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阿紫上敦也の日常  作者: 唯月逆音
1章
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三日目 阿紫上敦也

◆阿紫上敦也◆

この学校は能力について初めて学ぶ人もいることを考慮して授業を進めるので、正直言って簡単だ。

物理などは基礎の基礎しか習わないし、ほかもまぁ似たようなものだ。


しかし授業の簡単さと、教師陣の凄さはまた別だ。

こういう分野は逆に教えるのが難しいので、簡単に教えられるのはすごいことと言えよう。


と思っているとよそ見してたらしい璃子が当てられ

た。

どうやら俺の方を見てたらしい。

よそ見してるからだと思いつつ、黒板に目をやり、数式を解く。

こんなのはレベル5にとって九九と同じレベルの問題だ。


困っているふうだったので、答を主張すると、璃子はそのまま答えた。

信用してくれてるのはさておき、大丈夫かよ。


ありがとうと伝えようとしてたので、


『いや、ほぼ俺のせいだし。』

と言う。


次は能力の授業だ。

高位能力者の授業っぽい。

なんでわかるのかと聞かれてもわかるからわかるとしか答えられない。


「よかったね、今日は高位の能力者についてらしいよ。璃子の大好きな第一位も出てくるかもよ。」


と、璃子に言う。


「はい。席につくですよ〜。」


あっ先生が入ってきた。

この人は本当にすごい人だ。

俺が言うと煽ってるように聞こえるが、本当にすごい。


「じゃあ今日は高位の能力者について説明していくですよ〜。」


話し方には難しかないからそう見えないけど。


「高位の能力者って言っても、色々なひとがいるんですよ〜。緋村さんみたいに特殊系のひともいれば、けっこうテンプレ能力のひともいるし、1〜3位みたいな能力いっぱい化物のひともいるですよ〜。」


「たいていの高位能力者が決め技を持ってるですよ〜。たまに、第一位とか何しても決め技になる人もいるですよ〜。」


「けどよく使う技は第一位もあるですよ~。」


あまり聞いていて楽しくはならない。


そもそも俺は能力を使うのが嫌いだからスマホの中に入ったり、仕事をしないでいたりするのだ。


話すと長くなるが、要するに俺が小さい頃、能力を暴発させてしまい家族を巻き込んでしまった。

俺は助かったのだが家族は助からなかった。

それ事故以来政府に目をつけられ、半分監禁されているような状態で実験にあった。

そりゃそうだ。

危ないが、そのことでのリターンがでかすぎる。

そのせいでいくつもの能力を使えるようになってしまったのは余談だ。


見たもの感じたものを全て覚えて忘れられない、完全記憶能力持ちなので今でも鮮明に思い出せる。


だが今の生活が楽しくないといえば嘘になる。

どれだけ暗い過去があろうと、みんなのお陰で楽しく暮らせているのは紛れもない事実だ。


話が暗くなってしまいました…

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