登場人物その3
[遠野コウ]
年齢三十歳の元引きこもりで本作の主人公。両親の希望と夢に合わず虐げられた結果全てズッコケ部屋に引きこもっていた。目が覚めるとパジャマ姿で異世界に飛ばされる。基本頭ボサボサ。ファニーと出会って恨めしそうな卑屈そうなタレ目が改善された。
リードルシュの店で服を着替える。上下とも黒の布の服にブーツ、茶色のマント。
愛刀となる黒隕剣を手に入れる。
[ファニー]
遠野コウが異世界で最初に訪れた町の近くの山に閉じ込められていたファフニールという竜。
コウとの出会いをきっかけに外の世界へ出て行くと決め人間に変身し名前もファニーに変えて旅に出る。
コウと一緒にリードルシュの店で着替える。動きやすいように女性用のオシャレな白の布の服に
ひざ下まであるスカート、茶色のブーツに茶色のマントを着用。
[ダンディス]
エルツの肉屋。狼の獣人で毛むくじゃらで鍛え上げられた体に白いエプロンと青いズボンを履いた人物。
中華包丁を二本持ち店の呼び込みをするので少し狂気に見えるも、
本人はとてもやさしく気前が良い。明らかに可笑しなコウの見た目を気にもせず普通に接し会話した。
[リードルシュ]
エルツの武器屋。自らの至高の武器を求めて魔術師に師事するという禁忌を冒しエルフからダークエルフになり
里を追い出される罰を受ける。それ以降は各地を転々とし
王室鍛冶師となったが量産武具の生産や貴族が持つ為の華美な武具に飽き
更には権力闘争などにも嫌気が差して退職。
ダンディスとは古い友人。
[リムン]
ゴブリンシャーマンとドラフト族のハーフ。肌の色は日に焼けたより少し薄い感じで両親の形見である深緑のフード付きローブを
着ている。まだ幼いので身長は百三十五センチ。ドラフト族特有の角は横ではなく弧を描き先っぽは別方向に曲がっている。
口を開くと歯が全体的に尖っていてゴブリンの血を引いているのが垣間見える。
ゴブリンのメス自体が稀少な存在であり、他の種族と婚姻し子供を成した例が稀。
それ故にドラフト族の村でも禁忌の存在として疎まれ最終的には両親ともいなくなり
一人エルツ近くの洞窟で森の動物を捕獲し食べて生きていた。
洞窟に住み着いていたスライムに食べ残しなどを与えていたところ、本人が持つ魔力により
無意識にそれらを支配し従えてしまう。リムンが去った後、スライムは洞窟の中へ消えた。
[ビッド]
ドラフト族の誇り高き剛戦士。屈強な肉体を見せつけるかのように篭手肩当胸当て腰当脛当て靴と言う簡素な鎧を身に着けている。
もじゃっとした短髪の頭部両端から真っ直ぐ二本の角が生えた身長二メートルの大男。声もデカい。武器もデカい大剣。
[黒隕剣]
リードルシュが全てを掛けて黒曜石と隕鉄に魔術を用いて打った剣。黒い鞘に収まりその剣身は黒く輝き装飾も柄頭まで凝った剣。
剣自体が生きているような、意思がある様にも思える不思議な存在。
使用者の魔力を多量に吸い上げその代わりにあらゆるものを斬ると言う。
コウが不思議な空間で会った絶世の美女が関与しているようだ。
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