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ミリオタ高校生の異世界無双物語  作者: フォッケウルフ
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第四話

会話する人数が増える度に、文章作るのがなんとなく難しくなってきますな...(;´・ω・)


誤字脱字等がありましたら、容赦なく指摘していただけるとありがたいです。

カーテンの隙間から部屋の中に入ってくる朝日の光で先に目覚めたのは和平だった。


「.......」


まだちょっと眠いな...いや、二度寝して昼頃とかに起きたりしたら時間の無駄だな。受付で顔を洗う水と布借りてこよう...。


そう思って起き上がろうとするも、和平は起き上がれなかった。シルフィアが和平の左腕を体全体で抱きしめているからだ。


えっ、この状況どうすりゃいいの?ていうか、小さくて柔らかいものが当たってるんですが...。


そして和平が少しモゾモゾすると、やっとシルフィアが目覚めた。


「んぅ.......おはよう...カズヒラ...」


「おはよう、シルフィア。あと、腕を解放してくれるとありがたいんだけど...」


「...!ご、ごめんなさい...!」


そう言いながらシルフィアは顔を少し赤くしながら和平の腕から離れて起き上がり、目をこする。まだ眠いようだ。


「顔を洗う水と布を借りてくるから、ちょっと待っててね」


「うん...」


声までまだ眠そうだ。朝に弱いんだろうか。


受付で洗顔道具一式を借りて部屋に戻ると、ベッドの上にちょこんと座り、頭を何回かこっくりとさせていた。

水が入った桶をベッドの隣の床に置き、2人とも顔を濡らした布で拭く。すると目がさっぱりした。シルフィアも眠気がある程度無くなったようだ。

和平は時間を確認するために、テーブルの上に置きっ放しにしていたタブレットPCを開く。


「7:00ちょい過ぎか...我ながら早起きしたなぁ」


「ねぇねぇカズヒラ、それ何?」


特にやることもないシルフィアが、いつの間にかカズヒラのタブレットPCを興味深々な様子で見ていた。


「あぁ、これはタブレットPCって言うんだよ。俺の国で開発された物の一つさ」


「そうなの!?わぁ〜、すごいねこれ...魔法を使ってもいないのに、勝手に光が出てる...これって何に使うの?」


「うーん、詳しくは言えないけど...まぁ、俺の仕事道具みたいなもんだよ」


「へぇ〜...」


シルフィアが更に物珍しそうにタブレットPCの色々な所を見つめる。


「そうだ、これを使って朝御飯を用意しよう」


「えっ!?これって物を召喚出来るの!?」


「召喚...なのかな?少し違う気がするけど...まぁ、そんな感じかな。あと、あんまり大きな声で驚かないでね?これの事が知られると多分色々と厄介事になるから」


「あ、ごめんなさい...」


シルフィアの獣耳と尻尾がしゅん...となる。

落ち込んでるシルフィアも良き...。


「いやいや、別に怒ってないから落ち込まないで。ね?」


「!...うん、わかった」


シルフィアが元気を取り戻すと同時に、今さっきまでしゅん...となっていた獣耳がピンッと立ち直り、尻尾は左右に激しく揺れている。かわいい。これだけ見てると、狼ではなく主に従順な犬に見えてくる。いや、そんな事を考えては失礼か。


「それじゃ、何を出すか少し選ぶからちょっと待っててな」


「うん!」


やっぱ朝飯で定番なのは...白米、目玉焼き、味噌汁かな...ついでに胡椒と醤油も出しとくか。ん?米の品種?...『まっしぐら』にしよう。なんとなくだけど。使うのは...俺は箸でいいけど、シルフィアって箸使えるのか?...まぁ、一応フォークにしておこう。


「うわぁ...おいしそうな匂い...」


「よし、食べようか」


「はーい!」


シルフィアが反対側の席に座るのを確認した後、手を合わせていつも言っている事をする。


「いただきます」


「それって、何かの呪文?」


そうか、この世界だとこういう風習は無いのか。


「これは食べ物に感謝しますって意味でやる事なんだ。俺がいた国だと皆やってるよ。ほら、食べ物って元は生き物だろ?野菜でも何でもさ。だからこうして手を合わせて『いただきます』って言うんだよ。」


