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神愛転生  作者: クレーン
第二章
13/210

012話:能力検証あれやこれ

流石に少し気疲れしてきたので、プレゼントボックスの開封も一旦保留しよう。

開封する度にメンタル削られそうだよ……。


次はアイテムの取り出しだ。

オレは武器タグから「聖剣エクスカリバー」を選択した。


すると視線の先の空間から、剣の柄の部分が自動的に出てきた。

オレがそれを手にした瞬間に、剣全体が姿を現す。


おお! 凄く綺麗な装飾が施されたロングソードだ!

全体で百二十センチくらいの長さだけど、重さはあまり感じない。

剣自体が軽いのか、オレの筋力値が高いせいかは判らないけど。


エクスカリバーに視線と意識を集中すると


>聖剣エクスカリバー

>攻撃力:30000(通常時)~50000(魔力補充時)

>全長:120cm

>重量:2kg

>>切れ味抜群の正統派ロングソード

>>魔力を込めれば白い光を発して攻撃力アップ


このように小窓が表示された。


二キロでこの体感重量かー。

もっと軽く感じるから、多分筋力値が高いせいだな。

しかし通常時の攻撃力が三万って……。

数値がインフラ気味でイマイチどれくらいの強さなのか検討もつかない。


とりあえず次は収納だ。

意識を収納に向けてエクスカリバーを収納してみよう。


意識した瞬間、スッと消えた。

アイコンを確認したら無事に収納されているようだ。


次の検証は取り出しについてだ。

オレは逆手持ちをイメージしながらエクスカリバーを選択する。

すると、イメージ通り逆手持ちの状態でエクスカリバーを手に持った。

再び収納。


続けて居合抜きの構えで、剣を抜くモーションに合わせてエクスカリバーを選択!

おお! イメージ通りのタイミングで取り出せる!


この無限収納のアイテム取り出しは、オレのイメージ通りの取り出し方ができるみたいだ。

他の武器やアイテムでも色々試してみたいけど、これも時間を消費するだけなので、落ち着いてから色々検証しよう。


次は「装備」の検証。

項目を意識すると、別窓に装備覧が表示される。


>マイセット1(今現在の装備品)

>>神衣(世界神謹製)

>>靴:神のサンダル(世界神謹製)


あ、なるほど。

いわゆるマイセット式の装備一覧ってことか。

1ってことは、色んな装備のマイセットを登録できるみたいだ。

試しにエクスカリバーを取り出して「マイセット2、登録」と意識する。


>マイセット2

>>神衣(世界神謹製)

>>聖剣エクスカリバー(右手)

>>神のサンダル(世界神謹製)


よし! 上手く登録できた。


エクスカリバーとサンダルを収納してマイセット2を選択!

おお! 瞬時にエクスカリバーとサンダルが装備された!


服が充実したら楽しい機能になりそうだ。

やっちゃいますか? 変身ヒーロー?




………………うん、御免……。

やっぱり現実逃避はよくないよね……。

今着てる服……神衣って……。


オレは服に意識を向ける。


神衣カムイ

>>世界神の神力で作られた服

>>標準的な神の衣服


ふむ……、どうやら普通の服みたいだけど……。

とりあえず新しい服が手に入ったら、速攻で着替えて永久保存しておこうと心に誓う。




気を取り直して、次は「スキル」の検証。

これは実に単純な内容だった。

加護によって得たスキルの一覧と説明。

そしてそれを行使するかどうかのオンオフ機能だけ。


ちなみに現在のスキルは、


「基本戦闘術」「総合格闘術」「発勁」

「剣術」「弓術」「槍術」「盾術」「盾武術」

「全魔法適性(極大・フォーランド魔法限定)」

「火魔法」「水魔法」「土魔法」「風魔法」

「光魔法」「闇魔法」「付与魔法」

「錬金術適性(極大)」「錬金物質鑑定」

「総合機械技術」「工業技術」

「鍛冶技術」

「建築技術」「木工技術」

「料理」「裁縫」

「農業」「植物鑑定」

「アルコール耐性」「酒知識」


以上となっており、全てオンの状態だ。

戦闘スキルに関しては、各武具の神様たちとの模擬戦で嫌というほど体験してるので、一つ一つの検証は、これまた今は保留しておこう。

どうせ次の「魔法・錬金術」で魔法系スキルの確認はできるしね。


ということで「魔法・錬金術」を選択する。


AR表示に魔法覧が開く。

魔法覧もタグ分けされているみたいで、

「全体」「火」「水」「土」「風」「光」「闇」「付与」

以上八つに分類されていた。


魔法に関しては魔法神様と綿密に話し合って、初期状態では生活に困らない程度の初歩的な魔法しか習得していない。


「ファイヤー」(火を起こす火魔法)

「ウォーター」(水を出す水魔法)

「ウォール」(土壁を作る土魔法)

「ピット」(地面に穴を開ける土魔法)

「コンクリート」(土を固める土魔法)

「ウィンド」(風を起こす風魔法)

「ヒール」(傷を治癒させる光魔法)

「リジェネレイト」(部位欠損を再生させる光魔法)


以上の七つだ。

七つ……七…………んんんっ?

