第11話 昔の恥ずかしい話
今回は、下ネタ回なので注意して下さい。
*念の為、内容を一部変更しました。
少し遅れて、視聴覚室へと着いた二人は。
教師から、注意されただけで、取り立てて他には何も無かった。
ちなみに、拉致の張本人の美樹はと言うと。
結局、五時間目には出ていなかったので。
あの空き教室で、気絶したままであった様だ。
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五時間目が終わり、再び自分達の教室へと移動する。
今回は、前の時間の事もあり。
涼の隣で、亜美が涼の手を引いていた。
・・・
自分達の教室に戻った所で、最後の六時間目が始まる。
「(ガヤガヤガヤ)」
授業が始まっていても、教室の中は騒がしかった。
なぜなら、本来古文の授業であるが。
担当教師の急用により、急遽、自習になったからである。
「ねえねえ、亜美〜。
涼くんの事、良く知っているみたいだけど。
どれくらい知っているの〜?」
「う〜ん、
涼くんが、赤ちゃんの頃から世話をしてたから。
結構、いろいろ知っているね〜」
そんな中、相変わらず亜美が、涼を膝に乗せて。
自分の机に、座っていた。
その二人の周囲を、多数のクラスメートが群がり。
大きな輪を作っていた。
その中には当然、美樹の姿もあったが。
前の時間の事もあり、輪の後ろの方で大人しくしていた。
二人を取り囲んだ、輪の中から。
亜美に、そう尋ねる声があったので、亜美がそう答える。
「確か、朝にオシメを取り替えていた事もあったって、言ってたよね〜」
「うん、そうだよ〜♪」
「お姉ちゃん〜!」
また別の娘が、そんな事を尋ねると。
亜美が、ニコリとしながら答え。
それを聞いた涼が、慌てたように抗議の声を上げる。
「当然、オシメ変える時。
中を見ていたんだよね〜」
「そうだよ、ちっちゃくって可愛かったよ〜♡」
更に、その娘が続けて尋ねると。
亜美が嬉しそうに答えた。
「普段見ることが無い物だから。
好奇心に駆られて、良く触っていたね〜」
「「「「キャ〜!」」」」
「いいなあ〜」
「私も触りたかったなあ・・・」
亜美が更に、そう言った所。
輪の中から歓声が上がり。
その中から、羨ましがる様な声も聞こえる。
どうやら、その娘達は。
体育の着替えの時に、涼にイタズ・・・。
もとい、触る事が出来なかった娘達みたいだ。
「・・・」
亜美と、周りのクラスメートとの、会話の聞いた涼は。
恥ずかしさの余り、赤い顔のまま俯いてしまった。
「・・・そう言えば。
昔は一緒に、お風呂に入って事もあったね〜」
「「「「そうなの〜!」」」」
「お姉ちゃん、もう、やめて〜!」
思い出した様に、亜美がそう言うと。
周りのクラスメートが、食い付いてくる。
「うん、抱っこして一緒に湯船に入ったりして。
今もそうだけど、涼くんと一緒に入ったら。
肌がツルツルモチモチしてて、気持ち良かったなあ〜」
亜美の話を、クラスメート達は固唾を飲んで聞いていた。
「あ、そうそう、一回。
涼くんが、私の膨らみ始めた胸に興味を持って。
触ってきた事があったなあ・・・」
「「「「「えっ!」」」」」
「そうなの? 涼くん?」
「知らない、知らない。
そんな事、僕、全然知らないよおー!」
突然の爆弾発言に、
周囲の驚き、中には涼に尋ねる娘も居たが。
それは、涼が幼稚園に上がる前の幼い頃なので。
当然、涼が覚えている訳が無かった。
「へえ〜、涼くん、おっぱいが好きなんだ〜」
「違うよー! 僕はそんなんじゃないよー!」
亜美が、イタズラっぽい笑顔で言った所。
その事に対し、興味深そうに言う娘も出てきた。
しかし、それを聞いた涼が、必死で否定する。
「うふふっ、恥ずかしがらなくても良いのに。
男の子だから、別におかしくないよ〜」
「キモい男だったら、嫌だけど。
涼くんみたいな可愛い子なら、揉まれても良いよ♡」
「だから、誤解なんだってばあ〜!」
周りから、涼がオッパイ星人だと決め付けられるが。
涼は、なおも必死で否定する。
「・・・涼くんは、おっぱいが好き・・・」
輪の後ろの方で、会話を聞いていた美樹は。
そう呟きながら、自分の慎まやかな胸を揉んで。
涼に好まれようと、何とかして大きくしようとしていた。
「ねえ、涼くん。
私のおっぱい揉んでみない?
あ、涼くんなら吸っても良いよ♡」
「だから、そんなんじゃないよ〜!」
必死で否定する、涼の様子が可愛くて。
そう言って、からかう様に言う娘も出てきだした。
それを聞いた涼が、半泣きになりながら必死で否定した。
こうして、涼はオッパイネタで。
六時間目じゅう、イジられていたのであった。