「そうなの?...いただきます」


すると、俺の真似をしてシルフィアが手を合わせながらそう言う。


「さ、食べようか」


「うん!」


そして俺はまず胡椒を一振りして、その後醤油を少量かける。ふとシルフィアの方を見ると、驚いた表情をして胡椒と醤油を見ていた。


「ね、ねぇ...それって、コショウ?それに、その黒っぽいのは...?」


「ああ、胡椒だよ。こっちは醤油って言うんだ。かけすぎるとしょっぱくなっちゃうけどね。かけてみる?」


「い、いいの...?ショウユは初めて聞いたけど、コショウはお金持ちしか買えないぐらい高級なんだよ...?」


「いいよいいよ。召喚すればいくらでも出せるからね」


「じゃ、じゃあ...」


そして、シルフィアは恐る恐る胡椒と醤油をかける。和平と同じぐらいの量だ。

そして、2人ほぼ同時に食べ始める。


「うん、うまい。」


「!...お、おいしい...こんな味食べたの初めて...!」


そう言いながらまた尻尾をブンブン振っている。どうやら気に入ってくれたようだ。


〜十数分後〜


『いただきます』の時と同じように、『ごちそうさま』も教えて一緒に


「「ごちそうさまでした」」


と、声を合わせて言い、朝食を終えた。シルフィアにとってほぼ全て初めての味らしく、満足そうな顔をしていた。問題があったとすれば、シルフィアが味噌汁に入っていたワカメに驚いていた事と、めっちゃふーふーしながら汁を飲んでいた事ぐらいだ。

食べ終わった食器類を片付けたついでに時間を確認する。もう8:00を過ぎていた。


「そうだ、シルフィアって何か特技とかあるの?」


「えっ、特技?うーん...目が良い以外無いよ」


「目か...魔法とか、戦闘系の技能は?」


「運動神経は良い方だと思うけど、戦ったことなんてないよ。それと、人狼族はみんな魔法が使えない種族なんだって。もちろん私も使えないよ。でも、どうしてそんなこと聞くの?」


「ギルドに登録しようと思っててね。シルフィアの事をある程度は把握しておきたかったんだよ」


「でも、私は特に何か役立つっていうわけでもないよ?まだ12歳だから荷物運びとかもちょっと厳しいし...」


「大丈夫。俺にちょっと考えがあるからね」


「...?」


「まぁ後々わかるよ。さ、ギルドに行こうか!」


「う、うん」


よくかんないって顔をしてるな。討伐系クエスト受けたら色々教えるから我慢してくれシルフィア。


出かける時に宿の人に聞いたところ、冒険者ギルドは意外と近かった。宿を出て街の奥の方に大通りを10分ほど歩いた場所にあった。

ちなみに、今は昨日店で買った服を着ていて、ベルトにはワルサーPPKホルスターを付けてワルサーP38を入れている。肩にはブレッドバッグをかけていて、中にはタブレットPCをタブレット部分とキーボード部分に分けて入れてある。


ギルドまでやってくると、思ってたより大きかった。セレブの豪邸みたいな大きさの木製の建物で、高さ的に多分三階建てだ。

大きめの扉を開くと、中はかなりガヤガヤしていた。1階は受付兼酒場になっているようで、いかにもハンターという感じの装備で体格が良い人や、全身ローブ姿で杖を持っている魔法使いであろう人もいる。酒らしきものを飲みながら皆とても楽しそうに談笑している。


中央にはちゃんと通路になっているスペースがあったのでそこを通り、受付まで行く。


「あのー、2人分の冒険者登録をしたいんですけど」


「新規登録ですね、かしこまりました。少々お待ちください」


受付の人はエルフかな?耳が尖ってるしかなりの美人だから多分そうだろうなぁ。目は緑色で、金髪のポニーテールがよく似合ってる。


「お待たせしました。こちらの書類に名前と職種と年齢、性別を記入して、契約書にサインをして下さい」


「職種って...書かないとダメですか?」


「いえ、誰にも知られたくないという人もいるので、秘匿という事でも大丈夫ですよ」


「じゃあ、2人とも秘匿でお願いします」


「かしこまりました。ではすぐにカードを作成するので、少しの間ここでお待ちください」


3分ぐらいで受付の人が戻ってきた。


「お待たせしました。こちらがギルドカードになります。カードに書いてある魔物の討伐数などのステータス類は自動で更新されます。身分証明証にもなるので、無くさないでくださいね?しかし、万が一紛失した場合は有料で再発行可能です」


渡されたのは、クレジットカードと同じぐらいの大きさの白いギルドカードだった。表には名前と職種(2人は秘匿だが)と年齢、性別が書いてあった。裏には討伐数やクエスト情報などの欄があり、空白になっている。


「それともう一つ。これから貴方の...いえ、カズヒラさんの担当員は私、ルネアになります」


えっ、マジ?そんなシステムあんの?


