


(@。@)『ズルズル、グイグイ』


 (???)が押さえた生き物である通称〖それ〗を引きずるようにして、顔に近づけるのを(???)は左手で孔明の足を掴み、右手で孔明の顔を押して孔明の悲惨な未来を避ける。

 またなぜ、母親を呼ぶのかそれは触れないからであり、触ってはダメだからである。

 〖それ〗に…………


 たが、母親も触れるわけではないが〖それ〗が現れる時は母親に任せて対処してもらっていることもあり、頼れるから頼ってしまったのである。

 それに一番、孔明くんが大好きなのが母親であるということも理由の一つであり、母親の言うことであれば、大抵は聞くのだ。

 家のことはすべてママが取り仕切っていると言っても過言ではない。だから、母親を蔑ろにしてはいけないというのが暗黙のルールとなっている。

 家庭内権力の頂点である。ちなみに最下位は父親である。


「どうしたの?」


(???)の悲鳴に台所から、食器を洗っていた母親が廊下で立ち往生する(???)のもとに駆け付けてきた。

 母親の見た目は痩せていて、髪は短く首元にくるくらいの長さにされている。


「孔明が黒いのに襲われてる!!」


「〖○○○○〗ね」


「名前も言わないで!!!」


 母親は『黒いの』という言葉の部分で全てを察し、ほうきとちりとりを持ってきた。

 本当は〖それ〗が孔明に襲われているのだが僕から見れば〖それ〗が孔明を襲っているように見えるのだ。

 そう考えてしまったのは、このままいけば孔明の口や食道、胃袋といった生物にとって大切で重要な臓器が〖それ〗の体液や肉、甲殻に汚染されてしまうと考えた(???)の危機感によるものからだ。

 そんなことになったら、孔明の可愛さ抜群の顔が近づいて、(???)にとっての癒しとも言える行為である『湿った鼻が顔に5回に1回は当たるペロンペロ』を受けるとき、〖覚悟〗が必要に違いないという危機感からであった。

 つまり、(???)はこういった理由から孔明は被害者であり、〖それ〗は加害者であるのだ。


 __そんなのは、いやだ。絶対にいやだ。

 __孔明は我が家の妖精だ。幸せを運ぶ妖精だ。

 __我が家の家宝、我が家の末っ子に〖それ〗のような存在が気安く触れていい対象ではない。

 __むしろ、触れる前にそいつは痕跡残さず、抹消されてしまった方がいい。


 前記の様な感情を持ち、彼は自分にできる範囲の行動をした。


「ママー!早くっ」


 それは母親を急かすことだ。

 しかも、廊下の曲がり角から覗くようにして事の成り行きを見守っている。


「ほっと!」


 ここで、母親が孔明の前足をどけて、逃げる〖それ〗を追いかける。

 右へ左へ巧みに〖それ〗は逃げる、あるときは足で登り、またあるときは羽を使って昇っていってあっという間にどこかへ隠れてしまった。


「ママ~〖それ〗プリズン仕掛けておいて~」


「自分でやってもいいんだよ」


「嫌だ、〖それ〗に関わるものは触りたくない」


「あんたはぁ~」


「〖◯◯◯◯〗プリズン仕掛けてください、お願いしましゅ。」


 偉そうなこと思考していたが、結局、SOSしかしなかったのが(???)である。

 最悪の未来を迎えなかったものの、結局は他力本願であった。


 〖◯◯◯◯〗が怖くて恐くて………………………

 ママが来た後は……………応援した。



 こうして孔明くんの可愛さは守られた。


 ___________________回想終了____________________


 だからこの状況は非常にまずい………


 (☆。☆)『キラキラ』


 僕は思いもしなかった、孔明は自分のことを家族だと理解してくれるものだとばかり思っていたからだ。


(あぁ、そういうことか)


 僕は今、孔明の知っている前世の姿ではない。

 つまり、この魂だけの状態だと孔明は僕を家族だと認識できないのだ。

 孔明から見れば僕は、自分の頭に引っ付いていた蛍のように光る虫に見えるのだろう。

 そんな虫が前の世界で家族だった(???)だとは露ほども思わないのは当然だ。


(やばい。この目は動いているものに興味を持つ目だ)


 人という存在から見れば、蛍はカブトムシやクワガタのように捕まえる対象ではなく、観賞する対象であろう。

 観るだけで危害は加えない。

 では、孔明の場合はどうかというと……


(狩猟本能が刺激されてしまった!)


 彼は走った。

 足で地面を移動しているわけではないのでこの場合、逃走ではなく逃飛といった方がいいのかもしれない。


(*'▽')「ハッ、ハッ、ハッ」


 後ろから大変はつらつとした息遣いが聞こえてくる。

 僕は懸命に飛ぶものの、ハヤブサのように早く飛ぶことは出来ず、飛ぶのが下手である。

 空に向かって飛べばいいものの人間だったころの名残なのか、地面の近くで移動すること以外に逃げ方を思いつかなかったのだ。



('ω')ノ「ギャアウ」


(ぐえ!!!)


 僕は孔明くんの前足に捉えられてしまった

 そして、孔明君の顔が近づいてきて……


 ーーーーーーーーーハフッ


 そんな音を出して孔明が僕をを口の中に入れた。

 食べてはいない、『口の中に入れた』のである。

 何故、孔明が食べずに口の中に入れているだけなのか。

 それは、口の中のものが食べられるものか調べるためだ。

 赤ちゃんがよく口に何かをしゃぶっているのも同じ理由だ。

 要するに味見して、食べられるかどうか、毒は無いかどうかを本能的に調べているのである。

 しかし、孔明くんの鋭い歯が刺さってくるので、激痛が走る。

 だが、暴れれば抜けられる程度の力で噛まれているため、味見で済んで良かったのかもしれない。


(食べないで!孔明)


 口の中で(???)は必死にこの状況を脱するための方法を構築する。

 それによって、唐突に浮かんできた脱出方法を実行する


 ポップコーンの炸裂

 +

 ピンポン球のバウンド

 +

 固い硬い堅い煎餅を食べたときの歯の悲鳴


(ウリャああああああ!!!)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界 魔王 勇者
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