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阿紫上敦也の日常  作者: 唯月逆音
3章
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三十二日目 転校生

「なあなあ、今日転校生が来るって噂聞いた?」


「聞いた聞いた。噂によるとめっちゃ強くて、かっこいい男子らしいよ。」



「更にはうちのクラスに入ってくるらしい。楽しみだな。」


色々なことが終わったので、またスマホの中での生活に戻った俺の耳にそんの言葉が聞こえてくる。


この時期に転校生なんて珍しい。


まー、ひとまずもう事件は懲り懲りだわ。


とりあえず向こう1年くらい平和に暮らさせてくれ。


無理な願いなんだろうけど。


「敦也と璃子。今日放課後遊びに行こうよ。」


「おっいいね。敦也どっか行きたいところある?」


「久しぶりにゲーセンとか良くない?」


「一旦栞にも聞いてみる。」


と、放課後の予定をねっているところに先生が入ってくる。


「はーい、みなさん席に座るですよー。今日はなんと転校生がきたですよ。」


ま、顔だけ見てみるかを知ってる人かもしれないし。


「どうも、転校生の赤崎冬馬あかさきとうまです。皆さん気軽に13って呼んで…」


「なんでだよっ!」


おれがフルパワーで投げた辞書の角が13の額にクリティカルヒットして赤い跡を残す。


「敦也くん、転校生にいじめは良くないですよー。」


「それはすみません、気をつけます先生。」


「それでいいですよー。」


それでいいのか。


隣で璃子がどうしたの?と声をかけてくるが、俺は声にならない声をあげて後ろに倒れ込む。


海稀や栞など俺の事をわりと知ってる人は、強いというワードから連想できたらしく、あ〜と、言っていた。


まだまだ暇にはならなさそうだな。


俺の叫び声が蒼く高い空に吸い込まれた。

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