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第11話 昔の恥ずかしい話

今回は、下ネタ回なので注意して下さい。


*念の為、内容を一部変更しました。

 少し遅れて、視聴覚室へと着いた二人は。

教師から、注意されただけで、取り立てて他には何も無かった。


 ちなみに、拉致の張本人の美樹はと言うと。

結局、五時間目には出ていなかったので。

あの空き教室で、気絶したままであった様だ。




 ***********




 五時間目が終わり、再び自分達の教室へと移動する。


 今回は、前の時間の事もあり。

涼の隣で、亜美が涼の手を引いていた。



 ・・・



 自分達の教室に戻った所で、最後の六時間目が始まる。




 「(ガヤガヤガヤ)」




 授業が始まっていても、教室の中は騒がしかった。


 なぜなら、本来古文の授業であるが。

担当教師の急用により、急遽(きゅうきょ)、自習になったからである。




 「ねえねえ、亜美〜。

涼くんの事、良く知っているみたいだけど。

どれくらい知っているの〜?」


 「う〜ん、

涼くんが、赤ちゃんの頃から世話をしてたから。

結構、いろいろ知っているね〜」




 そんな中、相変わらず亜美が、涼を膝に乗せて。

自分の机に、座っていた。


 その二人の周囲を、多数のクラスメートが群がり。

大きな輪を作っていた。


 その中には当然、美樹の姿もあったが。

前の時間の事もあり、輪の後ろの方で大人しくしていた。


 二人を取り囲んだ、輪の中から。

亜美に、そう尋ねる声があったので、亜美がそう答える。




 「確か、朝にオシメを取り替えていた事もあったって、言ってたよね〜」


 「うん、そうだよ〜♪」


 「お姉ちゃん〜!」




 また別の娘が、そんな事を尋ねると。

亜美が、ニコリとしながら答え。

それを聞いた涼が、慌てたように抗議の声を上げる。




 「当然、オシメ変える時。

()を見ていたんだよね〜」


 「そうだよ、ちっちゃくって可愛かったよ〜♡」




 更に、その娘が続けて尋ねると。

亜美が嬉しそうに答えた。




 「普段見ることが無い()だから。

好奇心に()られて、良く触っていたね〜」


 「「「「キャ〜!」」」」


 「いいなあ〜」


 「私も触りたかったなあ・・・」




 亜美が更に、そう言った所。

輪の中から歓声が上がり。

その中から、(うらや)ましがる様な声も聞こえる。


 どうやら、その娘達は。

体育の着替えの時に、涼にイタズ・・・。

もとい、触る事が出来なかった娘達みたいだ。



 

 「・・・」




 亜美と、周りのクラスメートとの、会話の聞いた涼は。

恥ずかしさの余り、赤い顔のまま(うつむ)いてしまった。




 「・・・そう言えば。

昔は一緒に、お風呂に入って事もあったね〜」


 「「「「そうなの〜!」」」」


 「お姉ちゃん、もう、やめて〜!」




 思い出した様に、亜美がそう言うと。

周りのクラスメートが、食い付いてくる。




 「うん、抱っこして一緒に湯船に入ったりして。

今もそうだけど、涼くんと一緒に入ったら。

肌がツルツルモチモチしてて、気持ち良かったなあ〜」




亜美の話を、クラスメート達は固唾を飲んで聞いていた。




 「あ、そうそう、一回。

涼くんが、私の膨らみ始めた胸に興味を持って。

触ってきた事があったなあ・・・」


 「「「「「えっ!」」」」」


 「そうなの? 涼くん?」


 「知らない、知らない。

そんな事、僕、全然知らないよおー!」




 突然の爆弾発言に、

周囲の驚き、中には涼に尋ねる娘も居たが。


 それは、涼が幼稚園に上がる前の幼い頃なので。

当然、涼が覚えている訳が無かった。




 「へえ〜、涼くん、おっぱいが好きなんだ〜」


 「違うよー! 僕はそんなんじゃないよー!」




 亜美が、イタズラっぽい笑顔で言った所。

その事に対し、興味深そうに言う娘も出てきた。


 しかし、それを聞いた涼が、必死で否定する。




 「うふふっ、恥ずかしがらなくても良いのに。

 男の子だから、別におかしくないよ〜」


 「キモい男だったら、嫌だけど。

 涼くんみたいな可愛い子なら、揉まれても良いよ♡」


 「だから、誤解なんだってばあ〜!」




 周りから、涼がオッパイ星人だと決め付けられるが。

涼は、なおも必死で否定する。




 「・・・涼くんは、おっぱいが好き・・・」




 輪の後ろの方で、会話を聞いていた美樹は。

そう(つぶや)きながら、自分の(つつ)まやかな胸を揉んで。

涼に好まれようと、何とかして大きくしようとしていた。




 「ねえ、涼くん。

 私のおっぱい揉んでみない?

 あ、涼くんなら吸っても良いよ♡」


 「だから、そんなんじゃないよ〜!」




 必死で否定する、涼の様子が可愛くて。

そう言って、からかう様に言う娘も出てきだした。


 それを聞いた涼が、半泣きになりながら必死で否定した。


 こうして、涼はオッパイネタで。

六時間目じゅう、イジられていたのであった。



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