お部屋はきれいにね
とりあえず外に出たいので来た道を帰ろう。
「ピグレット様!お待ち下さい」
あら宰相さん、いかがして?
「陛下から銀行口座の開設はこちらで準備するとお伝えするように仰せつかりました」
「それは嬉しいわ。ありがとう」
国王いい人じゃないか!
「ではお部屋にご案内致しますので」
大人しく着いて行こう。王都探索は明日からでいいか。いや、今夜からでいいか。
「こちらでございます」
「広すぎませんこと?」
「国王の正妻でございますので。陛下がキッチンのついたお部屋を急遽ご用意なさいましたし」
掃除が大変そうだから嫌なんですけど
「本日はご夕食を陛下とご一緒になさいませんか」
「それは遠慮致します。ああ、陛下に申し上げた内容を詳しく後ほど規約として提出いたしますね。」
宰相さんの顔が若干引いているが気にしない。
「ではお荷物はお運びしてありますので、私は失礼致します。食料などは係のものがお持ちしますので少々お待ち下さい。ご希望があればお申し付けください」
「ありがとう、ごきげんよう」
さて、一人になったことだし部屋を改造しよう。
まずは防音だ。
ギー、ゴトゴト、がっしゃん
鍵は念入りにね。防犯は大切。
短剣も磨かないと。私の親友ちゃん!一緒に戦おうね。
枕元にも剣が必要ね。
コンコン
「殿下、食料品をお持ちしました」
「ドアの前に置いておいて下さい」
「承知しました。あの、、」
「なんでしょうか!今忙しいのですが!」
かなずちを打っていたので大声になってしまった。やだ、私ったら!はしたないね。
そんなこんなで部屋を少~しだけカスタマイズ?し終えると夜は11時を越えていた。さて、ちょっと王都に出てみるか。