「そ、そういう仕組みとか、あるんですか...?」


「はい!各ギルドでは、冒険者の登録を担当した者がその冒険者の担当をすることになっています。担当員1人につき冒険者1人というわけではありませんが、その方が効率が良い...らしいです」


『らしいです』って...そんなんで大丈夫なのかね...。


「へ、へぇ〜...」


「ここだけの話ですけど...」


「何でしょう?」


「私、冒険者の担当員になるのは初めてなので、出来る限りお役に立つように頑張りますね♪」


「よ、よろしくお願いします。あぁ、そうだ。依頼受けるのってどうやるんですか?」


「掲示板に貼ってある依頼書をこちらまで持ってきていただければ、依頼を受注することが出来ますよ」


「わかりました。ありがとうございます」


受付を一旦離れて壁に設置してある大きな掲示板まで行くと、大量の依頼書が貼ってあった。


「なぁシルフィア、依頼を選ぶ時に大事そうな条件って何だと思う?」


「えっ?うーん...貰えるお金の量...だと思うよ?」


「やっぱそうだよなぁ...多過ぎて良い依頼見逃しそうだな...」


そんな会話をしていると、報酬金額5000バーゲルドのフォレストウルフ討伐任務があった。しかも、定数の50匹よりも多く狩ったらその分だけ割増となっている。


「シルフィア、これなんかどう思う?」


「フォレストウルフ!?実際に見た事は無いけど、とっても強いって聞いたことあるよ...?」


「大丈夫だよ。ちゃんと考えはあるから」


「カズヒラがそう言うなら...」


不安そうな表情だったのでシルフィアの頭を撫でてあげると、少し微笑んだような気がした。


受付に戻ってフォレストウルフの討伐依頼書を渡すと、ルネアさんはかなり驚愕していた。


「え!?フォレストウルフ討伐!?カズヒラさん、本当に大丈夫ですか?こういうのって、普通はある程度経験を積んだ冒険者で3人以上のパーティを組んで挑むものなんですが...無理して稼ごうとか、そういうことじゃないですよね...?」


「大丈夫ですよ。ちゃんと考えがあって選んでるので」


「戻ってこないなんてこと、無いですよね...?」


「俺はルネアさんの最初の担当冒険者なんですから、初っ端から悲しい思いなんてさせませんよ」


ルネアさんの耳が少しだけピクッとしたのは気のせいだろうか。


「...そこまで言うのなら止めはしませんが...くれぐれも、気をつけて行ってきて下さいね?」


「もちろんですよ」


ギルドを出て早速依頼をこなしに行こうかと思ったが、少し装備を整えたかったので一旦宿に戻る。


まず武器は、主装備をStG44にして、副装備は今装備しているワルサーP38を継続して使用する。StG44の予備弾倉は4つ用意しているが、銃本体についている弾倉も含めて全て弾丸を1発ずつ少なくしている。これは作動不良防止のためだ。

服はナチス・ドイツ陸軍兵士の軍服にした。なんとなく見栄えが悪いし、目立つのでヘルメットは外している。

一応手榴弾もM24型柄付手榴弾を2つ用意して、予備弾倉と一緒にブレッドバッグに入れてある。


シルフィアにはとりあえず俺の副装備と同じワルサーP38を渡し、シルフィア用にブレッドバッグをもう一つ召喚して渡した。中にはワルサーP38の予備弾倉が5つ入っている。


「いいか?フォレストウルフとの戦闘が始まったら俺のすぐ後ろにいるんだ。もし背後から別の奴が現れたらそれで撃つんだ。やり方は街から離れた時に教えるから」


「うん、わかった!」


少し兵士を召喚しようかとも思ったが、一旦呼び出したのを消すのも気が引けるし、かと言って街に連れ込むと厄介事になる可能性が無くもない。なので今回は俺とシルフィアの2人だけで行くことにした。


「よし!じゃあ行こうか、シルフィア」


「はーい!」


そしてフォレストウルフを討伐すべく、街を出る。

書いた自分が言うのもあれだけど...

シルフィアprprしたいお(殴

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