時の魔女と傲慢
この世界には、分からない物が多すぎる。
だから臆病な人は、なかなか前に足を踏み出してくれない。
踏み出しさえすれば、なんだって、どんな事だってきっとできるのに。
僕は人間の可能性を信じている。
彼等の背中を押してあげないと。
だから、過去と未来を自由に行き来できるようにしてあげよう。
自分の行く末も分かる。
自分の根源も分かる。
素晴らしい事だろう?
後は的確に助言をしてあげれば、きっと本来よりもずっと前に進める。
僕はこう見えても、人の可能性がよく分かるんだ。
だからきっと、適切な助言をしてあげられるよ。
だから、もっともっとそこよりも前に進んでおくれ。
あれ。どうしたんだい?
どうしてみんな、地面に這いつくばっているんだい。
立つ事すら、前を向く事すらしていないじゃないか。
一体なんで、どうして?
変えられない過去なんて、受け止めて強くなればいいじゃないか。
落ちぶれた自分なんて、今から頑張って回避すればいいじゃないか。
君達の可能性って、それしきのことでダメになる物だったのかい?
それに、僕の言葉って、そんなに価値がなかったのかい?