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冷たい雨

作者: 月白 深夜

雨が降る


耳障りな音を立て


幾度も幾度も

飽きることなく

ただ落ちては砕ける


落ちた滴が

瞬きする間もなく

わずかな波紋を遺して

緩んだ水溜まりの中

呆気なく同化する


何食わぬ顔のアスファルトを必死に濡らし

派手な音を立てて走る車に撥ね飛ばされ

為す術もなく


誰の思いも知らず

好き勝手に降り始め

まるで強さを装うような

雨は

窓にへばりつき

取るに足らない煩わしさを纏い

それはただ

哀れなほどに無力で

矮小な人間の存在を

嘆くように


冷たい雨が

傘を叩く


嗚呼

煩い


それはまるで

ちっぽけな傘の陰に隠れた

僕らの弱さを責めるが如く

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