緑色の出会い
なんかかいてみようとおもう
「おろろろろろろろろろろろろろ」
朝になったら朝食の雑草を食べる。それが日常という彼女
「う~ん不味い」
日曜朝6時30分、公園の隅に生える草を食べる彼女。
この光景を見るのはいつもの事だ。
俺の名前は高橋数真、雑草学園に通う高校1年生である。
通い始めて3ヶ月になり、いつもの通学路を歩き、いつもの彼女を見る。
緑色のツインテールがよく似合う彼女のことを俺はまだ知らない・・・
「おはよーーう」
俺の朝は早い、朝の5時に目を覚まし携帯でいろんなアプリのログインボーナスをもらうことから始まる。
階段を下りてすぐにトイレによってからリビングに行く、今日は日曜日だ。学校は休み、だが部活はある。
食パン1枚にバターを少し塗って、ココアを飲む、「部活だりぃ」それが俺の口癖であった。
6時に家をでる、バスをつかって40分の学校へいつものように行く、家をでるとすぐバス停、ささっと乗り込みまだ人がいないバスの中一人席に座る。「今日は中練かぁ」数真の高校では部活が多い、なかでも数真の入っているバスケ部は県内でも当たり前のように関東大会まで行く強豪であった。しかし夏の大会でどの部活も活発であり、いつも体育館はいろんな部活で回しているため、外で練習したり中で練習したり予定表を見ないと分からない。今日は午後からバレー部と体育館を交換するから午前で終わりだな。11時で交代だからー、えっと・・・たった4時間か。と、そんなことを考えているとバスは自分が降りる金松になった定期でささっと降りてすぐ歩き出す。ふと携帯の電源をつけると時間は6時30分。通りかかった公園に彼女はいる、いつものように雑草を嫌そうにちまちまと食べている、ん?いつの間にうなじを蚊に刺されていた、手でいじっていたら彼女がその事に気づいたのか近づいてきた、エナメルバックから緑の液体を取り出し俺に差し出す。チラッと見えたバックの中には緑の液体の入った細長く小さなカプセルがいくつもあった。
「それ虫刺されによく効くから」少し小さい声で彼女は言った。数真は無言で薬をもらうと、気になっていた、雑草を食べることについて聞く、「朝ごはん」とそれだけ答えて公園を出て行った。っは!携帯をつけると時間は6時55分、練習開始まで後5分だった。急いで走ったが結局間に合わず、その日はひたすら走ることになった。「部活だりぃ・・・」
練習が終わりみんながシューズを脱ぎ、全員集まってミーティングになった、先生が話しているとき女子バレー部が続々と入っていく・・・ふとももに目がいく、となりにいた春哉がそれに気づいて軽く背中をたたく。
家に帰ると「おかえりー!」と、元気すぎる妹がいる、「ただいまー」玄関をあがりすぐ2階の自分の部屋に行く、横になって携帯を開いてアプリで遊ぶ4時30分になって遅めの昼飯を買いに家から少し離れたコンビニにいくことにした。店に入ると見覚えのある緑のツインテールが目に入った、いつも来るコンビニに彼女がバイトをしていたことを始めて知った、客が自分しかいないなか、弁当と飲み物を買うためレジに向かう。「698円です」と、彼女は言う。温めてもらった弁当とお釣りをもらって店を出ようとすると「薬は効いた?」と彼女に聞かれた。そういえばと思うと薬を塗ってから何も感じなかったため刺されたことを忘れていた。「とてもよく効いたよ、あの薬どこで手に入れたの?」と聞いたその瞬間に入店音が聞こえて、客が入ってきた。すると、「私5時にあがるからまっててよ」そういって彼女は「ありがとうございました、またお越しくださいませ。」と、言った。店の前で少し待つと制服を着た彼女が出てきた、「お待たせ!」その声と顔に少しドキドキする。「そういえば、名前を言ってなかったね、私は浅川三園」「俺は高橋数真だよろしく」お互いの名前を言った後、一緒に歩きながらさっきの質問をもう一度する、するとドヤ顔で「自分で作った!」と、ニコニコしながら言ってきた。「どうやって?」「う~ん・・・適当!そこらへんのきのことか!」その言葉を聞いて家で即行風呂に入ってうなじを洗いたくなった。「へ、へぇ~そうなんだぁ」そう言って少し早歩きになった、家が近いためすぐお別れになる、「また明日ね!」と少し顔を近づけて言ってくる彼女に、赤くなった顔で「また明日」と数真も言う。「ただいま」「おかえりー!」いつもどおり妹が元気な声で言ってくる、弁当を食うよりも先にお風呂に入る。明日のことを考える、彼女のことを考える事より部活の朝練が思い浮かぶ。
「部活だりぃ」
初めての作品制作時間1時間弱