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神愛転生  作者: クレーン
第二章
28/210

027話:フォーランド通貨事情とゲーム起動

夏のイベントが近づいてきて、なかなか更新できずに申し訳ないです。

もうしばらくこのようなペースが続くかと思いますが、どうぞ御容赦下さいませ。


2019/9/23

大陸の方角が間違っていたのを修正しました

 雨の月、二八日。

 ライラの初めての狩りから三日が経った。

 

 一昨日から雨が降り続き、昨日まで基本的に外出は無し。

 オレはシルフィーを助手として趣味小屋で鍛冶を。

 ライラには家の掃除をさせていた。


 そんな感じで丸二日間の閉じ籠り状態が続いていたので、流石に鬱憤が溜まってくる。


「暇なのじゃー!」


 朝食を済ませたライラが椅子に座りながら両手両足をジタバタさせながら叫ぶ。


「そんなこと言ったって、この雨じゃどうしようもないだろ?」


 そう、無情にも今日も雨である。

 流石にオレも三日立て続けの雨で少しダウナーな気分になってるが、こればかりはお天道様の決めることだから仕方がない。


「姫様、そう我儘を申されてはいけません」

「そうだぞ、また家の掃除をすればいいじゃないか」

「もうどこもかしこもピカピカなのじゃ~! わらわはもうテーブルの裏まで掃除などしとうない!」


 ライラが部屋中を指差しながら訴える。

 あ、うん、丸二日間掃除三昧だったから流石に綺麗だね。

 しかも昨日の午後からの仕事ぶりを少し見てたけど、掃除する場所がなくなって、最後には死んだような目でテーブルの裏まで拭き掃除してる様は少し引いた……。

 三LDKの間取りとはいえ、無限収納もあるので家具が多いわけじゃないし、普通の拭き掃除なら一日あれば十分だよね。

 そんな仕事を丸二日間もさせてしまったことに、少し申し訳ない気分になった。


 しかし遊ばせるのもなんだし……と思ったけど、そういやオレも最近遊んではいないな。

 趣味的な鍛冶などはしているが、これはこの島で生きるための準備。

 いわば仕事と言っても差し支えない。

 純粋な遊びって休日のバーベキューくらいか? というか、それは遊びなのか?


 遊び……遊び…………ゲーム!

 ここは異世界物の定番であるオセロやチェス、将棋の出番!

 

 な~んてこと言うわけないじゃないの。

 オレにはゲーム神様からいただいた加護の力でビデオゲームが遊べちゃうんですよ!

 いきなりゲーム娯楽の最高峰へひとっ跳び!

 と、言いたいところだけど、お金が無いからこの加護の力も今は使えないくて宝の持ち腐れ…………ん? ないのかな?