なんだこの「リジェネレイト」ってのは⁈

部位欠損再生魔法⁈

こんなの頼んだ覚えないぞ⁈


あ~~、これは多分あれだな……。

オレが簡単に死なれては困るからっていうので、そのための救済措置として、恐らく魔法神様が内緒で習得させておいたんだろうな。


エリクサーやポーション類の一件もあるから、俺の身を案じてのことなんだろう。

少し過保護過ぎる気もしなくはないが、考えてもみれば、ここは何も知らぬ存ぜぬの異世界。

どんなことが起こるか予測つかないので、今はありがたく神々たちの御厚意を受け取っておこう。


では火魔法ファイヤーの実践。


「▲▲……(ファイヤー)


俺は魔法の呪文を詠唱して指先に火を出した。


魔法神様から教えてもらったが、この世界の魔法は詠唱式だ。

体内の魔力を解放し、それぞれ意味を持つ魔法言語を詠唱することで魔法を行使できる。

魔法言語は数多くあり、その言語を組み合わせることで多種多様な魔法を行使できるようになる。


魔法には「火」「水」「土」「風」「光」「闇」と、六つの属性があり、その適正は個人で様々。

付与魔法ってのは道具などに魔法を付与する特殊魔法だ。

火を出す魔剣などは、この付与魔法と火魔法の両方が使えないと作れないって寸法だ。


オレは全属性の適性MAXなので、魔法言語さえ勉強すれば大抵の魔法を行使できるようになっている。


で、先程から指先に出てる火なんだが、MPが全然減らないんだよね……。

この程度の魔法だとMP消費しないのかな?


火の大きさはマッチの火程度の大きさなんだけど、大きくできるのかな?

あ、もしかしたら魔力を大きくすることを意識したらできるんじゃないだろうか?


オレは指先の火に魔力を少しだけ注ぐイメージをした。

次の瞬間――



ボウッッ!!



指先の火が火柱となって、五メートルほどの高さに拡大した。

ビックリした!!


MPも一秒に一ポイントくらいの感覚で徐々に減ってゆく。

俺は慌ててファイヤーの魔法を中断すると火柱は瞬く間に消え、三十ほど減ったMPが秒間二ポイントくらいの感覚で直ぐに回復して満タン状態になった。


どうやら小さな火でもMPは減るが、その消費よりも回復速度の方が早かったみたいだ。


「▲▲……(ファイヤー)


俺はもう一度ファイヤーの魔法を唱えて魔力を注ぐ。

先程とは違って少しづつ……繊細なイメージを……。

すると、徐々に火は大きくなってゆき、三メートルほどの火柱にできた。

そして注ぐ魔力の量を減らすイメージを実行すると、徐々に火柱は小さくなり、そして消えた。


>スキル「魔力制御」を得た。


お! 新しいスキルゲット!

魔法適性MAX効果スゲー。

お次は火を複数出せるか実験しよう。


オレはピースサインを出し、両方の指先に火を出すイメージをしながら詠唱する。


「▲▲……(ファイヤー)


ボボッ!


やった!人差し指と中指の指先に二つ火を出す事ができたぞ!


>スキル「魔力操作」を得た。


よし! どの異世界モノでも結構重要視される、魔法基本系二大スキルの魔力制御と魔力操作をゲットした。


そして最後の検証は二つの魔法を同時に実行できるかだ。

右手で火をそのまま出しながら、左手にも意識を向けて水魔法を詠唱する。


「▽▽……(ウォーター)


すると左手の指先から、蛇口の水のように水がチョロチョロと出てきた。


>スキル「魔法同時発動」を得た。


よし! 成功だ!

吹雪と炎の魔法を覚えたら、是非ともあの極大消滅某(なにがし)を試してみたいと思う。


これで魔法系の検証は終了。

全てオレの思った通りに実行できて助かった。

こういう時は前世でのオタク知識がモノを言うね。


さて、最後は「システム」の確認だ。

システムを選択すると、更にメニューが展開する。


「課金」「録画」「録音」「写真」「記録」


「課金」を選択すると、更に「書物」「インターネット」「ビデオゲーム」の項目が現れ、続けて目の前にコインを入れると思われる投入口が出てきた。

触ってみると感触がある。

どうやらここに、この世界のお金を入れて書物神様、インターネット神様、ビデオゲーム神様の加護の力を使用できるみたいだな。

今はお金がないので実践できないから、これはまた後ほどお金を得たら検証しよう。


次は「録画」「録音」「写真」だけど、これは読んで字の如く、視界や耳に入った風景や音を記録できる機能だった。

意識しただけで、映像、音、スナップショットを記録できた。

写真や録音は、録画映像内からも抽出が可能で、削除やピン止めして削除不可の状態にも選択が可能。

AR表示だけでなく、投影する事も可能だったので、他人に見せることもできそうだ。

この機能は使い方によっては色々と楽しめそうな能力だ。

綺麗な風景やセクシーショットは是非とも撮り逃しのないようにしたいね。

とりあえず記念として、目の前の海の風景を三十秒ほど録画しておいた。


「記録」というのは先ほどから出てきていた「ログ」のことだった。


と、いうことで、今の自分の能力や状態を一通り検証してみたが……。


さて、これからどうしようかな?

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