不良達
夏休みの過ぎ去る頃、茶髪にピアス、酒と女。
腐りきった生徒を正すは生徒指導係。
俺は地味なので、いつも、先生には好かれていた。
内心、先生のことを馬鹿にしていた。
「アンチズムを、心の声として秘めていたのだが。」
それを嗅ぎ分けてくる、不良達。
俺達と不良達は、よくつるんでいた。
学校が終われば、不良達の家に寄っては、遊んでいた。
俺自身は、特に悪さ等はしていないつもりだ。
悪いやつらに教えたり、教え合う仲である。
夏休みの楽しかった思い出は何度も夏になれば、うなされるよう。
あの頃の出来事は、夢に出てくるんだ。
今となっては、連絡のとり用もない仲間たち。
じゃあの、もう寝るわ。
「うなされる夢へ。もう出てくるなよ山田。」