「あのさ、ライラやシルフィリアさんはお金とかって今は持ってないのかな?」

「お金かや?」

「お金…………あっ! ソーマ殿! 私の服ってまだありますか?」


 そういや服を着替えさせた時にあとで処分しようと思ってたんだけど、あの時は色々あったから適当に収納して、そのまますっかり忘れてたわ。


 無限収納からボロボロの騎士服を取り出す。


「う~ 流石に臭うな~。えっと……たしかこの辺りに……」


 シルフィーはあの時のままの汚れた服に手を突っ込んでガサゴソと何かを探している。


「あった! ありました!」


 シルフィーは服の中から、銀色に光るメダルを五枚取り出した。


「何か不測の事態が起きた時の為に、服の中の隠しポケットに数枚忍ばせておいたやつです」

「そういえば騎士服にはそういう仕込みがあったのう。でも確か一つだけではなかったかや?」

「私の場合は姫様のお付きですから一つでは足りませんよ。改造して複数増やしたんです。おかげで服が若干重いんですよ」

「……すまんのじゃ……」


 我儘姫の側近だから準備に越しとくことはないな。

 シルフィリアさん御苦労様。


「で、これはライラの国のお金なのか?」

「厳密に言えば三大陸通貨じゃの」

「三大陸通貨?」


 二人の話では、この世界には三つの通貨が存在する。

 一つは目の前にある三大陸通貨。

 これはライラの暮らす東大陸。そして西大陸と南大陸の三大陸で使える共通通貨だ。


 次に北大陸通貨。

 読んで字の如く北大陸で使われている通貨だが、三大陸通貨から換金する事もできる。


 そして三つ目が北大陸の東に位置する、魔族が多く暮らす国「ザルド魔国」で使われている魔貨(まか)だ。

 これは北大陸通貨と換金が可能だが、三大陸通貨とは直接換金はできない。

 なぜなら、魔貨に使われている黒い金属「黒蓮金(こくれんきん)」を北大陸以外の大陸へ持って行くと、なぜか急速に錆び付いて風化してしまうからなのだそうだ。

 原因は今もまだ解明されていない。


 しかしなぜ、そのような金属を貨幣として使うのか?

 これには理由があった。


 この魔貨に使われている黒蓮金だが、硬度が高く、魔力の伝達率も非常に良いという特性を持っている。

 武器素材として使えば強力な魔剣となり、魔法触媒に使用すれば魔法の力を数段アップさせるという、一級品の素材というわけだ。

 北大陸でしか維持できない特性を差し引いても、その強力な力に魅せられ、黒蓮金製の武具を揃えて北大陸に骨を埋める冒険者は少なくない。

 ゆえに北大陸限定ではあるが、その需要は非常に高い。


 そして「黒蓮金」はザルド魔国でしか採れない金属でもある。

 魔族の多い国という土地柄もあって、魔族に嫌悪感を感じる人族や他の亜人族の国との国交もさほどなく、半分孤立状態の国ゆえに、その貨幣形態も独特の流れを形成していった。

 そんな経緯もあって、黒蓮金を貨幣の素材として使用することで、自国の力を誇示するのも自然の流れだったのだろう。




 以上のことから、一旦北大陸に赴いて北大陸通貨に換金。

 その後でザルド魔国に赴いて北大陸通貨から魔貨に換金といった流れが一般化してるので、三大陸通貨から魔貨への直接換金に関しては細かいレート整理をしなかったらしい。

 どのみちザルド魔国は周囲を険しい山岳で覆われているので、北大陸の隣国「シュバネル王国」からしか行き来できないから、物理的に直接換金も無理な話というのも付け加えておく。


 ちなみに現在の大まかなレートとしては、三大陸通貨を一〇〇とすると、北大陸通貨が一二〇~一三〇。魔貨が一五〇といった感じとなる。


 で、今オレの目の前にあるのが、三大陸通貨の大銀貨五枚である。


「しかし意外だな……」

「何がじゃ?」

「いや、仮にも王女様のお世話用も兼ねてるんだから、普通は金貨とかを忍ばせておくもんじゃないの?」

「仮にもは余計じゃ………………ん? 金貨じゃと?」

「あははは、金貨だと多過ぎて服が金の帷子(かたびら)になりますよ」

「………………え?」

「「……え?」」


 アレ? 話が噛み合ってないぞこれ?




 二人の話で意外な事実が判明しました。

 このフォーランド、金より銀の方が価値が高い。


 理由は簡単。

 銀は採掘量が少なく、素材としても優秀な金属だから。

 逆に金は綺麗なだけで、素材としても食器や細工物に利用される程度。

 採掘量も武具の素材として優秀な銅と大差ないので、ここフォーランドでは銅より価値が低かったりする。


 ちなみにフォーランドの金属類を価値の高い順に並べると、

ミスリル、黒蓮金、銀、銅、金、鉄、鉛、錫、等々といった感じになる。

 来ましたよ! ファンタジー世界の有名金属ミスリル!


