表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マーブルとコラージュ  作者: 男女飴
1/1

再開

ちゃちゃちゃっと描いたのでおかしいところもありますが、許してください。

ある夏の日のことであった。

夏休みに入ってもう一週間は経っていた。

うとうとして廊下にねっころがっていたんだと思う。

すっかり寝ていたんだ。


起きるとそこには誰かわからない男の人が寝ていた。

それもとっても大きな背中でいてごつごつしている。


「誰…この人。」


私は早まる鼓動を抑えながらゆっくりその人から離れていった。

ゆっくりゆっくり距離をとると母の元に跳んでいった。


「私の横に寝とったおっちゃんだれ!?」

「え?わからんか?」

「見たこと無いで!誰なん!」

「昔うちの隣に住んどったやろ?ようちゃんやんか。」


私ははっと思い出した。

うちの隣に住んでいた男の人を。

家の前を通るとよくお菓子をくれた心優し男の人を。


「ほんまにようちゃんなん!?」

「そうや。あんたも呼んだのに寝とるからさぁ」

「なんであたしの横で寝とるんよ!」

「あぁ、あんたの寝とる様子を見よったからな。一緒に寝たら~って。」

「もうあたし中学生やで!」

「あははは!いいやん!」


母はケラケラと笑いながら楽しそうに続ける。


「あんたが可愛くなった~ってずっと言いよったんやで?」

「なんでそんなことばっかり!なんでようちゃんがおるんかが先やろ!」

「あぁ、夏休み中行く宛てがないんやって。」

「失業?」

「こら。言うな。」


母は自分も笑っているくせに私を叱った。

廊下からのそのそという足音が近づいてくる。


「よう…ちゃん?」

「お、はなちゃんおはよ~。」


のんびりした調子でようちゃんが言う。


「ようちゃんなん?」

「そうやけど、どうしたん?」

「かっこようなっとる……」


ようちゃんは大きな声で笑った。


「俺は元からかっこいいわ!」


にこっとようちゃんはまた微笑んだ。

本当にカッコよくなっていた。

続きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