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塩おにぎり

作者: 江角 稚

どうしてこんなに、

美味しいでしょう。


中には何も入っていない、

海苔も巻かれていない、

ただの、塩おにぎりが。




小さい頃の記憶。

お母さんの、手作り。

懐かしい味がして。




あぁ、もう帰りたいかも。

…いいや、駄目なんだ。


夢を叶えるまでは、

帰らないって

決めたんだ……。




「元気か」なんて、

電話の向こう側から問われても

涙しか出て来ない。




「ちゃんと、食べてるのかい?」




その、優しい言葉に、

愛のある言葉に、

電話のこちら側で

私は無言で頷いた。




待っててね。

いつか胸を張って、

笑顔で帰って来るから。




お母さん、

おにぎり作って

待っててね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] すっ、と感情移入できます。実家の母のおにぎり、食べたくなってしまいました…(>_<) [一言] 「やっちまった話」にご感想ありがとうございました。とても嬉しかったです(*^_^*) 江角様…
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