 ミスリルは長い年月をかけて魔力を蓄積した銀で、その製法は謎とされている超希少金属。

 武具素材としても黒蓮金や銀を凌ぐ最高級品だ。


 魔力を蓄積した銀ねぇ……。

 なんとなくイメージ的に錬金術と魔法類のスキルを駆使すれば作れそうな気がしないわけではないが、今は黙っておこう。

 ……多分簡単に作れそう……。




 そんな感じでフォーランドの金属事情を述べたが、そろそろ三大陸通貨の話に戻そう。

 三大陸通貨は上から大銀貨、銀貨、銅貨、金貨、小金貨が一般的に流通している。。

 聞いた話で日本円換算すると、大銀貨が約一〇万円。

 銀貨一万円、銅貨一〇〇〇円、金貨一〇〇円、小金貨五〇円、といった感じか?

 他のファンタジー世界では栄華を誇る金貨も、ここフォーランドでは息してない……。

 ちなみに大銀貨の上に王銀貨というのも存在するが、これは大きな商会や貴族、国家間が大きな金銭のやり取りする時の為替的な要素が大きく、一般には殆ど流通しない通貨だ。

 ちなみに日本円換算で一枚約五〇〇万円也。



 とまぁ、そんな感じで目の前にある大銀貨五枚。


「えっとさ……この大銀貨なんだけど、一枚貰えるってことは可能かな?」

「え? この大銀貨をですか?」


 あ、やっぱりいきなり一〇万円くれってのは無理があるか。

 とか思ってたら――


「いえ、それはいいんですが…… この島でお金って必要ですか?」


 ――あ、そっちの方だったのね。ごもっとも……。


「いや…… 信じて貰えるかわからないけど、オレ、実はお金を対価にする特殊なスキルがあるんだわ。で、それを使えば少しはこの退屈な時間を解消できるんだけど……」

「お金を使う……スキルですか?」

「ま~たソーマ殿の突拍子もない秘密が出てきよったのう……。でもなんだか面白そうな話じゃ。シルフィーよ、かまわぬから全額ソーマ殿にお渡しするのじゃ」

「ええ~! 全額ですか⁈ これ、一応私のポケットマネーなんですよ~」

「国に戻ったらちゃんと立て替えて返してやるわい! こんな時にケチ臭いことを申すでないわ!」

「まぁそういうことなら……」


 シルフィーは軽くため息をつきながら、大銀貨五枚をオレに差し出してくれた。

 無理矢理奪ったお金じゃないから大丈夫だよね?




「では今から特殊なスキルを使うけど、これも他言無用で頼むぞ」

「あい了解したのじゃ」

「流石に今までより驚くこともそうそうないと思いますけどね」


 ……いや、多分今までで一番驚くと思うよ。

 明らかにオーバーテクノロジー&文化ハザードだからね。


「課金システム!」


 AR表示で課金システム画面と硬貨投入口が現れたので、

早速投入口に大銀貨一枚を入れてみる。


>課金システム起動

>三大陸通貨・大銀貨1枚が課金されました

>希望する項目を選んで下さい

>>書物の閲覧

>>インターネットの閲覧

>>ビデオゲームをプレイ


 ではビデオゲームを選択っと……ん?

 ライラとシルフィーが背中を突きながら呼びかける。


「な……なんかソーマ殿が銀貨を軽く投げたと思ったらフッと消えたんじゃが……」

「収納されたのですか?」


 ああ、ライラたちにはAR表示の類が見えないんだったな。

 じゃあ……。


「課金システムのみ限定で可視化、投影」


急にライラたちの前に課金システム画面が現れる。


「ななな! なんじゃこれは⁈⁈」

「も、もしかして鑑定系スキルの画像イメージを他人にも見えるようにされたのですか⁈」


 フォーランドで鑑定系スキルを持つ者は、その鑑定結果が目に見えるわけではないが、脳裏に鮮明に画像として現れるそうだ。

 だが可視化は無理なので、その画像イメージを投影する特殊な魔道具を用いて紙などに転写させるらしい。

 異世界の定番、冒険者ギルドというのもやはり存在しており、その冒険者の登録証であるギルドカードには、このような魔道具を使って冒険者の賞罰やステータス、スキル等々を管理するそうだ。

 つまり今やってるAR画面の投影……厳密にはスキルではないが、その一部でも他人に見えるようにしたのは、二人にとって大変な驚きだったようだ。

 でもこの程度で驚くのはまだ早いよ、お二人さん。


「しかし見たことのない奇妙な文字じゃのう……」

「なんとなく西大陸のライパン神国の文字に似ていますが……かなり複雑な文字ですね」


 課金システム画面の文字を二人がまじまじと見つめる。

 フォーランドの人でもやっぱり日本語は奇妙に見えるか。

 まぁ平仮名、片仮名、漢字、三つの文字がごっちゃになった文字形態なんて日本だけだろうしね……。

 ほんと日本語って難し過ぎるよ……。


「詳しくは言えないけど、オレの故郷だけの特殊な文字だ」


 などと、とりあえず適当なことを言っておく。

 多分二人に読める文字に翻訳も可能だろうけど、今は日本語のままにしておこう。


 そんなこんなで改めて、ビデオゲームを選択っと。


>ビデオゲームが選択されました

>希望するタイトルを選んで下さい

>[ ]検索(タイトル・ジャンル・機種名など)


 検索機能付きは助かるな~♪

 では手始めに世界的有名なアクションゲーム、任々堂が生み出した名機「家族コンピュータ」通称「カゾコン」の「超配管工兄弟(スーパーなにがしブラザーズ)」を選択っと。

 

>「超配管工兄弟」を起動しますか?(課金額:三大陸通貨・銀貨2枚)

>>はい

>>いいえ


 一タイトル三日間のプレイで銀貨二枚……日本円で考えたら約二万円かぁ……。

 冷静に考えたら高過ぎる値段設定だけど、今は大銀貨五枚もあるので良しとしよう。


 「はい」を選択っと。


>「超配管工兄弟」を起動します。

>コントローラーは任意に二個まで使用可能(アカウント登録者のみ利用可)


 ん? アカウント? なんだこりゃ?

 ライラたちには見えないようにしてるログ画面に意識を向けるが、横にいる二人がオレを呼ぶ。


「の……のう、ソーマ殿? これは一体なんなのじゃ?」

「いきなり動く絵が現れて…… これは髭の……小人?」

「あ、叩いたレンガの中から出てきたキノコに当たったら大きくなりおった!」

「花に当たったら赤くなってファイヤーボールの魔法を使いだしましたよ!!」

「この髭男は魔術師かや⁈」

「いえ姫様、あの身のこなしと跳躍力! ただの魔術師とは思えません!」


 二人がデモ画面を見ながら姦しく実況してる。

 デモ画面で実況って……。


 とりあえず二人にはあとでまとめて説明するということで置いといて、まずはアカウントの確認だ。


>アカウントの説明

>自分以外の者に課金システムのビデオゲームを実行後、それをプレイするために必要な物

>実行するにはアカウントの作成が必要です

>アカウントの作成方法

>課金システムのビデオゲームからメニューを開き、「アカウント作成」を実行

>登録画面で右手をかざせば登録完了

>以後は個別に利用権限の選択が設定可能

>眷属登録されている者であれば、一部権限を一時的に譲渡することも可能


 眷属登録? これはなんだ?


>眷属の説明

>選んだ対象を自分の眷属パーティーとして登録可能

>登録後は眷属特典が付与される

>登録数は上限二〇

>解除からの再登録は可能だが、三〇日の間隔が必要

>眷属登録すれば、対象の全能力が閲覧可能(眷属のステータス・パラメーターなどを全て閲覧可能)

>眷属登録者には強制(ギアス)を行使可能(眷属の行動を任意に抑制可能)

>眷属特典

>獲得経験値増加

>眷属通信(眷属間での通話が可能)

>いずれの特典も個別でオンオフの設定可能




 あ、なるほど、所謂パーティー登録ってことね。

 しかし強制(ギアス)ねぇ……。

 つまりこの二人をオレの眷属として登録すれば、強制(ギアス)で情報漏えいも守られるってことか。




 …………………………。


 流石にそこまではやりたくないな。

 二人は王家の名や家名に懸けてまでオレの秘密を守るって約束してくれたんだ。

 無論、完全に信用してるわけじゃないけど、今となっては二人ともいい奴らだ。

 良き友人といっても差し支えない程度には、良好な関係を築けてるとは思う。

 そんな友人を半分隷属させるような真似はしたくないや。


 とりあえず眷属登録に関しては保留。

 アカウント登録だけにしておこう。


 意識をアカウント登録に向けると新しいウインドウが開いた。


>アカウント登録

>対象の右手を画面に当てて下さい


 何も表示されてない画面が浮かび上がる。


「次はなにもない画面が浮かびあがったのじゃ!」

「ライラ、ここに右手を当ててくれ」

「右手? こ、こうかや?」


 ライラが恐る恐る右手で画面に触れる。


>アカウント登録完了

>ライラ・アーク・アルグランスを登録


「よし、次はシルフィリアさんもだ」

「は、はい!」


>アカウント登録完了

>シルフィリア・デオンフォードを登録


 よし、これで二人もビデオゲームで遊ぶことができるようになった。

 では早速コントローラーを呼び出そう。


「コントローラーを二個」


 すると無限収納と同じような感じで、何もない空間からオレの手にカゾコンのコントローラーが二個現れた。

 お、本来ならケーブル付きなのにワイヤレスになってるのはありがたいぞ。

 しかも律儀にⅠコンとマイク機能付きのⅡコンで!


「次から次へと未知の物がバンバン出てきよる……」

「ソーマ殿……これは一体?」


 二人にコントローラーを渡し、適当に魔術と錬金術の粋を結集した究極奥義云々って雑な説明をしてゲームの遊び方を教えた。




 ……それから六時間後……。


「ふぬっ! とうっ! あああ~! またマリ男が谷間に落ちてしもうたのじゃ~! あの上から棘亀どもを落としてくるカイジャリとかぬかす敵が嫌らしいのじゃ!」

「姫様! 次は私の番ですよ!」

「ぐぬぬ! さっさとやられて早くわらわの番にするのじゃ!」

「そうはいきません! それっ! はいっと!」

「なっ?! なんじゃ今のルイ爺の動きは⁈」

「フフン、出番が来るまでの間にソーマ殿に教えてもらいました!」

「ずるいのじゃ! ソーマ殿、わらわにも教えてたもれ!」


 二人とも見事にハマった様子……。

 ちなみにオレは一度も遊べてないどころか、二人は用意したお昼ご飯にもまだ手を付けてない……。

 カゾコンの初期の頃のゲームでこのハマりようだ。

 これは後々に遊ばせるゲームの選定が非常に楽しみ……もとい、選定を十分に吟味する必要がある。


 しかし……。


「それいっ! とうっ!! どうです姫様、今の凄いでしょう?」

「ええい! 早くわらわに代わるのじゃ~~!!」

「どうでもいいけど、お前らいい加減にメシ食え! あとオレにも少しやらせろ!!」




 某文化侵略ゲームが、そのあまりの中毒性ゆえに「麻薬」と揶揄された話がありますが、異世界でもやはりゲームは麻薬でした……。

 ちなみにそのゲーム、検索したらありました。

 しかもフォーランドの言語にローカライズも可能。

 これは絶対に二人には遊ばせまいと、心に誓う雨の日であった……。


「フハハハハ! やっとわらわの出番なのじゃ!」

「ああん、姫様早く早く!」

「だ~か~ら~! 先にメシ食えっての!!」

ゲームは一日一時間! 名人と約束だ!(守ったことは一度もない)

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